2009.06.16

『おと な り』鑑賞

基本的にはアクション映画好きで、必然、比率的にはアクション、もしくはサスペンス系の映画を観る機会が圧倒的に多いのだけれど、恋愛映画が嫌いというわけでもない。タイミングさえ合えば、気になった作品はひとりでも観に行く。
で、久しぶりにこの作品が気になったので観にいってきた。

まず、脚本についてだけれど……、がんばっていると思う。しかし、なにぶんにも偶然と運命をイコールで結ぼうかという作品だけに、やはりちょっと強引すぎる印象はぬぐえない。伏線の張り方や、脇役たちのサイドストーリーの作り方など、意図するところは想像にがたくないのだけれど、いかんせん、根っこの部分はどんなに工夫を凝らしたところで動かしようがない。
しかし、それよりも気になったのは登場人物の人物造形である。なぜこんなにも自分中心で身勝手なのだろうと思わせる人物が複数登場する。近年の無差別殺人や衝動的な猟奇殺人を犯した犯人の年齢層を考えると、ステレオタイプな印象として納得できないわけでもないのだけれど、それにしても極端すぎているように思える。そういう部分でいらつかされるシーンがいくつかある。
岡田准一と麻生久美子の主役二人はとても魅力的で、ひどい作品とは思わなかったけれど、DVDを買おうという気にまではさせられなかったな。
この作品でもっとも好きなのはエンドロール内でのやりとりかな。

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2009.06.01

『スタートレック』鑑賞

『スタートレック』を観てきた。
いまだに人気のある『スタートレック』シリーズであるが、今作はJ.J.エイブラムスによるリ・イマジネーション作品。これまで映画でもいくつか作られているシリーズの続編とは異なるカーク船長が船長になるまでを描いた作品である。
エイブラムスは『M:IⅢ』や『クローバー・フィールド』等、話題作を次々に発表し続けている人気クリエイターである。
ただ、個人的にはインパクトはあるが、内容は意外と薄い作品が多い印象がある。『クローバー・フィールド』はその最たるものだった。

今作も同様。
僕個人としては『スタートレック』シリーズ自体にほとんど関心がなく、シリーズも見ていない。カーク船長やスポックは知っているが、まぁ、知識もその程度のもの。言い方を変えれば、それだからまだ少しは評価できると思えるのかもしれない。昔からのファンはイメージとしてバツを出しそうな気がする。
まず、ストーリーがご都合主義的な流れに支配されているのがいらつく。主人公を追い詰めながら、別の場所でスポックが動いていると知るや、カークを放り出してどこかに行ってしまう敵のボス。簡単に破壊されてしまう掘削機等々、ちょっと納得しかねるシーンが目につく。
それでも随所にみられるインパクトのある映像表現のおかげもあってか、2時間ちょっとの上映時間はさほど退屈せずに過ごせた。もう一度見ようとは思わないが、映画館でこそ味わえる映像は堪能できると思う。

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2009.05.29

『宮本武蔵 ―双剣に馳せる夢…』は押井守の作品たり得るか?

来月2009.06.13~『宮本武蔵 ―双剣に馳せる夢…』なる作品がテアトル系の映画館で上映される。
宮本武蔵も井上雄彦『バガボンド』以来、すっかりブームのようになってしまったが、『バガボンド』を読んでしまうと、もうこれで十分ではないか、という気がする。
今回の『宮本武蔵 ―双剣に馳せる夢…』はやたら押井守の名前を前面に押し出しているが気になる。
作品HPにあるスタッフ・クレジットを見る限り、押井守の参加は原案・脚本のみである。監督は西久保瑞穂、原作はProduction I.G。
いかにも押井守の名前で客を呼ぼうという意図がありありとしていて、嫌悪感すら感じるくらいだ。
もちろん、ビッグネームを宣伝に使う手法は珍しいものではない。しかし、原案・脚本だけをもってして「押井流」と言い切ってしまう宣伝の仕方にはかなり違和感を感じる。これでは監督の立つ瀬もないな……。

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2009.05.28

『新宿インシデント』鑑賞

Img030 ここ10年ばかり(もっとか……)はジャッキー・チェンの映画はすっかり見なくなっていた。どの作品も役柄は違えど、だいたい似たようなキャラクターで、往時に比べてアクションの切れもなくなっている。当然といえば当然のことだが、どこかで変わるきっかけは必要だったのだと思う。
その転機となるような作品が出てきたので、興味を持って観に行ってきた。
新宿を舞台に中国からの密航者が成り上がってゆく作品である。
まず、ジャッキー・チェンがヒーローではなく、強くもない。いわゆるムービー・ヒーローではないジャッキー・チェンは、もしこの作品の時代背景となっている90年代初頭に作っていたらまったく受けいれられない人物像だったと思う。だが、いまは意外なほどすんなり受け入れられる。ジャッキーの演技によるところも大きいだろう。かつてのジャッキー映画なら弱いジャッキー・チェンの姿など見たくない雰囲気すらあったが、いまは密航者としての姿もすんなりと受け入れられるし、演技自体も自然体で演じているように思える。

描かれる新宿の姿は、さすがにここまで無国籍化していないだろう、というくらい無国籍色が強い。白昼、銃撃戦が頻発したり、ちょっと大げさな感じもある。ストーリー自体もややおおざっぱというか、わかりやすい直線的な構成という印象。
しかしそれでも見る価値のある作品であると思う。ジャッキー・チェンの新しい世界を印象づける作品である。
竹中直人他、日本人俳優の好演も光る。

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2009.05.27

『天使と悪魔』鑑賞

Img043 原作を読んでいるからすると、この映画はダメという人は意外と多いようだ。それでも前作『ダ・ヴィンチ・コード』に比べれば全然いいらしい。
僕自身は原作をどちらの原作も読んでいないので、そのあたりの先入観はあまりない。『ダ・ヴィンチ・コード』もそこそこ楽しめたから、今回も期待はあった。
ただ、どういうわけか宣伝が『ダヴィンチ・コード』シリーズとしているのはとても気になる。たしかに映画では『ダ・ヴィンチ・コード』が先に作られて、作品の冒頭にも前作の事件に関連づけた台詞が出てくるから、映画版の時系列は『ダヴィンチ・コード』が前の事件になっているようだ。しかし、原作では『天使と悪魔』が先のはず。それを『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズとするのはいかがなものだろう? 原作に対する敬意があるのなら、せめてラングドン・シリーズとするべきだと思う。
ちなみに、このラングドンの配役、原作を読んでいる人にとってはイメージがかなり違うらしい。あんなに贅肉のついた中年ではないのだという。

反物質の生成に始まって、秘密結社イルミナティの陰謀と誘拐事件、『ダ・ヴィンチ・コード』とは少し異なるサスペンス色の強い作品という印象だ。
新しいローマ教皇を選ぶコンクラーベの裏で進行する一夜の物語で、ストーリー自体は意外と単純である。『ダ・ヴィンチ・コード』よりもストーリーははるかにわかりやすい。その分だけ謎解きも淡々と進行してゆくし、宗教色もほとんど表面をなぞる程度の雰囲気もの。深みはない。多少、ご都合主義的な進行も垣間見えるし、直接的に犯行を重ねてゆく犯人像も、プロにしてはやけに正直者過ぎる印象である。
クライマックスには急展開もあるし、そこからラストシーンへのつなぎがうまくまとまっているから後味は悪くない。
娯楽映画としては十分楽しめる作品だと思う。

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2009.04.16

『ザ・バンク-堕ちた巨像-』鑑賞

Img036 悪くない作品だった。
手に汗握る緊迫感はさほどないのだけれど、ことあるごとに捜査が寸断される等の積み重ねがクライマックスにおける主人公の心理転換へとつながる伏線にもなっている。
悪くない、という程度の印象にとどまってしまうのは、おそらく悪役の中心となる人物に魅力が希薄だからだろう。息子と碁を楽しむシーンなど、人間性を表現する努力は見て取れるが、悪役たる部分にポリシーがさほど感じられない。全体としてみた場合、敵は人間よりも企業そのものであるという感覚の方が強い。最大のマイナス点はこのあたりだろう。
アクション・シーンの見せ場はグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)を舞台にした銃撃戦。螺旋通路を使った撃ち合いは迫力満点。美術館がボロボロになる。セットを組んだとしてもかなり大がかりなセットである。

それにしてもこの作品、なんだか続編を意識したかのようなエンディングに思えたのは僕だけだろうか? 今作のストーリーとしてはしっかり完結しているが、エンドロールに入ってからの流れをみると、なんだかもうひとつ話を作るための伏線に思えてならない。主演のクライヴ・オーウェンはやや華に欠ける印象を受けるけれど……。

『ザ・バンク-堕ちた巨像-』は邦題で原題は『The International』。頭にTheがついていることから多国籍企業を表すタイトルになるのだろうか? いずれにしても舞台は世界各地と多岐にわたる。世界の名所旧跡がばんばん出てくるわけではないが、それぞれの国が見せる色は見所のひとつだろう。

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2009.04.15

『レッドクリフ PartⅡ-未来への最終決戦ー』鑑賞

Img029 前作レッドクリフPartⅠの後半にあたり、PartⅡはついに赤壁の戦いが本編にはいる。
長江を挟んで対峙したまま、前半はその先触れとなる調略戦が双方で行われ、この中で連合軍側の孔明と周瑜の信頼関係をはじめ、様々な人間関係が深く描かれゆく。
そして後半は戦いの連続となり、ところどころ敵味方どちらがやられているのかわからなくなるようなシーンもあるが、アクション・シーンの描き方はジョン・ウーの得意とするところだけに、今回も見所十分である。特に盾の使い方は今回もうまい。前回でおおよそ見せ尽くしたと思っていたが、盾で坂道を造るシーンなど新しいアイディアも随所に盛り込まれている。
エンディングは「赤壁の戦い」を描いた映画としては満足のいくものだし、なんのケチをつけるつもりもないが、『三国志』として考えた場合、あそこまで追い詰めて曹操を逃がす手はないよな、と思えたりする。もちろん、史実で曹操がここで死なないことは変えようがないし、映画的にあの演出は成功していると思う。まぁ、僕自身、三国志をそれほど知っているわけではないのだけれど……。
そういえば、ジョン・ウー作品といえば、ハトと一対一の決闘スタイルは専売特許のようなものだけれど、今回は(まぁ、ハトの扱いはともかく)ちょっとひねりが入っていてなかなか見応えがあった。
PartⅠを見た人なら、たいがいⅡも見たくなるだろうという気はするが、Ⅱはその期待を裏切らない作品だと思う。
PartⅡの公開に合わせて、先週末、テレビ朝日系が異例の早さでPartⅠのテレビ初公開を行ったのも、作品に対する自信の表れなのだろう。本来であれば、セルDVDとレンタルで十分に利益を確保して、最後にテレビ放送というのが手順のはず。今回はセルとレンタルの利益をある程度犠牲にしても、観客動員の増加で十分に穴は埋められるという判断だろう。あのテレビ放送のおかげでⅡの観客動員はおそらくⅠを超えるのではないかという気がしている。セル&レンタルにしても、いずれⅡが発売される際にはもう一度波がくるはず。同じようなスタイルで『20世紀少年』が第2章の公開前に第1章をテレビ放送したが、劇場で公開されたものとはかなり異なる編集を施した内容だった(タイトルもそれとわかるように変えてあった)。ほぼ映画公開と同じ形で放送したテレビ朝日の対応に比べると、いかにも姑息な印象を受ける。

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2009.04.03

『ウォッチメン』鑑賞

Img003_2 なんともスケールの大きな作品である。
某映画評論家が大絶賛していたので期待して見に行ったのだが、個人的にはそれほどではなかった。もちろん、誰がどう評価しようと『300』のスタッフが作った作品というだけで見に行こうとは思っていた。
映像面からいえば、『300』のスタッフらしい見せ方は随所に見られる。R15指定ということもあって、一部グロテスクな描写もあるが、SFXの見せ方は抜群にいい。
問題は内容である。
内容についてはたぶん見る人によってかなり感想が異なると思う。
たとえぱ、バットマンやスパイダーマンならその世界観にどっぷり浸かって見られる。しかし、この『ウォッチメン』ではリアルの上に塗り込めたファンタジーの色がかなり特異で、すんなりと世界観になじむことができなかった。
まず、とても人間とは思えない超人が何人も出てくる(一人をのぞいては基本的にはみんな人間)。バットマンにせよ、スパイダーマンにせよ、スーパーマンにせよ、アイアンマンにせよ、すべてのヒーローにはその強さの理由付けがはっきり観客に示されているが、このウォッチメンにはその説明がまったくない。ただべらぼうに強いのである。また、ベトナム戦争の勝利など歴史が曲げられている部分があり、物語に登場する1985年という時代そのものがすでに現実のものとは異なっている。そして、なによりその非現実を象徴しているのがDr.マンハッタンの存在だろう。このDr.マンハッタンこそが物語のキー・マンなのだが、その存在があまりに超越しすぎた存在であるが故に、クライマックスでは宗教的なにおいすら感じさせる。
最初に書いたが、ともかくスケールの大きなストーリーである。そのスケールの大きさ故に、非同意の代弁者として(ストーリー的に)殉教者を差し出す必要もあったのだろう。
全編163分の大作である。
個人的に人に勧めるかというと、やや躊躇する作品だな。

