タンク装着のスピーカーシステム
ヤマハのワイズギアからタンクにマグネット装着して利用するスピーカーシステムが発売される。
その名も道楽ON。
ビッグスクーターではメーカーが純正オプションを用意するなど、比較的ポピュラーなスピーカーシステムだが、スクーター以外のバイク用にこの種のスピーカーシステムをメーカーが用意するとはちょっと驚く、とともに意外な気がする。それだけ需要が高まっている証でもあるわけだが、果たして必要なのか?という点では(個人的には)疑問を感じている。
オンロードバイクではかつてヤマハのXJ750DⅡというモデルでカセットデッキ等のオーディオ内蔵モデルを発売したことがあったけれど、ついに街中で目にする機会には恵まれなかった。
今回の道楽ONはスピーカーをマグネットで装着し、携帯音楽プレーヤーを装着して聞くというもの。むろん、速度感応型のオートボリュームも装備し、雨用の防水機能も備わっている。
電源は当然バッテリーから引っ張ってくるのだろう。オートボリューム装備なので、配線等でそれなりの加工が必要になるはずだ(ホイール部に取り付けるスピードセンサーから速度信号をアンプ本体に連動させるようだが、具体的にどのような作業が必要になるのかちょっとわからない……)。
写真については上記リンクからホームページを参照してください。
発売日 5月29日
価格 39900円+作業費別途
国内で年内3000台を計画しているようだが、果たして売れるかどうか?
あくまで個人的私見だけど、厳密にはビッグスクーター層と一般的バイク・ファンとの間には微妙な隔たりがあるように思っている。
ワイズギアの調べではビッグスクーターへのオーディオ装着率は15%を超えているということだけど、いわゆる中型以上のオン・オフバイクに乗っているライダーへの需要はこれよりかなり低いように思う。
たしかにバイクに乗っていて音楽を聴きたいことはあるけれど、バイクにスピーカーを積んでまで聴きたいと思う人がどれくらいいるかについてはかなり疑問だ。
また、そうした意識以上に問題となるのが、ヘルメットの問題だろう。
ビッグスクーターの場合は半キャップを被っている人が多いのでさほど気にはならないだろうが、オン・オフバイクではまず耳を露出したヘルメットを被っている人はいない。フルフェイスやジェットヘルで快適に音楽を聴ける可能性はかなり低いだろうと思う。
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