富士スピードウェイのリニューアル・オープン
富士スピードウェイのリニューアル・オープンが迫ってきた。
昨日は富士スピードウェイで落成披露が行われた。
コース脇に雪が残るなか、ラルフ・シューマッハがF1マシンでデモ走行をおこなった。
2000年、トヨタの資本参加によりコースと施設の全面改修が決まり、2002年9月に工事着工、一昨年の10月からは長らく閉鎖されていた富士スピードウェイであるが、いよいよ4月10日にリニューアルオープンされる。
今回の工事ですりばちバンクと呼ばれた傾斜角30度のバンクは取り壊されてしまったが、かつてのFISCO(富士スピードウェイのこと。Fuji International Speedway Co.,Ltdにちなむ。ちなみに現在のHPを見るとFSWなんていう略を使っていたりする。これからはそんなふうに呼ぶつもりなの?)の面影は残しつつ、コースの後半にはテクニカルコーナーを盛り込み、大胆な変身を遂げる。
すりばちバンクとはかつての1コーナーで、事故が多いことでも有名だったコーナーである。一般的にもっとも知られているのは1976年に続いて開催された1977年のF1日本グランプリにおける死亡事故だろう。この時はフェラーリとティレルのマシンが接触し、フェラーリのマシンが宙に舞った。ドライバーは無事だったものの、観客が犠牲になっている。レース続行で批判を浴びたことも理由のひとつか、日本GPはこの77年を最後にしばらく行われなくなった。
ちなみに国内においては1974年の富士グランドチャンピオンレースにおける死亡事故がきっかけとなり、すりばちバンクはほとんど使用されていなかったようだ。
いずれにしても、1966年の開業から39年目にして、FISCOは生まれ変わることになる。
個人的にはこのサーキットを車やバイクで走ったことはない。
いまから20数年前にスポーツ新聞社の主催で行われたFISCOマラソンが、僕にとっては唯一のコース経験だ。
あれはなかなか楽しいモノだった。
リニューアル・オープンしたらぜひ一度行きたいと思っている。
そしてF1の招致。2006年までは鈴鹿開催が決定しているわけだが、鈴鹿も部分改修で施設を充実させているし、即2007年からは新しくなった富士で、というほど単純には進まないだろう。関係者のあいだではまずF1開催に向けた人材の育成も必要といわれているようだ。
この際、パシフィック・グランプリとしてでもいいけど、今年19戦まで増え、他にも新たな候補地が何ヵ所か控えている現状ではちょっと無理っぽい気もする。
とにもかくにもトヨタのフィスコ買収はもともとF1参戦と連動し、富士でF1を開催することを目的としていたはず(なにしろ当時買収に失敗した場合には、ヤマハが所有するスポーツランド菅生でF1を開催しようか、なんて計画まであったくらいだから、本気度はかなり高いだろう)。早晩、必ず実現することは間違いないだろう。
個人的には鈴鹿は遠い。英田はさらに遠かったし、なんとか東日本でもう一度開いて欲しいものだな。
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