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2009.04.02

昨日の映画館は激混み

昨日は映画が1000円で見られる日ということもあって、僕が普段利用している某シネコンは一日中激混みだった。
シネコンという特徴ゆえ、10あるスクリーンのチケット発売窓口はすべて一緒。窓口は最大に増やしても10に満たない。僕は朝10時半頃に劇場に行ったのだが、チケット窓口の行列は館内を飛び出して外にまで長い行列を作っていた。その大半が子供たちであった。さすがは春休みだ。
僕はというと、これを見越していたわけではないが、あらかじめネットで購入済みだった。このシネコンでは少し前までブロック単位でしか座席の指定ができなかったのだが、先月の改修工事を機に、ネット予約のシステムも更新されて、ピンポイントで座席指定ができるようになった。
ただ、このピンポイント指定、便利は便利だが、便利故にやっかいな問題も出てきた。
僕はほとんどのスクリーンで一番後ろの席を取ることにしているのだが、その一番後ろの席が、ピンポイント指定が可能になって以降、とりづらくなった。それだけ需要のある席ということだろう。つまり、混んでいる回に見ようとすると、ネット予約しないと希望の席が取れない可能性が高いのである。ネットで予約すると、必然的に支払いはカード。直前のキャンセルもできない。便利にはなったが、逆に融通はきかなくなった。

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2009.04.01

『ワルキューレ』鑑賞

Img031 実話をもとにした作品の欠点は、どんなにそれが平凡な結末だととしても、変更がきかないことだ。ことに誰もが知っているような歴史の世界では、結末よりもそこへ至る中身に対する期待がそのまま作品の評価へつながってゆく。たとえば三国志の赤壁の戦いを描いた『レッド・クリフ』は圧倒的な迫力で結末がわかってなお期待させる作品になっている(もっとも、三国志は史実をもとにした文学ととらえたほうがいいのかもしれないけれど)。
では、『ワルキューレは』どうか?
多くの人はヒトラーやゲッベルスがどういう死に方をしたのかを知っている。必然的に、ワルキューレ作戦の史実を知らなくても、それがどういう結果に至るかも想像できることになる。この作品では、あの結末に至るまでの中身をどう見せるかが見所だったのだが、残念ながら期待以上のものを見ることはできなかった。
激しい銃撃戦が随所に展開されるわけではないし、スリリングといえるシーンにも想像以上の興奮を感じえなかった。
もちろん、それなりに楽しめるシーンや見所はある。
つまらない作品とは思わないが、過度に期待して見るとがっかりさせられるかもしれない。

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2009.03.24

『おくりびと』鑑賞

試写の段階からいいという話を聞いていたので、観に行くつもりでいたのだが、僕が普段利用している映画館ではあっという間に公開終了。その後、アカデミー賞の外国映画部門賞を受賞したことで再公開。ようやく観ることができた。
アカデミー賞受賞後に週末の観客動員数1位を獲得したようだが、平日の昼間にもかかわらず、いまだかなり混んでいる。年齢層もかなり高い。
普通にいい作品だった。
随所に出てくるものを食べているシーンが印象的。死んだタコやサケのシーン、端々に挿入されるハクチョウのカット、チェロの演奏等々、それらが微妙に物語の本質に絡んでくる(あるいは想起させる)。ストレートすぎるくらいストレートな比喩なのだろうが、『死』を扱った作品についてまわる暗さを、それらのシーンやカットが幾分なりにも取り除いているように思える(たとえばタコやサケのシーンには見ようによってはコミカルな印象すらあり、くしくもこのふたつのシーンのあとに主人公の転機がある)。

(以下ネタバレ)

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2009.03.20

渋谷・シネマ・アンジェリカでルパン三世1stシリーズ上映

P1000270 2009.03.14~渋谷のシネマ・アンジェリカでルパン三世の1stシリーズを上映中である。
全24話のうち、公開するのは
第11話「7番目の橋が落ちるとき」
第14話「エメラルドの秘密」
第19話「どっちが勝つか三代目!」
の3話。
ドキュメント「ルパン三世」とその時代が同時上映される。

ルパン三世のシリーズはなんといっても1stシリーズである。
僕はDVD-BOXを持っているからいまさら映画館でカネを払って観ようとは思わないけれど、もし僕が1stシリーズで3本選ぶとしたら、「エメラルドの秘密」の代わりに第8話「全員集合トランプ作戦」を入れるかなぁ。しかし「タイムマシンに気をつけろ」「罠にかかったルパン」「先手必勝コンピューター作戦!
」「ジャジャ馬娘を助けだせ!」等々、それぞれ味のある作品で3本だけ選ぶのはかなり難しい。
また、ちょっと見直してみたくなっている。
しかしいつの間にかBlu-rayのBoxが出てるんだな。アマゾンでは14000円を切っている。DVD-BOXはたしか限定で、価格ももっと高かった記憶があるんだけどなぁ。

ルパン三世 first- TV. BD-BOX [Blu-ray] ルパン三世 first- TV. BD-BOX [Blu-ray]
山田康雄, 小林清志, 大塚 周夫, 二階堂 有希子

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2009.03.19

『パッセンジャーズ』鑑賞

『パッセンジャーズ』を観てきた。

アン・ハサウェイ主演のサスペンス映画である。
上映時間93分と長さはほどよいのだが、90分を過ぎてもタネの糸口がまったくつかめない。というよりも、この時点でおそらく驚きよりがっかりするであろうという予感を意識せざるを得なくなる。

(以下ネタバレ)

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2009.03.09

『20世紀少年第2章・最後の希望』鑑賞

Img021_2 『20世紀少年 第2章・最後の希望』を見てきた。
テレビでは超大ヒットと宣伝していたが、僕が見た回(2月末)は150席あるキャパで、15席ほどしか埋まっていなかった。
『20世紀少年』に限ったことではないが、最近のテレビCMはけっこうひどい。大ヒットの文字はまるで決まり事のように入っている。しかも公開日の早朝に流れるCMからすでに入っている。ひどいのになると前日のCMに入っているのを目にしたことすらある。映画会社の人間は映画を見る奴なんて一部のコアなファンをのぞいて、大半はそんなことには無関心なバカばっかりと考えているのだろうか? 多少フライングしてもCMで見た大ヒットの文字に踊らされて劇場に足を運ぶと侮っているのか?  超大ヒットねぇ……。

第1章の出来をみて、よくこの2章を見に行く気になったものだと、自分でも驚くが、第2章はさらに壊れていた。
ともだちハウスひとつ取ってもボーナス・ステージの設定(成績優秀者と脱走者という成績的に背反する両者が進む)、脱走したのに主要人物はみつからない、敷地内を深夜に不審者がうろうろしていてもまったく見つからない等かなりの無理がある。その他、わざわざ向かい側の独房に穴をあけてみたり、警察官が簡単に逃亡を許してみたりと不可解なシーンが多すぎる。説明台詞もやけに目立つ。そもそも覆面の男が世界中の賞賛を浴びられるものなのか?強いて応とするなら相応の説得力は不可欠だろう。
まぁ、挙げ連ねればきりがないし意味もない。
ただ、もっとも印象に残るのはカンナやおっちょの活躍シーンではない。安っぽい新興宗教的な描写だろう。見ようによってはゾンビ的な一体感すら感じられる。主要人物の一部には折々に感情的な表情を伺えるが、エキストラからは表情や感情を与えないようにしている。実はこの映画からリアル感が伝わってこない根っこの部分はこのあたりにあるのではないかという気がするのだけれど、どうだろう?

そしてこの第2章のエンディングは衝撃を通り越して笑撃である。
いや、予期はしていたのだが、現実に映像になって出てくるともう笑うしかない。
第1章の最後で大爆発が起きた直接的な爆薬はダイナマイトだった。仮にダイナマイトを仕掛けた巨大ロボット本体の誘爆を招いたとしても、都庁などのビルを粉々に吹っ飛ばすのは難しいだろう。一方で、巨大ロボットの向かい側にいた友だちはぴんぴんしている。そして巨大ロボットに乗っていたケンヂは? まぁ、ここまでくるとなんでもありだな、という意識が強くなる。

この作品は制作費にカネをかけたことと、カメオ出演も含め、登場する役者が多いことを宣伝文句にしているが、腐った糠床にどんなにいい野菜を突っ込んだってうまいものはできない。そういうことだ。
第3章は8月に公開するらしいが、しかしここまでヒドいと別の疑問もわいてくる。
あの浦沢直樹氏がこんなにも底の浅い物語を構築するものだろうか?
もし仮に浦沢氏の『20世紀少年』が駄作だったにしても、ここまで役者の才能を無益に浪費する映画の原作には逆にちょっと興味がわいてくる。
日テレの深夜枠でアニメ化してくれると楽なんだけどね(かつて『モンスター』をアニメ化した枠なら可能性はありそうだけど……)。なにしろ全22巻。完読にはちょっと時間がかかる。

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2009.03.06

『チェンジリング』鑑賞

Img013 クリント・イーストウッド監督の最新作である。4月に『グラン・トリノ』という作品で久々に監督/主演という形の新作が控えているが、いまやダーティー・ハリーとしてよりも、監督としての知名度のほうが高くなった感じだ。
2月の終わりの平日に観に行ったのだが、とても混んでいた。それだけ注目度の高い作品ということだろう。内容も期待に違わぬものだった。

映像はカラーなのだが、1920年代の雰囲気を出すためか、いくぶん鮮やかさのトーンを落とした印象の画面。とりわけオープニングとエンディングは意識してそういうまとめ方をしているように思えた。主人公が引いている口紅の赤だけが妙に鮮やかに表現されている。
そうした画面の作り方の妙もあるのだろう。80年あまり昔の世界にもすんなりと入っていける。
ストーリーは母子家庭の一人息子が行方不明となり、5ヶ月後に別の子供と入れ替わって帰ってくる。そこから本当の息子を捜して権力=警察に立ち向かってゆく主人公の姿を描いてゆく。
主演のアンジェリーナ・ジョリーが見違えるような演技を見せている。画面の作り方もあるのだろうが、その表情からして『ウォンテッド』とは別人に思える。
ナゾはもうひとつの事件と絡んで、警察組織の弾劾へと突き進んでゆく。
扱っている年代やストーリーの重厚さ、ドラマ性など、全体の印象としては『アンタッチャブル』にダブるイメージを持った。方やシカゴ、方やロスアンジェルス。エリオット・ネスのような固い絆で結ばれた仲間はいないが、主人公クリスティンにも力強い仲間が存在する。そして息子の捜索を願うことが、結果として警察機構との戦いへとつながってゆく。警察機構を牛耳っている悪が崩れてゆく様は痛快ですらある。
クライマックスにも劇的シーンが待っており、142分がまったく長く感じられない。必見の作品。
ただひとつ、納得しきれない部分がある。

(以下ネタバレ)

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2009.03.05

『7つの贈り物』鑑賞

Img020 一言で言えば、退屈な映画だった。

折々に断片的なフラッシュバックが挿入されるが、秘密は何となく想像がつく。陳腐というだけでなく、主人公の生き方にも共感できない。
そもそも主人公があまりに後ろ向きな生き方をしているように思えて、贈り物と言われても、「そう、贈り物ねぇ……」という程度の印象しか持ち得ないのだ。

(以下ネタバレ)

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2009.03.04

『フェイク・シティ ある男のルール』鑑賞

Img018 『フェイク・シティ ある男のルール』を見た。

オリジナルのタイトルは『STREET KINGS』だから『フェイク・シティ』は邦題ということになるが、内容からすると悪くない。

冒頭から鼻につくくらいのハードボイルド色。その見せ方がいかにも意図的で、アイディアを欠いている印象だった。
ただ、ことさら気になったのはそれくらいで、ストーリーはなかなかスリリングでアクションも派手。至近距離からマシンガンを撃ちまくるシーンなどは、最近の映画としてはちょっと新鮮に映るくらいの映像だった。
はじめのうちはただ主人公が自身の潔白を証明するために動いているようにみえるが、ある部分を境にして追いかける相手が二転三転してゆく。後半の展開はとてもスピーディーである。
一方で、主人公の過去については意外と重要な要素であるにもかかわらず、作品の中ではさほど重く描かれていない印象である。結果として、主人公の性格付けで深みを欠く結果に陥っている。必然、周囲の人物も表面の皮数枚分の表現しかされていない感じだ。尺とのバランスを考えれば、闇雲に長くはできないだろうが、それでも殺される同僚との関係や妻、彼女とのエピソード等、主人公の過去に関わる部分はもう少し掘り下げてもよかったのではないかという気がする。

主演のキアヌ・リーヴスはこの種の作品を演じるにはやや線が細いか。タフなイメージが希薄なうえ、たとえばブラッド・ピットが『セブン』で演じていたような狂気の色もない。
ストーリーは悪くないし、作品としてはまぁおもしろかったけれど、それ以上のプラス・アルファを感じることはできなかった。

