自主規制撤廃
先日、ホンダから新型レジェンドが発売された。
とりたて車の新車発表に興味があるわけじゃないが、今回、この新型レジェンドが300馬力というそれまでの自主規制280馬力を破る高出力エンジンを積んできた。自主規制撤廃後の第一号車ということになる。もっとも、車の世界でこの自主規制廃止がどの程度の意味を持つのか、僕にはよくわからない。しかも、スポーツ車ではなく高級セダンのジャンルに属するレジェンドだから、まぁそのインパクトほど影響はなさそうな気もする。でも、この自主規制廃止がバイク界にまで及ぶと、その影響はかなり大きな意味を持ってきそうだ。
バイクの世界では自主規制のもと、九十年代以降、馬力抑制とともにバイク販売台数まで抑制されてしまったわけで、いまだにその流れを引きずっているような気がする。そもそも八十年代のバイクブームにしても、馬力競争の過熱がブームをあおった一面があるわけで、まぁ、やはりバイクにとって馬力は切り離して考えられない魅力的なファクターなんだろう。
今回の乗用車に対する自主規制撤廃は、規制のない輸入車の存在とともに、馬力と事故の因果関係がはっきりしないという二点が大きな理由らしい。バイクでも自主規制は撤廃の方向であるというから、早晩、規制値を超えるバイクは登場すると思われる。
いま僕の乗っているGPZ900Rは国内仕様と逆車で、当時20万から30万くらいの開きがあった。馬力は国内仕様89馬力、フルパワー115馬力とその差は26馬力だから、1馬力につき1万円という感覚だな。それでも国内仕様を買って、そこまで馬力を上げるよりははるかに安上がりだった。
まぁ、いずれにせよ自主規制が撤廃されれば、馬力面での国内仕様もなくなり、安価にフルパワーが手に入る可能性は高くなるだろう。一方で、フルパワーの現行車は中古市場で下落するに違いない。アフターパーツの売れ行きにも多少影響が出るかもしれないな。
自主規制が撤廃されると、今後は排ガス規制がパワーアップの枷になってゆくのだろう。 それにしてもGPZ900Rの生産終了後、欲しいなと思うバイクがないな。まぁ、お金もないからちょうどいいけれどさ。
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