カワサキMotoGP撤退
昨日2009.01.08付けの一部スポーツ紙にカワサキのMotoGP撤退記事が載っていた。
すでにF1ではホンダが、WRCでもスバルやスズキが撤退を表明しているわけだが、ついにMotoGPからも撤退企業が現れた格好だ。
まぁ、もともとカワサキは他の国内の3メーカーに比べて、オートバイ・メーカーとしての規模は小さい。WGPに再参入してきたのもたしか2002年あたりのことだったか。国内4メーカーにドカティを加えた5メーカーのなかで、もっとも早くやめるとすれば、カワサキだろうというのは多くの人が納得できる結果だろう。
F1にせよ、MotoGPにせよ、もはや株主に対してレースを続けることの大義名分は失われている。それに加えて、折からの世界不況である。
モータースポーツの未来を考えたとき、これからは単に速く走ってメーカーイメージを宣伝できればOKでは成立しえない時代になるだろう。
キーワードは脱ガソリン。太陽電池でも燃料電池でもいいが、近い将来には生活上で使われる乗り物のほとんどがそういう方向に進んでゆくはず。モータースポーツの世界だけが、ガソリンをぶちまけて走っていられる道理がない。モータースポーツを「走る実験室」と言った本田宗一郎の言葉を持ち出すまでもなく、現在のF1のように市販車へフィードバックする余地のほとんどないモータースポーツはかなりいびつな存在である。
しかし、一方で爆音のないサーキットで行われるレースはさぞや味気ないものだろうという気もする。そんなレースにモータースポーツのスピリットが見いだせるのかどうか、ちょっと疑問にも感じる。
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