2012.04.14新東名一部開通
建設が進む新東名(第二東名と呼ばれていた)の御殿場-三ヶ日間162キロが2012.04.14開通するという(正確には本線144.7kmと連絡道路2ヶ所を合わせた161.9キロ)。これは一度に開通する距離としては1969年2月に開通した東名高速の静岡-岡崎間131.6キロを上回る最長距離になるらしい。
当初は来年3月末に予定したいたものだが、約1年も前倒しで開通させる。
設計速度が120km/hということからカーブや坂の勾配をなるべく少なくするために、橋やトンネルがかなり多く、全体の約6割を占めるという(橋32%、トンネル26%)。東名が同18%ということだから、約3倍の量になる。この新東名の本線工事が始まったのが1995年3月。開通区間全体の事業費は約2兆5700億円。
果たして本当に必要な道路だろうか?ということにはいまでも疑問を感じる。
本来、東名で慢性的な渋滞が起こるのは東京-厚木間のはず(譲っても形状上の問題がある伊勢原バス停付近まで)。しかしこの新東名が始まるのは海老名から先で、そのほとんどがもっとも渋滞するヶ所をカバーしていない。もちろん用地買収の問題などがあってそれができないことはわかる。しかし行楽シーズン以外は事故でもないたいがい法定速度内では走れる経路に何兆円もかけて新たに建設する理由があるとは思えない。一度着手した以上、やめられないのは八ッ場ダムも同じ。そこには必ず利害関係も絡んでくる。
これで高速道路料金のプール制維持も当面は安泰だろう。まぁ、高速道路無料化が失敗した以上、おそらくは未来永劫安泰。いまはプール制がなくなるよりも日本自体がなくなる可能性のほうがはるかに高いように思われる。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20120202/557448/
| 固定リンク | 0
この記事へのコメントは終了しました。
コメント