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2009.02.28

『マンマ・ミーア』鑑賞

Img022 『マンマ・ミーア』を見てきた。

しかしやっぱりミュージカルはなじめない……。
突然歌い出すのもわかっちゃいるんだがけどね。
ただ、これまでミュージカル映画はいくつか見ているけれど、今回の作品はアバの曲で構成されているだけに、これまでに見てきた作品に比べたらはるかに見ていて楽だった。それにさすがに現代の音響/録音は1970年代を中心に活躍したアバのオリジナルに比べて音のボリューム感と迫力がまるで違う。当然、サントラ盤で歌っているのはアバではないが、映画のイメージで聴くのであれば、オリジナルよりも断然サウンドトラックだと思う。歌っている役者も悪くなかったし(特にノッポのおばちゃんががんばっていた印象だ)。
ストーリーのほうは母一人子一人で育った娘が結婚を前に、自分の父親である可能性が高い3人の候補を式に招待する、という話だ。クライマックスなんてぶっ飛ぶくらいお気楽な展開だが、まぁ、ミュージカルっていうだけで納得できてしまうところはある。つまり、まず音楽ありきで、気持ちよく音楽を聴かせるためにストーリーは構築される。そう考えれば、だいたい許せる。
もう映画を見ようとは思わないが、サウンドトラックは聴きたくなった。

マンマ・ミーア!-ザ・ムーヴィー・サウンドトラック マンマ・ミーア!-ザ・ムーヴィー・サウンドトラック
サントラ

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2009.02.25

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』鑑賞

Img017 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を見た。

原作はスコット・フィッツジェラルド。村上春樹の喧伝――喧伝というほどではないか――熱心な崇拝活動もあって日本ではとても知名度の高いアメリカ作家である。ハリウッドで脚本家をやっていた時代もあるらしい。もっとも、このハリウッド生活は意に沿うものではなかったようなので、天国で複雑な思いでいるかもしれない。

映画のほうは166分にわたる長編。最近のハリウッド映画の傾向からするとかなり長めの作品といえるだろう。それほど長い作品とは思わずに見始めたのだが、そのわりに長さを感じさせなかった。
老人として生まれ、時間を遡るように若返ってゆく主人公の人生を、死の際に瀕した初恋の彼女が所持していた主人公の日記を通して描いてゆく。
ストーリーそのものはとても文学的なのだが、いわゆる文学的な退屈さを感じさせない。脚本はエリック・ロス。『フォレスト・ガンプ』の脚本家である。同じような匂いを感じさせる。監督が『エイリアン3』『セブン』『ファイトクラブ』といったバイオレンス色の強い作品で知られるデビッド・フィンチャーであることを考えると、なおのこと脚本の秀逸さがわかろうというもの。むろん、これまで撮ってきた作品とはまるで色が異なるのに少しも違和感を感じさせない監督もすごいのだが、脚本の力なくしてはなしえなかっただろう。

そして、この作品でもっとも重要なパートのひとつに数えられるのが特殊メイク。
NHKの大河ドラマと比べてはカネのかけ方が桁違いに違うのでかわいそうなのだが、まったくというくらい違和感を感じさせない。老人時代の背の低いシーンでも顔の部分をうまく合成して作っているらしい。ネットに流れている数多のコラージュ映像とのレベルの違いは歴然だが、しかしカネをかけてここまでできた事実は、そう遠くない未来にはパーソナルレベルで同じことが可能になることを意味している。
おそらく、もっとも驚くのは二十代半ば前後のブラッド・ピットだろう。年老いたブラッド・ピットの現実はまだ誰も目にしていないが、『リバー・ランズ・スルー・イット』の頃のブラッド・ピットは見た人なら誰もが記憶している。その頃の姿がまったく違和感なく再現されている。ブラッド・ピット自身はその頃の姿にまったく興味がなかったといっているようだが、おそらくファンが見たいのはそちらの姿だろう。

人生とは?のテーマをこれくらい真正面から嫌みなく表現した作品も珍しい。
クライマックスはダニエル・キイス『フラワーズ・フォー・アルジャーノン』を少し思い出した。

ベンジャミン・バトン  数奇な人生 (角川文庫) ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)
永山 篤一

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2009.02.24

第81回アカデミー賞2009.02.22決定

第81回アカデミー賞2009.02.22が決定し、日本で注目されていた『おくりびと』『つみきのいえ』の2作品がともに部門賞を獲得した。

作品賞 Best motion picture of the year
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
『フロスト×ニクソン』
『ミルク』
『愛を読むひと』

『スラムドッグ$ミリオネア』

監督賞 Achievement in directing
デヴィッド・フィンチャー『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
ロン・ハワード『フロスト×ニクソン』
ガス・ヴァン・サント『ミルク』
スティーヴン・ダルドリー『愛を読むひと』

ダニー・ボイル『スラムドッグ$ミリオネア』

主演男優賞 Performance by an actor in a leading role
リチャード・ジェンキンス『ザ・ヴィジター』原題:“The Visitor”
フランク・ランジェラ『フロスト×ニクソン』
ショーン・ペン『ミルク』
ブラッド・ピット『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
ミッキー・ローク『レスラー』原題:“The Wrestler”

助演男優賞 Performance by an actor in a supporting role
ジョシュ・ブローリン『ミルク』
ロバート・ダウニー・ジュニア『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
フィリップ・シーモア・ホフマン『ダウト~あるカトリック学校で~』
ヒース・レジャー『ダークナイト』
マイケル・シャノン『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

主演女優賞 Performance by an actress in a leading role
アン・ハサウェイ『レイチェルの結婚』
アンジェリーナ・ジョリー『チェンジリング』
メリッサ・レオ『フローズン・リヴァー』原題:“Frozen River”
メリル・ストリープ『ダウト~あるカトリック学校で~』
ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』

助演女優賞 Performance by an actress in a supporting role
エイミー・アダムス『ダウト~あるカトリック学校で~』
ペネロペ・クルス『それでも恋するバルセロナ』
ヴィオラ・デイヴィス『ダウト~あるカトリック学校で~』
タラジ・P・ヘンソン『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
マリサ・トメイ『ザ・レスラー』原題:“The Wrestler”

外国語映画賞 Best foreign language film of the year
『バーダー・マインホフ・コンプレックス』(ドイツ)原題:“The Baader Meinhof Complex”
『ザ・クラス』(フランス)原題:“The Class”
『おくりびと』(日本)英題:“Departures”
『リヴァンシュ』(オーストリア)原題:“Revanche”
『バシールとワルツを』(イスラエル)原題:“Waltz with Bashir”

長編アニメ映画賞 Best animated feature film of the year
『ボルト』原題:“Bolt”
『カンフー・パンダ』
『ウォーリー』

短編アニメ賞 Best animated short film
『つみきのいえ』英題:“La Maison en Petits Cubes”
『ラヴァトリー・ラヴストーリー』原題:“Lavatory - Lovestory”
『オクタポディ』原題:“Oktapodi”
『マジシャン・プレスト』
『ディス・ウェイ・アップ』原題:“This Way Up”

短編実写映画賞 Best live action short film
『オン・ザ・ライン』
『マノン・オン・ジ・アスファルト』原題“Manon on the Asphalt”
『新入生』
『ザ・ピッグ』原題:“The Pig”
『トイランド』原題:“Spielzeugland (Toyland)”

長編ドキュメンタリー賞 Best documentary feature
『ザ・ビトレイア』原題:“The Betrayal (Nerakhoon)”
『世界の果ての出会い』
『ザ・ガーデン』原題“The Garden”
『マン・オン・ワイヤー』原題:“Man on Wire”
『トラブル・ザ・ウォーター』原題:“Trouble the Water”

短編ドキュメンタリー賞 Best documentary short subject
『ザ・コンシャンス・オブ・ニェム・エン』(原題) / “The Conscience of Nhem En”
『ザ・ファイナル・インチ』原題:“The Final Inch”
『スマイル・ピンキ』原題:“Smile Pinki”
『ザ・ウィットネス』原題:“The Witness - From the Balcony of Room 306”

脚色賞 Adapted screenplay
Screenplay by Eric Roth, Screen story by Eric Roth and Robin Swicord『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
Written by John Patrick Shanley 『ダウト~あるカトリック学校で~』
Screenplay by Peter Morgan『フロスト×ニクソン』
Screenplay by David Hare『愛を読むひと』
Screenplay by Simon Beaufoy『スラムドッグ$ミリオネア』

脚本賞 Original screenplay
Written by Courtney Hunt 『フローズン・リヴァー』原題:“Frozen River”
Written by Mike Leigh『ハッピー・ゴー・ラッキー』原題:“Happy-Go-Lucky” 
Written by Martin McDonagh『イン・ブルージュ』原題:“In Bruges”
Written by Dustin Lance Black『ミルク』
Screenplay by Andrew Stanton, Jim Reardon, Original story by Andrew Stanton, Pete Docter『ウォーリー』

撮影賞 Achievement in cinematography
Tom Stern『チェンジリング』
Claudio Miranda『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
Wally Pfister『ダークナイト』
Chris Menges and Roger Deakins『愛を読むひと』
Anthony Dod Mantle『スラムドッグ$ミリオネア』

編集賞 Achievement in film editing
Kirk Baxter and Angus Wall『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
Lee Smith『ダークナイト』
Mike Hill and Dan Hanley『フロスト×ニクソン』
Elliot Graham『ミルク』
Chris Dickens『スラムドッグ$ミリオネア』

美術賞 Achievement in art direction
Art Direction: James J. Murakami, Set Decoration: Gary Fettis『チェンジリング』
Art Direction: Donald Graham Burt, Set Decoration: Victor J. Zolfo『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
Art Direction: Nathan Crowley, Set Decoration: Peter Lando『ダークナイト』
Art Direction: Michael Carlin, Set Decoration: Rebecca Alleway『ある公爵夫人の生涯』
Art Direction: Kristi Zea, Set Decoration: Debra Schutt『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

衣裳デザイン賞 Achievement in costume design
Catherine Martin『オーストラリア』
Jacqueline West『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
Michael O’Connor『ある公爵夫人の生涯』
Danny Glicker『ミルク』
Albert Wolsky『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

メイクアップ賞 Achievement in makeup
Greg Cannom『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
John Caglione, Jr. and Conor O’Sullivan『ダークナイト』
Mike Elizalde and Thom Floutz『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』

作曲賞 Achievement in music written for motion pictures (Original score)
Alexandre Desplat『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
James Newton Howard 『ディファイアンス』
Danny Elfman『ミルク』
A.R. Rahman『スラムドッグ$ミリオネア』
Thomas Newman『ウォーリー』

歌曲賞/Achievement in music written for motion pictures (Original song)
“Down to Earth”『ウォーリー』
“Jai Ho”『スラムドッグ$ミリオネア』
“O Saya”『スラムドッグ$ミリオネア』

音響編集賞 Achievement in sound editing
Richard King『ダークナイト』
Frank Eulner and Christopher Boyes『アイアンマン』
Glenn Freemantle and Tom Sayers『スラムドッグ$ミリオネア』
Ben Burtt and Matthew Wood『ウォーリー』
Wylie Stateman『ウォンテッド』
 
録音賞 Achievement in sound mixing
David Parker, Michael Semanick, Ren Klyce and Mark Weingarten『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
Lora Hirschberg, Gary Rizzo and Ed Novick『ダークナイト』
Ian Tapp, Richard Pryke and Resul Pookutty『スラムドッグ$ミリオネア』
Tom Myers, Michael Semanick and Ben Burtt『ウォーリー』
Chris Jenkins, Frank A. Montano and Petr Forejt『ウォンテッド』

視覚効果賞 Achievement in visual effects
Eric Barba, Steve Preeg, Burt Dalton and Craig Barron『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
Nick Davis, Chris Corbould, Tim Webber and Paul Franklin『ダークナイト』
John Nelson, Ben Snow, Dan Sudick and Shane Mahan『アイアンマン』

『おくりびと』『つみきのいえ』、どちらも見ていないのだが、『おくりびと』は見ようと思っていてホームにしている劇場での上映が終わってしまい、見損なった。『つみきのいえ』はどこで上映しているのだろう? 短編だし、それすらよく知らない……。しかしこちらも魅力的な映画だ。機会があればぜひ見てみたい。NHKあたりでやってくれればいいんだけどね。

今年は主演・助演賞で華やかな名前が受賞した。
主演男優賞のショーン・ペンはいまさら説明の必要もないだろう。古くはマドンナの旦那という部分が一番大きく扱われていた時代もあるが、もはやハリウッドを代表する役者というだけでなく、監督としても成功を収めようとしている。
助演男優賞のヒース・レジャーはバットマンの『ダークナイト』で演じたジョーカー役での受賞。昨年1月、『ダークナイト』の日本公開前に28歳の若さで亡くなっており、公開当時からアカデミー賞確実の声は挙がっていた。ちなみに、ウィキペディアによると『ダークナイト』のあとの出演作を撮影している最中に亡くなっているが、代役をたてて撮影続行し、撮り終えた出演部分もそのまま使う方向らしい。
主演女優賞はケイト・ウィンスレット。『タイタニック』で共演したレオナルド・ディカプリオと再共演となった『レボリューショナリー・ロード』が日本で公開中だが、いまだオスカーに手の届かないディカプリオより一足先の受賞となった。
助演女優賞はペネロペ・クルス。こちらもつい数年前までトム・クルーズとのロマンスばかりが話題になっていた印象だが、先日の『エレジー』でもなかなかの好演だったように思う。

