ブレーキキャリパー分解整備
まず、キャリパーを取り外す。
バンジョボルトをはずすと、フルード液が出てくる。
出口にビニール袋をつるして、その中に液が落ちるようにしておいた。
なにも考えずにキャリパーボルトを抜いて、キャリパーを割る。→ピストンがはずれない……(それはそうだな)。
再び、組み直す。
もう一度、全部組んで、ピストンを出した状態で取り外すか……、なんてことも考えたのだが、あまりに面倒。
考えたあげく、空気入れを使うことにした。
本来はコンプレッサーを使うのだろうが、あいにくそんなモノはない。
バンジョボルトの穴を指でふさぎつつ、本来はエア抜きの際に使うブリードバルブの穴に空気入れの口を突っ込む(自転車用のもの)。
空気を送り込むと、勢いよくピストンが抜けた。
すべてのピストンがある程度出たところで、再びキャリパーを割り、ボロ布でピストンを傷つけないように保護しつつ、ラジオペンチで捻るように引っ張ったら、あっさりピストンが抜けた。
ピストンはひとつひとつ清掃。
本当は耐水ペーパーなどで磨き上げればよいのだろうが、まぁ、とりあえず今回はある程度きれいになればよしとする。歯ブラシを使って汚れを落としてゆく。キャリパーのほうもダストシールははずして洗ってゆく。本来はフルードシールもはずすべきだっただろうが、寒さと面倒くささに負けた……。
ぬるま湯を使って洗ったのだが、さすがに5年あまりにわたって積み重なった汚れは簡単には落ちない。
洗い終わったパーツは内部をやはり空気入れを使って水分を噴き飛ばしつつ、乾かす。
シール部にはシリコングリースを薄く塗った(なんだかよくわからんが、困ったときにはシリコングリースだという意識がある。あとでサービスマニュアルを読んだらフルードシールにはブレーキ液を塗布するとあった……)。
ピストンにはメタルラバーを塗布して組み付け(先日購入したカワサキGPZ900Rニンジャマスターブックによると、ピストンの潤滑にはメタルラバーがいいらしい。ネット上でも一様に高評価)。
キャリパーボルトには締め付け剤を使った。
本来、この部分の締め付けはトルク管理をきちんとしなければならないのだろうが、ヘキサゴン用のヘッドを持ってないので、オーバートルク覚悟で締め付ける(ちなみに規定は2.1キロ)。
新しいパッドを装着して、車体に組み付け。
エア抜きには少し苦労した。
まず、リザーバタンク内のリリーフポートから気泡が出なくなるまでブレーキレバーを操作し続けるのだが、この地味な作業に1時間以上かかった。
最後にリザーブバルブにチューブをつなぎ、噛み込んだエアーを抜いて作業終了となった。
しかし……、相変わらず引きずっている……。
う~む。
とりあえず隙間からのぞくと、ピストンは左右とも6個ずつきちんと出ている。
まぁ、ともかくまだ試してみることはいくつか残っている。今週末はまた整備作業になりそうだ……。
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