三洋が電動ハイブリッド自転車発売
三洋が電動ハイブリッド自転車を2008.04上旬から発売する。
ハイブリッドという言葉は乗用車ではすでにおなじみになっているが、今回の電動ハイブリッド自転車がこれまでの電動自転車と大きく異なるのは走りながら充電できることだ。
今回、三洋が発表した電動ハイブリッド自転車は一見するとヤマハなどから発売されている電動自転車と大差ないように思われる。実はヤマハのホームページを見ると、PASのページに電動ハイブリッド自転車という名前が見られるのだが、今回、三洋が発売する電動ハイブリッド自転車とは解釈が異なるようだ。
バッテリーにリチウムイオンバッテリーを採用する部分では同じだが、問題はその充電方式。PASが家庭用電源から充電する必要がある一方で、今回、三洋が開発した自転車は回生充電技術を利用して走りながら充電できるようにしたもの。この技術は乗用車などですでに採用されている技術と基本的には同じものだろう(三洋ではノッタ・ママ充電と呼んでいるようだ)。これにより下り坂やブレーキング時にはモーターが発電機に切り替わり、充電を行うという。希望小売価格は125790円というから、ヤマハPASの122800円と価格的にはほとんど変わらない。
現在、まだ回生充電技術を組み込んだバイクが市場に出てきていないのは、小型化やコスト的な問題が大きいのではないかと思っていたけれど、今回、自転車でこうした技術が実用化された(しかも低価格で)ことで、そう遠くない未来に、バイクでも電動ハイブリッドバイクが登場してくる可能性がかなり出てきたように思う。問題はバイクに使えるくらいの出力を確保できるかどうかという部分になるのだろうか?
昨秋、バッテリーのリコール問題から販売中止に追い込まれたヤマハのEC-02&Passol-L等のようなモデルもあったが、やはり家庭用電源からとはいえ、時間をかけて充電しなければ走れない(しかも航続距離が短い)のでは、実用上、かなり使用範囲は限られてしまう。EC-02などはかなり意欲的で魅力的なモデルだっただけに、今後、回生充電技術を組み込んだハイブリッドバイクとして新たな流れに発展していってくれると楽しみなんだけどな……。
一方、ホンダでも2004年にハイブリッドシステムを搭載した原付バイクの試作車を発表しているが、こちらもすでに四年近くが経とうとしている。現在、開発がどれくらい進んでいるのか気になるところだ。
今月末のモーターサイクルショーにハイブリッド関連の展示があるかどうか、また展示されるならそれがどれくらいの扱いで展示されるのか、世の中の関心も高まっているだけに大いに注目したいと思う。
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