現在公開中の作品では『ベンジャミン・バトン』が3部門で受賞している。美術、メイクアップ、視覚効果と映像面での受賞だが、なるほどこれが現在のハリウッドの最高技術か、という印象は感じられるはずだ。

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ナレーション/長澤まさみ, 加藤久仁生

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2009.02.22

2009冬のドラマ

現在、テレビドラマ(連ドラ)は1クールでだいたい20本弱くらいの放送だろうか。
僕自身、一時期に比べて連ドラを見る回数はずいぶん減って、最近は1クールで1本か2本がせいぜいといったところ。まったく見ないクールもある。

しかし今クールは個人的にみたいと思えるドラマが揃った。

ヴォイス
トライアングル
ありふれた奇跡
ラブ・シャッフル

とりあえずこの4本は見ている。
これにキイナも見ようと思っていたが、1話の途中までで断念した。現在はラブ・シャッフルも2回分くらいたまっているが、これらに日曜の大河『天地人』が入るので、とりあえず、いまは1週間に5本のドラマを見ていることになる。
1クールでこれだけの連ドラを見ることなんて、おそらく10年前まで遡ってもなかったことだろう。
RESCUE、銭ゲバあたりも少し興味はあったが、とても見きれない。この本数でもちょっとしんどいほどだ。
連ドラはこれから佳境へ入ってゆく。
まだしばらくはドラマ三昧の生活が続きそうだ。

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2009.02.04

『007慰めの報酬』鑑賞(その2)

『007カジノロワイヤル』を見て、2回目の鑑賞。
同じ作品を2度も映画館で観るのは、学生時代以来だろうか。シネコンが主流になってからはそんなこともなくなったが、よい作品であれば何度みても楽しめる作品というのはたしかにある。ただ、この作品は前後編の後編的な位置づけにある分だけ、見方も少し異なる面はあった。それでも個人的には下手な作品の初見よりもかなり楽しめた。一級品の娯楽作品だと思う。

2作品を見て改めて思ったのは、2作はある巨大な組織を相手にしてるという点で連続しているはいるが、基本的には独立した作品であるということ。結果として1作目で残されたペンダントが意味を持ってくるわけだが、それ自体はボンドの個人的問題に関わる部分で、任務の本筋とはそれほど関わりはない。
よくわからなかったのは、エンディングで死んだ彼女のことを振り切る下り。1作目で彼女は銀行へ行く前のシーンで、ペンダントを外して過去を断ち切る流れになっていたはず。しかし2作目のラストまできてようやくボンドはペンダントを捨てている。このことにより、前作で死んだ彼女の、死ぬ間際の気持ちがわからなくなった。僕の見方が浅くてもう何度かみればわかるのかもしれないが、いまのところ、これはどうなんだろう?という懐疑心しかない。
まぁ、前作との流れで気になったのはそれくらいだ。
アクションは車、ボート、空戦とあらゆるシチュエーションのアクションがとてんこ盛り。いずれも水準かそれ以上の内容で、ダニエル・クレイグがスタントなしで演じただけあって、シーンのつなぎにも迫力と緊張感が途切れない。悪役にいまひとつ凄みが足りないのは唯一残念なところだが、アクション娯楽作としては十分合格点にある一作だ。
個人的にはブルーレイの前後編スペシャルパッケージが出たら、ぜひ手に入れたいと思っている。そこでもう一度見直せば、今回感じた違和感が払拭されるのではないかという期待もある。

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2009.02.03

『エレジー』鑑賞

ベン・キングズレーとペネロペ・クルス共演による文学小説の映画化。

この種の作品を見るのはずいぶん久しぶりで、恐ろしく退屈するのではないかと思っていたが、覚悟していたほどではなかった。
歳の差30歳の恋愛を描いた作品である。
こういうテーマを扱った作品は過去にもあまたあり、概ねストーリーも想像通りに進行してゆく。つまり男のほうに年齢というハンデがあるだけに、相手の魅力にはまってゆくほどに、一方で不安にかられてゆくという、どうにもならない矛盾を膨らませてゆくストーリーである。
この本筋となる主幹とは別に、主人公デヴィッドには同じように女好きの親友、二十年来のセックスフレンド、不倫している息子等々、コンスエラ(ペネロペ)とはほとんど接点のないストーリーが絡んでくる。それらが間接的に自身の生き方に関わってきて、ストーリー深みを持たせている。

ありがちな別れがあり、再会は出会いからつきあい始めるきっかけに絡めた流れ。唐突ではあるけれど、違和感は感じられない。エンディングは男と女が正反対のことを言って終わる。いかにも文学的な取り方ができる終わり方のように思えた。

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2009.02.02

『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』鑑賞

オープニング・タイトルにヘルボーイⅡと出ていた。
レンタル屋では2004年に公開された1作目のヘルボーイを借りられるが、まぁ、見ることはあるまい。
はっきり言って子供向けの映画だが、主人公があまりかっこうよくないだけに、子供からも敬遠されそうだ。実際、僕が見た回に子供は一人もいなかった。そもそも邦題にⅡといれず、ゴールデン・アーミーとしたのも、1作目がヒットせず、Ⅱというタイトルで出しても集客が見込めないと思ったからなのではないだろうかか? ヒロインとの関係など、1作目からの流れは感じるものの、特に見ていなくても気にはならないだろう。
今回の敵役となる王子はその妹と一蓮托生の関係にあり、このあたりの設定からだいたいの流れも読めてしまう。ストーリーの奥行きはない。唯一、楽しめるのは登場人物たちのキャラクターくらいか。アメコミの原作があるだけに当然といえば当然なのだろうが、キャラクターの人物設定だけはしっかりできあがっていてそこそこ楽しめる。
SFXは飛び抜けて目を引く仕掛けはないけれど、現実の映像に違和感なくミックスする技術の進歩はめざましいものがある。近年の特殊技術はいかにもSFXを駆使した派手なシーンよりも何気ないシーンに使われているSFXのすごさに驚かされることが多い。

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2009.02.01

『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』鑑賞

原題は『REVOLUTIONARY ROAD』。
燃え尽きるまでというのは邦題として後付けされたもののようだが、原作小説には入っているのかもしれない。いずれにしても、作品の色を集約しているネーミングだ。
ちなみに、レボリューショナリー・ロードは主人公が住む新興住宅街の住所の名である。

もともとこの種の映画はあまり好きではないのだが、それにしても退屈だった(これは個人の好みの問題だ。すばらしい作品と評価する人もたくさんいるかもしれない)。
要は1950年代のアメリカを舞台に、夫婦の間には大なり小なりいろいろな波風が立つと、その大きいところの夫婦をドラマチックに描いた作品である。
問題は主要登場人物の誰にも共感できないところだ。主役のふたりはほぼ冒頭に近い部分からすれ違っている。子供は二人いるが、子供たちの出てこないシーンが実に多く、ベビーシッター任せになっている。この時点で夫婦の歯車は合っていないような印象だが、全編を通していらだったシーンが実に多い。当然ながら、ストーリーの進行に伴ってエスカレートしてゆく。
台詞の端々からは一生懸命やっている夫と、情緒不安定な妻という構図が読み取れるが、そう単純に色分けできる関係でもない。どちらがいいとか悪いとか白黒の関係を描いた作品ではない。
大家の夫がつけている補聴器が、この作品のテーマを端的に表す小道具として使われている。この作品の中で気を惹かれたのは、このシーンと、ディカプリオに怒鳴られて大家の家族が出て行く際のカメラワークだけだったな……。
僕にはしんどい作品だった。

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2009.01.31

『誰も守ってくれない』鑑賞

第32回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門で最優秀脚本賞を受賞した作品である。

(ネタバレあり)

もし、先日テレビで放送された4ヶ月前を描いたドラマ『誰も守れない』がなく、いくつかの台詞や場面を修正して描いていれば、単体としてそう悪くない映画になったと思う。ただ、テレビドラマという前振りを加えてしまったが故に、このドラマを見ていない人にとっては、魅力の一部は確実に損なわれる結果となった。
その最たるものが精神科医(木村佳乃)の存在だろう。映画しか見ていない人からすれば、この精神科医との関係がいつからのものなのか、どれくらいの深さを持った関係なのかがよくわからない。主人公の相棒である三島が幾度か口にする「シャブ漬け」というキーワードも、ドラマを見ていない人にはその言葉以上の意味を持たないだろう。それに、主人公の娘も映画では写真として出てくる以外は、携帯電話を通した言葉のみである。また、テレビドラマの流れから三島のドラマがもう少し入ってくると思ったが、それもなし。映画館に人を呼ぶアドバルーンにしては弊害も少なくなかった。

この作品は犯罪者の家族を守る物語である。
ある意味で、その敵役の中心的存在がインターネットの掲示板である。逮捕後しばらくはマスコミの記者を相手にしているが、あっという間にその中心が掲示板に取って代わられ、記者は取り残されてゆく。そのことを端的に示す台詞も出てくる(このあたりの脚本はうまい)。ある一線以降はもっぱら匿名の一般人が相手になる。罪の意識なく、殺人犯の家族というだけの理由で個人のプライバシーを侵害し、信頼している人間すらもが罪の意識なく犯罪に荷担する。そこにはもはや「犯罪者の家族も犯罪者」という大義名分すら存在せず、ただ、他人の知らない情報を書き込むことによって自らを誇示したい、あるいは書き込まれている情報を得ることで周囲に自慢したい、といった自己満足しか存在していないように思われる。
近年、この種のテーマは珍しくなくなったが、ここまで中心に据えて描いた作品はそう多くないだろう。

それにしてもこのところ佐藤浩市はやたらと映画に出ているな。この1月~2月だけでもこの作品以外に『感染列島』『東京メリケンサック』とたて続けだ。
一方、松田龍平は最近弟にすっかり話題をさらわれていたが、先日、ワイドショーでデキ婚の報道もあったばかり。しばらく見なかったが、役者としての魅力は上がったように思う。

この作品、脇役描写の中途半端具合からして、今回の動員数次第で続編があるとみた。たぶんテレビで2時間ドラマ(あるいは連ドラ)。

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2009.01.30

『誰も守れない』視聴

先日、現在公開中の『誰も守ってくれない』の4ヶ月前の事件を描いた『誰も守れない』2009.01.24が放送された。
映画を見に行くつもりでいたので、一応、視聴しておいた。

感想を一言で言えば、あくまで前振り。それ以上の内容とは思えなかった。
ストーリーの本筋となる事件の結末は実にお粗末な印象を受けた。
伏線を引き、引っ張るだけ引っ張っておきながら、事件はあっさり解決してしまう。まったく罪の意識のない犯人の自供。実行犯は人形のように無気力。
主人公の次に登場シーンの多い相棒(三島)の描き方も中途半端な印象が強い。
突き詰めれば、このドラマ全体が主人公勝浦の人物像を描き出すために費やされているように思える。事件解決はおまけでしかない。主人公の三島との関わり方、所属課長や娘の描き方、精神科医との関係等々、そのどれもが主人公の人物像を引き出す道具として使われている(一方で、主人公が抱える手のしびれの理由を明かさないなど、映画へ誘導するための仕掛けもしている)。
いずれにせよ、このドラマは刑事ドラマでありながら軸となる芯があまりに細すぎた。だから本来なら芯を覆っている肉の部分にばかり気を取られるのだろう。
ただ、この作品の続きがそのまま映画版へつながっているため、実際にはこのドラマを見ておかないと映画の魅力の何パーセントかが損なわれることは間違いないだろう。その点で実に悩ましい作品だ。

ラストに流れる映画のイントロ部分も実に作為的だ。

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2009.01.29

『感染列島』鑑賞

パンデミックがどのように起きるか、というシミュレーションをかなり大げさに作った作品である。
イントロは悪くない。感染が爆発的に広がってゆく様子を違和感なく見ていられる。しかし、暴動が起きたり、都市機能が麻痺するにいたるあたりからは、どんどん現実から乖離してゆくような感覚がある。新宿や大阪の駅前に車がひっくり返ったままになっていたり、銀座から人気がまったく絶えたり、街のあちこちで火の手が上がったりと、ここまでやるともはや政府が機能しておらず、アナーキーに陥っている。一方で病院だけはきちんと動いており、風景としての街と主人公たちが動き回る行動範囲とのあいだに明らかな状況格差ができているように思える。
物語をあまりにドラマチックに演出しようとするが故の極端すぎる設定に思えるが、それはそのまま人間ドラマの部分にも当てはめられる。
生き残る人間と死ぬ人間がいるのは当然であるが、作中で最後に死ぬ登場人物の死に方は違和感を感じるくらい淡泊。その少し前に絶対諦めるなと言っていた人間が、そのシーンではあっさり諦めている。仕事を放り出して病院を飛び出してゆくというのも、人物設定上のゆがみを感じる。
雨や雪の使い方、まるでゲームの『バイオハザード』を連想させるようなシーンなど、過剰にドラマチックに見せようという演出も随所に見られる。最近のケータイ小説的潮流といえるかもしれない。

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2009.01.27

『ミーアキャット』鑑賞

『ミーアキャット』を見てきた。
ここのところ、フリーパスがある性もあるが、やたらドキュメンタリー的な作品を多く見ている。

ミーアキャットというのは猫科の動物かと思っていたら、スペルはMeerkatでマングースの仲間らしい。猫とはまったく関係ない。
日本語版を見たので(僕が普段使っている映画館では日本語版しかやっていなかった)、ナレーターは三谷幸喜。なんで三谷幸喜なのかはいまひとつわからない。必然性も感じられない(インタビューでも動物あまり好きでないと言ってたし……)。オリジナル版はポール・ニューマンのナレーションで、なんとこれが名優の遺作となった。しかし、まぁ、英語がわかるなら断然英語版だろうが、ジャパニーズ・オンリーの当方としては、この種のドキュメンタリーは日本語で十分だ。むしろ映像に集中できていい。

ドキュメンタリーではあるが、一応ストーリーはある。
主人公は生まれて間もないコロというミーアキャット。6つ子のなかの1匹で、この1匹だけに好奇心旺盛な個性が与えられている。正直、ナレーションがなかったら他の5匹とはまったく区別がつかない。そして両親と兄が1匹という家族の物語である。
大ざっぱにいえば、このコロの1年の成長期のようなストーリー。天敵や干ばつ、隣接する他の家族との戦い、悲しい別れ等といった普通のドラマにありそうな流れを経て、最後にはコロ1匹での試練。そして1年後には新しい生命の誕生と、まぁ、ストーリーとしては王道である。あまりに普通な流れで、ストーリーは楽に読める。悲しい別れや、クライマックスで直面する危機はオープニングから数十分でだいたい想像がつくはずだ。
もちろん、そういうところはあまり気にせず見る作品だろう。カメラワークにより、コロの視線、天敵となるコブラの視線、鷲の視線などを使い分けて、緊迫感が表現されている。
動物好きならそこそこ楽しめるかもしれない。ただ85分はやや長い印象だ。犬や猫に比べると表情が乏しいので、立ち姿勢などの動きに慣れると、あとはもうストーリーを追うことと、自然の映像を眺めることが中心になってゆく。個人的には長く感じた。

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2009.01.26

『赤い糸』鑑賞

ケータイ小説の映画化は『恋空』が一躍脚光を浴びて、続々と作られているようだが、この作品もそのうちのひとつ。この作品はフジ系で現在連続ドラマにもなっているらしい(見てないけど……)。

飛び降り、事故死、記憶喪失、ドラッグと中毒、DV、隠された過去等、一昔前にジェットコースター・ムービーという形式のドラマがはやったけれど、いまのケータイ小説はこの流れの末端にある形といえるか。ケータイ小説を読んだことはないのだが、ステレオタイプの「だいたいこんな感じだろう」という想像通りのストーリーだった。
そのストーリーについては特に感想を書くほどの内容はない。ところどころにうまさを感じさせる流れはあるが、土台の部分があまりにセンチメンタルで大人の鑑賞にはちょっと堪えられないだろう。
その割に意外と見られるのは、登場人物の性格設定と、それを演じる役者がそこそこ達者なのが幸いしているように思う。とりわけ主演の南沢奈央には役柄に合った心の強さが感じられた。

しかしエンディングのto be continuedにはびっくりした。まだやるのかい? きれいに終わったと思うけど、きっと転校した子が戻ってきたり、また死人が出たり、同級生がドラッグに溺れたりっていう物語になるんだろうね。

すでに公開末期ということもあっただろうが、客の数は少なく、いい歳したおっさんで見ているのは僕だけだった。劇場を出るときに学生の子が「ちょっとマジやば~い」と騒いでいた。相当感動したものと見える。これが2回目という声も聞こえた。ちょっと理解できなかったのは、世代のせいで片付けられるだろうか? 厳しいなぁ……。

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2009.01.25

『私は貝になりたい』鑑賞

パスポートがなければまず見ることはなかっただろう。
正直、この種の陰鬱とした作品はあまり好きではない。
中居正広も役者として決してうまいとは思えないし、おそらく仲間由紀恵が出ていなければパスポートがあっても見なかっただろう。かくいう仲間由紀恵も『TRICK』『ごくせん』でトップ女優に駆け上がった印象だが、これまでさほどいいと思ったことはなかった。が、現在放送中の『ありふれた奇跡』でちょっと印象が変わり、それで見る気になったという程度だ。

ストーリーは戦争で犠牲になった兵隊に突きつけられた理不尽さばかりがクローズアップされていて、この映画を見終わったあとに感じたのは「このストーリーからは理不尽という言葉以外になにも見つけられない」という不毛さだけだった。主人公は肉体的にはもちろんのこと、精神的にも救済されることなく死んでゆく。
かつての名作のリメイクなわけだが、果たしていまの時代にリメイクする意味があったのだろうか?と疑問を感じた。30年前や40年前にはB級C級戦犯の真実を明らかにする意味で、この作品の意味は大きかっただろうし、共感も得られただろう。しかし、いまの時代に『私は貝になりたい』という言葉はあまりにインパクトが強すぎる。それ故、戦争の悲惨さを飛び越えて、「もし生まれ変わらなければならないのなら貝になりたい」という主人公個人の絶望感ばかりに焦点が当たってしまう。
この映画を見終わって、個人的にはそういう感想しかもてなかった。
今回の中居正広は意外とがんばっていた印象だ。ただ、やはり明るい場面での演技は生えるが、暗さや絶望を表現するシーンではどこかマニュアル的な印象がぬぐえないのは残念だ。仲間由紀恵は悪くなかったけれど、ことさらいいという印象もなかったな……。

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2009.01.23

『007慰めの報酬』鑑賞(その1)

『007慰めの報酬』の先行上映を見てきた。
おもしろければ、公開が始まったあとにもう一度見るつもりでいたが、期待に違わぬ出来。期待して見て、がっかりしない作品というのは案外少ないものなのだが、この作品は文句なし。アクション好きならきっと満足できるはずだ。

とにかく冒頭のカーアクションに始まり、全編アクションの連続。それでいてストーリーもしっかりしている。ただ、前作を見てから時間が経っているために、『007カジノロワイヤル』のストーリーをけっこう忘れてしまっている。これはどんな人物だったっけ? 前作で死んだ彼女は今度のストーリーにどうつながるのか等々、あやふやになっている部分がかなりある。
2回目を見る前にもう一度、前作を見ておかなければと思う。
2回目をみたら、今度はもう少し詳しく書きたい。

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2009.01.22

『ワールド・オブ・ライズ』鑑賞

ディカプリオとラッセル・クロウ共演の社会派映画。
監督がリドリー・スコットだけに硬派な作品だ。

しかし、所々寝てしまった……。
なにせ中東の社会情勢は難しい……。
別にそれをことさら意識する必要はないのかもしれないが、いろいろ考えていたらいつの間にか寝ていた。わからないことに加えて大事なところの骨組みをすっ飛ばしてしまったわけだから、ほとんどストーリーについて語る資格はない……。
アクションは派手さは抑えめながら激しさが伝わってくるリドリー・スコットらしい映像。例えば007などとはアクションの質がまったく違う。これはこれでいい。クライマックスに出てくる拷問シーンなどはちょっと痛々しいかんじだが……。
できれば無料パスポートのあるいまのうちにもう一度見たい気にさせる作品だが、ちょっと難しいかな……。

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2009.01.21

『ウォーリー』鑑賞

おなじみディズニー映画のなかでもピクサーが作った大人の鑑賞にも堪えあるアニメ作品。

前半はほとんど台詞が出てこない。後半になって人間が登場するようになってようやく頻繁に会話が行われるようになるのだが、しかし見ているとそこに不自然さをまったく感じない。機械的なちょっとした単語だけで十分にストーリーを楽しめる表現が画面を通して伝わってくる。
ストーリー自体は子供でも理解できるようにということか、きわめて単純である。『2001年宇宙の旅』のパロディを織り込むなど、随所に遊びが見られるが、それも嫌みな感じがしない。退化した人間の姿形(見た目とは裏腹に人間味にあふれた人物造形がなされている)、後半に登場するロボットたちも含め、ほのぼのと見られる作品である。

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2009.01.20

『チェ 28歳の革命』鑑賞

『チェ 28歳の革命』を観てきた。

キューバ革命を描きつつ、中途中途に革命後の国連総会のシーンが挿入される構成。
もともとはこのあとに上映予定の『チェ 39歳別れの手紙』と合わせて4時間半に及ぶ長編映画であるが、日本ではこれを2本に分割して上映する。
喘息で弱々しいイメージのチェがキューバ革命を成功させる頃には歴史的英雄のオーラをまとっている。
しかし、作品のテイストはどちらかというとドキュメンタリー色が強い。チェやカストロといった一部の登場人物はともかくも、多くの登場人物は名前なき登場人物として描かれている。あえて人物設定に色づけをせずに、革命そのものに焦点を当てているようにも思われる。それだけにストーリーそのものにぐいぐい引き込まれるような魅力はほとんどない。はたしてこの物語にチェの魅力がどれくらい含まれているかも疑問。作品のスタンスはチェをことさらヒーローとして美化するような姿勢は取っていない。作品の終わり近くになると英雄的に扱われるシーンも出てくるが、基本は別のところにあってはみ出すことはない。

しかし、39歳別れの手紙も間違いなく見に行くと思う。その点で、魅力を感じていることはたしかなのだが、その魅力の源がどこにあるかと問われると、う~ん、ちょっとわからない。そしてキューバ革命後のチェの人生が描かれる第2部のほうがきっとおもしろいはずだという予感もある。不思議な映画だ。

そういえぱ、今回の作品には(興行的)直接の関係はまったくないと思うのだが、この作品で描かれる以前のチェを描いた『モーターサイクル・ダイヤリーズ』という作品がある。当時、医学生だったチェが、南米をバイクで旅するロードムービーである。ロードショーで観に行きたかったのだが、結局観に行けなかったのだが、今回の作品を見て俄然見たくなって、レンタルで見ることにした。これについてはまた後日……。

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角川から文庫も出ている。

モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫) モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)
Ernesto Che Guevara 棚橋 加奈江

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2009.01.18

『ザ・ムーン』鑑賞

『ザ・ムーン』を観てきた。

ドキュメンタリーもので、タイトルの通り人類が月面に第一歩を記した記録映像。
ストーリーはロケット打ち上げに失敗しまくっていたところから始まり、『アポロ13』で描かれた奇跡の生還を経て、アポロ計画以降の終焉まで。
基本的には当時の映像と宇宙飛行士へのインタビューによる構成。ドキュメンタリーだけにストーリー性も乏しく、興味のない人には退屈に思えるかもしれない(僕は仕事終わりで観に行ったこともあるが、所々記憶がない……)。
アポロ計画以降、月に降り立った人類はなく、たびたび話題になる『月面着陸は特撮なのでは?』の疑問についても、当時の宇宙飛行士が回答を出している。テレビの検証番組などで、影のでき方が違っているなどの疑問が提議されているが、ここで語られるインタビューの言葉には説得力があると思う。

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2009.01.17

『ミラーズ』鑑賞

『ミラーズ』を観てきた。
前半はホラー、後半に向かってサスペンス色が濃くなってゆく作品である。
前半はとにかく怖い。冒頭から殺戮シーンであるが、それ以外にも凄惨なシーンがいくつかある。
主人公が過去に同僚の警官を殺してしまったことから、家族や周囲からも精神不安定と思われている設定で、それが枷となってストーリーは進行してゆく。この種の状況設定の作品は数多くある。ただ、この作品ではそれによって主人公が社会的に追い詰められてゆくようなことはない。家族との絆がテーマのひとつになっており、この設定はほぼ家族の間だけにもちこまれているといっていい。
謎解き自体はそれほど複雑ではないが、エンディングはひとひねりある。きれいに終わるかに見せて、ラストはなかなかのスパイス。

エンドロールの最後にもう一度タイトルが出てくるが、それがオープニングとは鏡写しになっている。消えない手形の謎解きも含めて、なんとも示唆的なものを感じる。

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2009.01.03

映画1ヶ月無料のパスポート

P1090868 TOHOシネマズのシネコンでは2年間のうちに6000分ぶんの映画を見ると1ヶ月間映画が無料になるパスポートと交換できるサービスがある(ただし六本木だけはなぜか9000分)。
これはセゾン系のシネマイレージカードに加入することが条件だが、年会費は無料なので、映画のポイント入手だけに利用する会員証みたいなものと思えばいい。

先の6000分というのは映画の上映時間1分に付き1ポイントのポイントが加算されるもの。仮に120分の映画なら50本分で6000分になる。2年で50本は映画好きならそれほど高いハードルではないだろう。シネコンだけに、単館上映をのぞけば日本で公開される8割以上の作品はTOHO系の映画館でまかなえるはず。僕はTOHO系で上映されている限りは極力利用することにしている。

他にも6本見れば1本無料になる特典があり、これはマイレージ・ポイントがつかないけれど、期間は無期限有効なので、どんどんためてもOK。僕はいま3本分無料で見られるポイントがたまっている。
そして毎週、火曜日は会員限定で1300円均一。これは前売り券と同じ価格になるので、火曜日に映画館に行けるなら前売りを買う必要もない。
さらに現在は毎月14日がTOHOの日になっており、この日は映画が1000円になる。他の映画館では毎月1日だけだが、TOHOだけは月2回1000円デーがあるわけだ。当初、一昨年後半から1年間の限定だったが、昨年一年間延長された。あるいはさらに延長されるかもしれない。

シネマイレージカードへの入会は映画館にいけば、入口で行っている。

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2008.12.28

『地球が静止する日』鑑賞

『地球が静止する日』を観てきた。

思っていたよりもずっとまともだった。
オリジナルを観ていないので、今回のリメイクとの比較はできないが、まぁ、普通に楽しめた。
注目は飛来物から現れた巨人が最後にどうなってゆくかというところ。キアヌ・リーヴス扮するタラトゥとは別に、人類(というか米軍)によるこの巨人の扱いが、ストーリーの一側面をになうことになる。
宇宙から異星人がやってきたわりに、アクションシーンはそれほど激しくない。見所としてはトレーラーでも散々流されているトレーラーやスタジアムが崩れてゆくシーンだろう。異星人が飛来する場所がセントラルパークであることを考えると、ニューヨークはまず10中8.9壊滅しているはずだけど、ニューヨークに草木一本生えていない不毛のシーンまでは描かれていない。そこまで見せてくれていたらもっと満足感が高かったと思うのだけれど、流れ的に一貫性を欠くことになるか……。人気のないニューヨークの街並みは出てくるが、『アイ・アム・レジェンド』を見たあとでは、インパクトはない。
いずれにしても、ストーリーはまずまずそれなりによくできている。子供と継母、タラトゥの気持ちの変化などはやや単調というか単純な印象もあるが、まぁ、許せる範囲。娯楽作品としては腹の立たない合格点の作品だと思う。

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2008.12.27

『ハッピーフライト』鑑賞

『ハッピーフライト』を観た(けっこう前に観たのだけれど、もたもたしているうちにかかっている上映館がほとんどなくなってしまったけど……)。
今年観た邦画のなかではかなり出来のいい作品だったと思う。

エンドロールの一番先頭には田辺誠一の名前があったから、便宜上の主人公は彼演じるコパイということになるのだろうが、プロモーションで綾瀬はるかの露出がかなり多かったように、特に誰が主人公ということはなく、群像劇的な色合いが濃い作品である。

飛行機の運航に関わる様々な人間の様々な部署での人間模様を描いた作品で、各部署の人間は別個に動いていながら、微妙なつながりと連帯感を共有している。それがいわゆる映画のストーリー的なものではなく、現実にそうであろうという気にさせる距離感の取り方がなかなかうまい。
普段は点でしか接点のない各部署の人間たちが、台風というアクシデントを舞台装置にして一体化してゆく流れはありがちではあるが、観る側をストーリーに引き込んで離さない力がある。そして最後にはすべてを大団円で終わらせるわけではなく、駄目な関係も駄目なままきちんと残している。個人的には高評価である。
現実の航空社会をどの程度、表現しきっているかはわからないけれど、素人目にはその雰囲気を感じ取りつつ、作品世界に没頭できる良作だと思う。

今年の邦画は『クライマーズ・ハイ』と『ハッピーフライト』の2作品がとても印象に残った。
折しも先日、日本アカデミー賞の受賞作が発表されたが、『クライマーズ・ハイ』は入っているものの、『ハッピーフライト』はひとつも受賞していないんだな。
どうも日本アカデミー賞っていうと、日本テレビの紐付きみたいな印象が強くて評価できない(実際、放送権を持っているのが日本テレビだし、当然、実行委員会委員の中に日本テレビの人間が何人も入っている)。現在のようにテレビ局が年に何本も映画を製作するようになると、その印象はなおいっそう強まる。ハリウッドのアカデミー賞とは規模も中身もまったく別物。日本ではキネマ旬報のランキングを評価する人が多いというのも道理で、日本アカデミー賞が現状のままなら、今後はますますその傾向が強まるのではないかという気がする。

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2008.12.23

『K-20怪人二十面相・伝』鑑賞

『K-20怪人二十面相・伝』を観てきた。

『ALWAYS 三丁目の夕日』のスタッフによる製作というふれこみだが、なまじそういう先入観をすり込んでいるだけに、シーンによってはとても厳しい色が出ているように思う。
世界は太平洋戦争が回避された後の1949年、という架空世界が舞台になっている。つまり帝国主義がそのまま継続している世界。ALWAYSでシンボル的存在だった東京タワーらしきもの(似て非なるもの)もすでに建っている。
世界観としてはそれほどひどくはないし、電送装置やヘリといった現実世界では描くことのできない小道具を出すためには必要不可欠な要素だと思う。戦後間もない現実世界ではとても今作のスケール感は出せなかっただろう。
ただ、その架空世界が故に犠牲になった部分もある。なまじ似て非なる世界であるが故、ALWAYSの制作陣が作った作品であるという先入観故に、長屋の人情劇は完全に上滑りしている。アクションのスケール感を出すための架空世界なら、長屋のシーンなど邪魔なだけ。夫婦二人で成立するストーリーだった(せいぜい最初のシーンだけでよかった)。
アクションシーンは、日本ではこの程度がせいぜいというところか、という印象。再三登場するワイヤーの小道具はうまく使われているが、観ていてふと思った。これは『ルパン三世 カリオストロの城』の小道具ではないか。しかも二人でぶら下がっているところから落ちるシーンやラストシーン等、同作品に酷似している場面がいくつか出てくる。
パクリとはいわないが、観たことのある人は同じような印象を持つのではないだろうか? 似てるなぁ……と。同じ泥棒を題材にした作品だけにひっかかる。

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2008.12.20

『252-生存者あり-』鑑賞

『252-生存者あり-』を観てきた。

かなりひどかった……。
もともとそれほど期待はしていなかったが、まぁ、大目に見て30点くらいか……。

まず話の展開があまりに唐突すぎる。
一応、気象庁のシーンなどで前振りはあるのだが、そこからの展開が急すぎる印象がある。これはテンポのよさとは少し異なる。
また、奇跡、偶然の連続も気になる。具体的には挙げないが、そうした要素が全体にわたってちりばめられている印象だ。
そしてこの手の映画につきもの、というかアクションを別にすれば一番の見せ場となる人情劇が、かなり薄っぺら。ちょっとしたことで簡単に心情を吐露したり、ころっと感情が反転してしまう。こんなに簡単だと脚本も楽だなぁ……。
一方のアクションシーンも、肝心の台風が最大風速70メートルと煽っているわりに、屋外で平気で会話していたり、その様子を少し離れた場所で聞き取れたりもする。なんだかチグハグな設定。
クライマックスでは見せ場ということなのだろうが、子役の演技に作業しているレスキュー隊員全員の手が止まる(テレビ時代劇の殺陣じゃないんだから……)。
クライマックスで流れが読めてしまう展開も考え物。ある意味、予想以上のシーンにはなっているが、さすがにここは失笑を禁じ得なかった。
なんだか制作者だけで盛り上がって作り上げた印象の強い作品に思えた。
ただ、これだけけなしておいてなんだが、意外にもさほど長さは感じない作品だった。単に体調がよかっただけかもしれないが、退屈ではなかった。

(ストーリーに関係のないところでひとつネタバレ)
フジテレビの社屋がめちゃくちゃになるところは、個人的にはもっとも印象に残ったシーンだ。高潮のあとにちぎれたフジテレビの球体が半分海に沈んでるシーンは、ここまでやるか?というくらいの感覚だった。まぁ、フジがダメならお前んとこもアウトだろうという気がするんだけどね(現場の中心が新橋なわけだし)。

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2008.12.10

『デス・レース』鑑賞

『デス・レース』を観てきた。

一応、リメイクということになっているが、重なっているのはタイトルくらいのもので、ほとんどオリジナルに近い内容である。
こういうレースものの作品はアクション一辺倒の大味なものになりがちだが、このジャンルの作品にしては、まぁ見られる作品だった。少なくとも、今年の夏に『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟がメガホンをとって話題になったマッハ・ゴーの実写版『スピード・レーサー』に比べたらはるかにまともだった。
コース状に埋設されたボタンを通過することでアイテムの使用が可能になるなど、ゲーム的な要素がふんだんに盛り込まれているが、作品の舞台設定自体が近未来のエンターテイメント番組になっていて、設定上の違和感はない。
かなりの部分でCGを使わないスタントで撮っているとあって、迫力も伝わってくる(この時点でほぼCG映像の『スピード・レーサー』とは別物と考えていい)。
ストーリーの設定、展開自体はかわめてオーソドックス。ほぼ驚きはないが、押さえるべきところは押さえていて、破綻する寸前の水準は保っていると思う(すり替わりのシーンはどうかと思うけど……。絶対用意しているはずのないレーシングスーツ着ちゃってるし。着替えるタイミングだってなかったはずなのにね……)。

まぁ、点数をつければ60点くらいだろうか。大味には違いないけど、アクションはそこそこいい。悪がきちんとそれなりの末路をたどっているし、中身はほぼないが、レース・アクション映画としては合格点だと思う。

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2008.12.09

『ディー・ウォーズ』鑑賞

『ディー・ウォーズ』を観た。

ディーはドラゴンの頭文字D。
オリジナル・タイトルはドラゴン・ウォーズとなっていた。

(以下、ネタバレです。これから見る予定の方は注意)

荒唐無稽なストーリーは最初から覚悟していたが、それにしてもあまりにひどすぎる。
本来、ネタバレは極力控える方針で書いているのだが、この作品に関してはあえて隠しておくほどのストーリーでもない。
敵ドラゴンが目標とするヒロインを再三にわたって襲うのであるが、決して捕らえようとはせず、逃げるのを待っているかのような展開。少なくとも、(敵側からみれば)主人公なんてとっとと殺してしかるべきところなのに、最後には無意味に縛り付けて生かしておく始末。結果としてそれが敵の破滅へとつながってゆく。ご都合主義にもほどがある。圧倒的に強い敵を作っておきながら、主人公とヒロインに対してだけはまったく無力なのだから、敵の立つ瀬もない。
また、主人公はヒロインを護る達人の生まれ変わりのはずなのに、現世では一記者で、なんの特殊能力も持ち合わせない。必然的に人物としての魅力も希薄である。
全世界を揺るがす大戦争のはずなのに、たったひとつの街だけで完結しているというのもスケールの小ささを感じさせる。
他にもアラはいっぱいあるが、きりがないのでこれくらいで……。
※絶対編集ミスだと思うのだけれど、ビルにヘリが突っ込むシーンで、突っ込まれたフロアから主人公とヒロインと思われる二人が逃げるシーンが映り込んでいる。直後にヘリは爆発して、フロアは炎上するのだが、二人は何事もなかったかのようにぴんぴんしている。おかしい……。ちなみに、ヘリに突っ込まれて逃げる逃げるシーンはネットの予告編にも出てくる。
たったひとつ見所といえるのはアクションシーンの一部には迫力が感じられるところ。それはこの作品のサイトをのぞけば、少しは理解できるはずだ。でも、あくまでそれだけ。シーンによっては最近のテレビ・ヒーローもののCGを感じさせるシーンも……。

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2008.11.17

『彼が二度愛したS』鑑賞

『彼が二度愛したS』を観た。
これはかなり期待はずれだった。
まぁ、タイトルからしてハズレっぽいイメージはあったけれど、予想に違わぬ凡作。
騙す側が単独犯というところで、まずリアル感を欠いているし、いつどこで犯行を思い立ったのか?という説明もない(本作については意外と重要な部分)。
結局、主人公は警察からマークされるわけだが、そのあたりの解決もないままにエンディングへと流れ込む。そのエンディングも失笑するほど安易で、まぁ、ストーリーが展開するにつれてグズグズになってゆく典型的な作品といえるか。
ただ、それでもそこそこ見せてしまうというのはヒュー・ジャックマンとユアン・マクレガーの演技によるところが大きいのかもしれない。
いずれにしても脚本的にはあまりに穴の多い作品といえそう。

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2008.11.16

『レッド・クリフPart1』鑑賞

『レッド・クリフPart1』を観てきた。
2時間半あまりの上映時間がほとんど気にならないジョン・ウーならではのスピーディーな映像表現がすばらしい。
個人的に、ジョン・ウーの作品の出来は脚本の出来如何にかかっていると思っているのだが、今回はその点でもまったく非の打ち所がない。
とりわけ感心したのはアクションシーンにおけるアイディアの多彩さ。銃や爆薬といった視覚的に派手な飛び道具を使えない制約のなか、あれだけエキサイティングな映像表現ができる監督はほとんどいないだろう。黒澤明の『七人の侍』にも匹敵する映像表現だと思う。まぁ、飛んでくる槍を素手で掴んだり、並み居る敵を孤軍奮闘ばったばったとなぎ倒してゆくシーンなどは、多分に漫画的、劇画的イメージを抱く嫌いもあるが、それでもなお、戦闘シーンで描かれたアイディアは賞賛されていい。
主要登場人物の個性もしっかり描かれているし、『三国志』という長編ドラマが非常にうまくまとめ上げられている印象を受けた。
part2は来年になるが、必ず観に行くつもりである。映画の終わりに予告編が入っているが、戦闘シーンにはまた新たなアイディアを期待させるシーンもある。
映画の頭に(おそらく本編とは別に後付けした)導入部の紹介があって、『三国志』を知らない人でも比較的入りやすいと思う。必見。

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2008.11.09

『イーグル・アイ』鑑賞

この作品、感想を書こうとするとネタバレになる部分が大なので、あまり多くは語れないが、まぁ素材としては使い古されたもので、現代風に目新しく見せてはいるが、それでも驚きに値する部分はほとんどない。
ただ、エンターテイメント作品としては楽しめるし、後味も悪くない。
冒頭に登場する無人機が、ある意味この映画のすべてを象徴し、ドラマの盛り上げに一役買っている。

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2008.11.03

『ICHI』鑑賞

『ICHI』を観てきた。
思っていたよりも格段に出来がよかった。
脚本がしっかりしているし、美術の美しさも鑑賞を楽しませた。
予告編を見ている印象では飛び散る血のシーンなんて北野武版『市』にそっくりだなぁなんて思っていたが、そうした部分もことさら意識させない好内容だった。
冒頭近く、最初の殺陣でICHIが切るごとに刀を鞘に収めるところを見て、最初の好印象をもった。主人公は居合いの使い手という設定。僕個人はそれほど詳しいわけではないが、司馬遼太郎や浅田次郎の小説を読むと、居合いは刀を抜かせてしまえば並以下とある。だから大勢同士の斬り合いには向かないし、目が見えないとなればなおのこと不利は大きくなる。そうしたハンデも計算した上でアクションシーンが組み立てられているのがわかる。そしてなにより今回の時代劇にはダイナマイトなどの爆発ものの出てこないのがいい。例えば『どろろ』や『あづみ』のように近年の時代劇はやたら派手な爆破シーンを使いたがるように思える。あんなのは画的に激しいだけで、ただのまやかしだと思っている。本物の時代劇のアクションは刀同士の斬り合いである。それだけで盛り上げることができなければ、時代劇の舞台なんて意味がない。その点でもこの作品は合格。
脚本は上記の通り、十分満足できる出来だったと思う。ただ、いくつか違和感のある台詞はあった。例えば「音楽」という単語や「機会があたら聴かせる」といった際の「機会」という単語など、時代劇のなかで耳にするとやや異質に感じられる単語がいくつか出てきたのが気になった。
そして中村獅童が歌舞伎的な見栄を切るような表情を連発した部分。『ピンポン』の監督だけに演出的にも狙ったものなのかもしれないが、人情劇の深みが薄まるような印象を受けた。脚本の内容を考えれば、外見的な怖さよりも内面から伝わってくる人物を設定した方が、もっと話に入ってゆけたように思う(もちろんそれがストーリーに関連していることは承知しているが……)。そもそも外見的な怖さはICHIになんの意味も与えない。仮にICHIの目が見えたとしてもおそらくICHIの反応は同じだったであろう人物設定。すなわち、この外見的恐怖は(設定上の問題というよりは)観客に向けられた演出であるところが大であったと想像できる。そんなのは無意味だ。

まぁ、でもそうしたところは微々たる問題である。
殺陣は悪くない(綾瀬はるかが自分でやっているとしたら、相当の努力だったと想像できる)し、アクションと人情劇のバランスもよく、起承転結のさせ方も巧みだったと思う。
なお、窪塚洋介の出演は見るまで知らなかったが、いかにも窪塚らしい演技でマンションから飛び降りた過去など忘れさせる好演だった。

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2008.10.11

『ブラッディ・マンデイ』第1話は……

2時間スペシャルで放送されたTBS『ブラッディ・マンデイ』第1話。
19時からの放送と期待のほどが伺えるが新ドラマだが、中身はけっこうひどかった……。
届いた荷物を開けずに放置しておくとか、わざわざハッキングさせた情報が使えないと知るや、単身乗り込んで目的を達してしまうとか、ライフルから弾丸が発射されてガラスが割れているのに誰も死なないとか、説得力に欠けるシーンが多すぎる。
それでもカネをかけて映画会社とタッグを組んでいるだけのことはあって、来週も見ようかとという気にはさせる。
張り巡らせたたくさんの伏線がかろうじてそう思わせるわけだが、しかし今回のずさんな脚本を見た限りでは、多くを期待するのはかなり厳しそうだな。

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2008.10.06

『ウォンテッド』鑑賞

個性的な映像で見せるアクション映画であった。
弾丸を曲げたり、空を飛んでいるに等しいジャンプをしてみたり、もともとの設定が現実離れしているだけに、この映像がなかったらおそらく成立し得なかっただろう。それでいて、この映像に頼ることなくストーリーもまずまずしっかりしている。訓練シーンなどでシーンのつなぎが多少雑になる(全体のなかでテンポが遅くなるパートだけに、シーンのつなぎ方でスピーディーな流れを演出したかったのかもしれないが、個人的には時間の流れもつかめなくなるし、やや混乱の感あり)が、非現実的な映像を受け入れられれば、アクション映画として十分に楽しめる作品だと思う。
また、この作品は単にアクション映画としてではなく、「自分らしく生きているか?」もテーマとしているようだ。少なくとも作り手のその思いはかなりストレートに反映されている。ラストシーンなどでは多少説教じみた印象さえ受けるが、まぁ、主人公が組織に「ようこそ」と言われるまでに全体の半分くらいの時間をかけるなど、この種の作品にしてはメッセージ性はかなり強くなっていると思う(よきにせよ、悪きにせよ)。
個人的には楽しめた作品である。特にクライマックスで主人公が走るシーンはこの作品最大の見せ場。必見。

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2008.10.01

『アイアンマン』鑑賞

娯楽作としては出来のいい作品。
構成的にテロリストたちがなぜ主人公をすぐ殺さずに兵器開発をさせたのか(報酬アップのために生か しておくのはわかるけれど……)等不可解な点(他にも兵器開発会社CEOの邸宅に様々な人が出入り自由 なところとかね)はあるが、ストーリーが破綻しているわけではない。テロリストの扱いで、アイアンマンとの絡みを優先させればもう一山作れたのではない かという気がするが、黒幕があっさり露見する点も含め、この作品がストーリーの巧みさよりもアイアンマ ンの魅力を前面に押し出した直球勝負の作品であることが伺われる。そしてその方向性は間違いなく成功している。
ヒトが飛ぶ作品はスーパーマンを始めとして様々あるが、これほど精巧なメカニカルをもってリアルに 作られた作品は初めてだろうと思う。かつてロケットマンという作品があったが、今回の作品に比べたらストーリー共々かなり稚拙な印象があった(まぁ、SFXについては当時のことだから仕方のない部分も あるけれど……)。
個人的にはクライマックスの戦闘シーンよりも、テロリスト集団との戦いから戦闘機とバトルする一連 のアクションシーンのほうが楽しめた。なにも考えずに楽しめる娯楽作である。
当然、続編が作られるだろう。
ただ、次作では今回と同じ手法は通用せず、ストーリーの妙が求められるはず。 今回の魅力を減じることなく絶妙のストーリーで、今作以上の作品になることを期待したい。それを期待させる1作目だった。

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2008.09.18

『ハンコック』鑑賞

ストーリーが思っていた流れとだいぶ違っていたのでちょっと面食らった。前半の流れはともかく、後半は大転換の展開。少なくともトレーラーだけではまったく想像できなかった。
作品の長さは92分とやや短め(最近は意外ではなった。やはり制作費の圧縮など米景気の失速なども影響しているのだろうか?)だが、その割に街の厄介者からヒーローに変わってゆく過程に十分な時間を割き、丁寧な作り方をしている印象がある。
アクションシーンはクライマックスよりもむしろ中盤の刑務所から出てきた直後だろう。緊迫感はないが、その際だった強さに爽快感がある。
しかしそもそもこの作品の個性は『厄介者のヒーロー』というところにあるはずなのだが、物語の前半で早々とその個性を放棄してしまうストーリーはなんとなくもったいない。入れ替わりに新しい要素が割り込んでくるのだが、なんだか反則ぎりぎりの感覚すらある。そこにいたる伏線がほとんどないため、唐突感が拒めないし、実際、後半は街の厄介者の要素は消し飛んで、話の流れはそちらに移っている。
う~ん、まぁ、悪くはないが、バランスのいい作品ではないだろうな。

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2008.09.17

『20世紀少年』鑑賞

おおよそ制作費の額を宣伝文句に使った作品にろくなものはないというのは、僕の経験的実感なのだけれど、この作品も例に漏れない。
それでも最初の十分くらいはまだちょっと先を期待させるのである。ただ、主人公のケンヂが出てきて挨拶の仕方で叱られているシーンからはどんどんテンションが下がってゆく。つまり主人公の魅力がまったく伝わってこないのた。果たしてこんなヤツに地球が救えるか? あまりにリアル感に欠けているが故に作品世界に没入できない。そのリアル感のなさは作品全体、随所に見られる。
たとえば、ともだちが誰なのかを突き止めた老刑事がその秘密を後輩に託すシーン。本来ならシリアスでドラマチックなシーンになるはずだが、台詞のやりとりが芝居がかっていて緊迫感がまったく伝わってこない。信者たちはまるでゾンビをイメージしたかのように見えるし、地球を救う面々はほぼ全員がまともな職を持つ社会人でありながら、(銃やダイナマイトを手にする等)反社会的行為になんの疑いもなく飛び込んでゆく。国会議事堂が一目瞭然の絵(落書き)を前にして、それがなにを意味しているのかわからないと悩んでみたり、作品の中だけで登場人物たちが勝手に盛り上がって騒いでいるような印象がぬぐえない。
どうやらそこそこ客は入っているようだが、こんな感じで2作目3作目と続いてゆくのかと思うとちょっと見るのはしんどいな。

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2008.09.01

第21回東京国際映画祭

P1090174 今年も東京国際映画祭が近づいてきた。
第21回となる今年は2008.10.18~2008.10.26の9日間。
上映作品も少しずつ発表され始めている。

昨年あたりは作品ラインナップが小粒な上に、料金も高くなっていたからまったく魅力を感じず、結局一本も見に行かなかったけれど、今年はどうなるだろう?
気になるオープニングとクロージング作品だが、オープニングは『レッドクリフ』に決まったようだ。ジョン・ウー監督、トニー・レオン、金城武、中村獅童といった面々による三国志。はやり鳩も出演するんだろうか?
他では『ブーリン家の姉妹』『ヘルズエンジェルス』等の上映も決定したようだ。

近所のシネコンではチラシが置いてあった。さすが映画祭の上映劇場になっているTOHOシネマズ系だ。

ちなみに今年のカーペットはレッドではなく、グリーンらしい。エコロジーをテーマにした企画の一環らしい。そういえばTOHOシネマズ系の映画館では予告編の前に環境問題を提議するCMがよく流れている。

http://www.tiff-jp.net/ja/

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2008.08.31

『スカイ・クロラ』鑑賞

この作品の映画評を目にするにつけ、『ビューティフル・ドリーマー』がたびたび引用されることに疑問を感じていたが、実際に見てみるとそれに通じるテーマ性のようなものは感じることができる。ただ、監督自身が笑っていいともにまで出演して見てほしいと訴えただけのことはあって、エンターテイメント性よりもテーマがとても重要視された作品になっているような気がする。
この作品からは一切の熱が感じられない。戦闘シーンにあってさえ、とても醒めていて淡々と殺し合いが展開しているような感じがある。描かれる日常も同様だ。
それはこの作品の宿命的な部分であることもたしかだし、それ故にテーマ性が明確になっているともいえるだろう。
ただ、個人的にはそれによって作品そのものの魅力の何割かが損なわれてしまっているような気がしてなんとも残念だ。

この作品、エンドロールのあとに1エピソード織り込まれている。この最後に言う草薙水素の台詞に押井氏の描きたかったテーマは凝縮されているのかもしれない(まぁ台詞そのものはなんてことのないものだけど……)。

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2008.08.30

『クライマーズ・ハイ』鑑賞

『クライマーズ・ハイ』は久々に原作を読みたくさせる作品だった。

僕は原作モノの映画化における基準は、原作を読みたくさせるかどうかを基本にしているので、その点でこの作品はかなりよい出来だったと思っている。最近の日本映画にしては上っ面だけではない骨太の作品に仕上がっていると思う。

作品中、登場人物同士がとにかくぶつかり合っている。1985年という時代的背景を考えると、やや違和感を感じてしまうくらいだが、この作品のいくつかある大きな魅力の柱になっていることは間違いないだろう。
この作品は言うまでもなく御巣鷹山の航空機墜落事故を扱っている作品であるが、生々しい死体やグロテスクな映像は皆無。事故を巡って地方新聞社内で繰り広げられる人間群像に的を絞って物語は進行してゆく。そこには芸能人の死など、安易なエピソードは差し挟まれず、全国紙に対する地方新聞の意地のようなものが端々に織り込まれている。役者も個性的な面々が揃っていて、数が多いわりに印象に残る人物が非常に多いのもこの作品の特徴だろう。

作中では主人公とその息子の関係がバックボーンとしてずっと走り続けているのだが、その息子とのシーンは子供の時に限定されている。母親は一切登場せず、大人になった息子の姿も顔が映されることはない。このこだわり方ひとつ取ってみても、監督の演出にぶれがなかったことが伺える。

おそらく今年の日本映画ではNo.1。
キネマ旬報で1位を獲得するのではないかと思う。
以前、NHKで放送された『クライマーズ・ハイ』を見たくなった(DVDに録ったまままだ見ずいる)。もちろん原作も読んでみようと思っている。

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2008.08.29

久々の映画館

P1090296 先日、『スカイ・クロラ』を観に、久々にいわゆるシネコンではない映画館に行ってきた。

シネマ・コンプレックスだと上映10分前くらいに入場が開始されて、目当てのスクリーンがある部屋に入ってゆく感じ。席も指定されているからあわてて入る必要もない。だが、従来の映画館というのはこれとはまったく違った。
前の回の上映中に入館し、ロビーで作品が終わるのを待つ。その間、壁一枚隔てた向こう側では作品の上映が続いており、特にアクション映画などではクライマックスの激しい音の乱舞がロビーにまで聞こえてくる。平日の昼間で空いていたせいもあるのかもしれないが、丸の内東映のロビーはここしばらく経験していなかった場末的映画館の雰囲気が紛々と漂っていた。
壁一枚隔てた空気感の違いというのは、(シネコンではない)映画館ならではですな。
それにしても寂しいロビーだった(待っている間の客と従業員の比率はほとんど一緒くらい)。

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2008.08.25

東映株主優待チケット

P1090176_4 この時期、東映の株主優待チケットをチケット屋やオークションサイトよく出回る。
先日、たまたまのぞいたチケット屋にそれが3000円で出ているのを見て衝動買いしてしまった(オークションサイトで調べてみたらもっと安かったけど……)。
このチケット、6枚綴りで2ヶ月ごとに2枚づつ割り当てられている。
3000円なら2回で十分に元は取れる計算だが、難点は東映作品にほぼ限定されていること。そう思って東映の上映スケジュールを眺めてみると、本当にみたいと思う作品が少ない。
とりあえず『クライマーズ・ハイ』はみたいと思っていたので、8月.9月分の1枚はこれ。もう一枚は丸の内TOEI②でやっていた『スカイ・クロラ』を観る。これはいつも行っている近所の映画館でかかっていない作品だったので、このチケットを使えたのは幸いだった。
しかし10月.11月分は観る作品に苦労しそうだ。邦画に限られているのがなんとも厳しい。暮れは『252』があるので、とりあえずあと1枚は消化できそうだけど……。

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2008.08.16

『ダーク・ナイト』鑑賞

バットマンシリーズの中では最高の出来だと思う(といっても、前シリーズのロビンが出てくるあたりの作品は見てないんだけど……)。

今回の作品は前作『パットマン・ビギンズ』の続編に当たる作品で、キャストもほぼ続投の形(レイチェル役のみ変更)になっているが、タイトルにバットマンという名前も出てこない。それだけでも十分に異色といえるが、なるほど今作はコミックの枠を飛び越えている作品ととらえていいのかもしれない。バットマンの出てくるリアル・アクション映画という捉え方のほうがしっくりくる。
ただ、内容はとにかく暗い。それに尺も152分。最近の作品にしてはかなり長い部類に入る。この152分の最中、笑いはジョーカーの顔だけ。他は一切なし。それでもなお、全米で大ヒットし、日本でもヒットしている答えは見れば納得できるのではないかと思う。

今作では現代社会にとてもよく似たゴッサム・シティが作られている。これは前シリーズに見られた架空の都市での出来事を感じさせる雰囲気とは明らかに異なっている。作品に登場するジョーカーは利己的な目的をなにひとつ持たない悪の象徴として存在し、精神的な部分でバットマンをこの対局に置いている。そのうえで、一人の検事をこの両者の狭間に落とし、どんなに強い意志を持った人間でも悪に落ちる可能性があることを描いてゆく。このあたりはスターウォーズにも通じるところがあるが、残虐さが加わっている分だけファンタジー性は薄れ、よりリアルな印象を受ける。しかもここに登場するジョーカーはあくまで人間。前シリーズのフリーズみたいな超人ではない。現代社会にジョーカーそのものが生まれる可能性も十分に考えられるということだ。ジョーカーは「パットマンがいなければ、おれはただのけちな盗人」と言うような言葉を吐く。ある意味でこの作品がジョーカーを描く作品であることを象徴しているような台詞かもしれない。

アクションに関して言えば、今作で初登場するバイク型のメカ。多くは書かないが、このマシンがなかなか秀逸である。このマシンと、前作でも登場したバットモービルのアクションだけでも十分に見応えがある。

映画館は300席がほぼ満席の状態だった。TOHOシネマズで14日(TOHOの日で1000円で見られる)に見たせいもあるかもしれないが、それにしても混んでいた。しかも2時半という長い作品で、エンドロールが8分くらいあったにも関わらず、明るくなるまで席を立つ人がほとんどいなかった。
ストーリーがとてもしっかり作られているし、アクション好きなら損のない作品だと思う。

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2008.08.15

『インクレディブル・ハルク』鑑賞

なかなか悪くなかった。

TOHOが無料で配っている機関誌のインタビューによると、この作品へのオファーがエドワード・ノートンに入ってきた際の脚本は今作とはかなり違うものだったらしい。それをノートン自身がこのような内容に書き換えるなら出演してもいいという方向で、改稿が行われ、出演が決まったというようないきさつがあるようだ。ただし、作品のエンドロールでライターの部分にノートンの名前はクレジットされていない。この件について、ノートンはかなり不満らしいが、どうやら脚本家協会との絡みらしい(脚本家協会のストライキで映画・テレビのほとんどの撮影が長期間にわたって滞ったのは記憶に新しいところだが、あの問題はいったいどうなったんだっけ?)。

それはともかく、内容はストーリー、アクションともに悪くなかった。SFXの出来もそこそこ。アボミネーションやブルーがどうなってしまったのか?とか、続編を作るつもりなのか?とか、まぁ気になる部分もあるけれど、少なくとも今作は大人の鑑賞にも堪えうる内容になっていると思う(前作『ハルク』は見ていないけど、僕の回りでいい評価はひとつも聞こえてこなかったので……)。
ただ、個人的に続編を匂わせるようなエンディングはあまり感心しない。

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2008.08.14

『ハプニング』鑑賞

『ハプニング』を鑑賞。

PG-12指定だけに映像自体はショッキングなシーンが多い。ただし、それだけ。冒頭からラストまでず~っとそんなシーンが続く。ストーリーに特別なひねりがあるわけでもなく、屋上から飛び降りたり、路上でピストル自殺したり、集団で首つりしたりといったショッキング映像を作りたいがために作ったような映画にさえ思える。実際、その根本原因は曖昧なままであるし、主人公らが感染しない理由付けもきわめて脆弱。
夫婦間の微妙な関係をストーリーの核に据えているわけだが、これもまた中途半端。『シックス・センス』以来、ナイト・シャマラン監督の作品はほとんど見てきているが、正直『シックス・センス』以外はろくなものがない。なまじ予告編が期待させるだけに、なおさら始末が悪い。
でも、やっぱり次の作品も見てしまうかもしれない。そういう監督っているんだよな……。次は初めてのリメイクらしいけど……。

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2008.08.13

『スピードレーサー』鑑賞

『スピードレーサー』を観た。

もともと期待はしていなかったのだが、その予想に違わぬ内容だった。
単調なストーリー、無駄なシーンの連続、レースシーンはむやみやたら飛んだりはねたりで、作品内での盛り上がりが観ている側にさっぱり伝わってこない。CG合成も多く、正直、観ていてとても疲れる。いかにもCG的な映像は臨場感に欠けるし、迫力もない。
いかにもウォシャウスキー兄弟が趣味で作った作品に思える。それ以外には語るところのない作品だ。

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2008.08.08

DVD再生ソフト購入

P1090152 LeT's note(Tのロゴは大文字なんだね)R7を購入したはいいけれど、VAIOに比べるとソフトはとても貧相。ビジネス用と考えれば(VISTAのバージョンはBUSINESSを搭載)無理もないかもしれないが、出張などを考えると、やはりDVD再生ソフトくらいはほしいところ。
そこでDVD再生ソフトを購入してみた。
オークションサイトにて1円で落札。
しかしこれが大失敗だった。入札した後に気づいたのだが、送料は950円で代引きのみの扱いという商品。結局1371円もかかってしまった……。
まぁ、商品自体はなんの問題もなかったけれど、本来ならメール便を使えば振り込み手数料を入れても200円とかからなかったはず。高い買い物になってしまった。
ちなみにR7には工学ドライブがついていないので、DVDは出かける前にHDへ格納して、HDから見ている。この方がバッテリーの消耗も少なくて済む。

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2008.07.24

『崖の上のポニョ』鑑賞

海の日に『崖の上のポニョ』を観てきた。

2008.07.19の公開初日から3日間で125万人を動員し、動員数では『千と千尋の神隠し』を上回っているらしい。
もともとは『クライマーズ・ハイ』を観るつもりだったのだが、こちらはハコの大きさや上映回数の違いもあって、1時間前ですでに満席状態だった……。
この日のシネコンは夏休み開始直後の連休ということもあってとにかく混んでいた。

内容としては子供向けの作品という印象。キャスティングのテロップの出し方など『となりのトトロ』と同じような雰囲気で作られている。でも、中身はトトロよりもさらに子供向きの作り。海の描き方、波の描き方、嵐の描き方等々、過激なくらい大げさにデフォルメされている。いってみれば子供が感じるような波や嵐をそのまま絵にしたような感じといえる。
おもしろかったかといえば、まぁ微妙なところだ。
前作のハウルの際にも感じたことだが、宮崎作品のここ最近の2作品はエンディングが意外なほど淡泊な印象を受ける。ごくごく単純なハッピーエンド。こんなことを思うのは僕だけなのかもしれないが、ハウルより前の宮崎作品にはハッピーエンドの中になにがしかの別れを感じさせる味付けが含まれていたように思う。たとえば『トトロ』にしてもいずれはトトロの姿は見えなくなってしまうことを想像させたし、『紅の豚』でもエンディングはフィオに語らせる作り方をしている。『カリオストロの城』『ラピュタ』『千と千尋の神隠し』などはより直接的だが、いずれにしても(ハウル以前の作品では)見終わった後に余韻を残す作り方をしていたように思う。
映画というのは大なり小なりダメだなと思うところがあっても、エンディングがすばらしければ、多少のマイナスは吹き飛ばしてしまえるものだけど、まぁDVDがほしいと思わせるほどの作品でないことだけはたしかだな。残念ながら……。

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2008.07.23

ハリー・ポッター最終巻発売

ハリー・ポッターシリーズの最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』日本語版がようやく今日2008.07.23発売になった。
今朝は早朝から発売を開始した書店もあるようで、アマゾンでも本日2008.07.23注文分には数量限定でオリジナル・ブックカバーが付くそうだ。

映画の方は2001年に『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開されて以来、主要キャストはほぼ同じまま5作品が作られ、今年の11月に6作目、今回の最終巻の映画化が2部作という形で2010年と2011に公開されるといわれている。
一時はキャストを変えながら制作されるようなこともいわれたが、ここまでくると今さら変更することもできないだろう。最後の作品が作られるときには主演のラドクリフも二十歳を過ぎているが、すでに最終作までラドクリフの主演は決まっているようだ。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
松岡 佑子

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2008.07.05

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』鑑賞

おそらく今年最大の興行収入を記録する映画になるはずだ。悪くてもベスト3以内のヒット作になるだろう。
もちろん、内容がそれに伴うかというとまったく別の話にはなるけれど……。

時は1957年、冷戦下のアメリカ国内に始まる。最後の聖戦から実に19年後の世界である。
核実験の現場に遭遇しながらデッキブラシでゴシゴシこすられただけで助かってしまう感覚は、007シリーズのサンダーボール作戦(1965年)からまったく進歩のない意識で(まぁ007シリーズはハリウッド作品ではないけれど……)、ここまでくるともはや笑ってしまうほどだ。

とはいえ、このシリーズでそんな細かいことを気にしていたらきりがないし、意味のないこと。
おもしろかったか、といえばおもしろかった。インディ・ジョーンズシリーズ以来、この種の映画は腐るほど作られているが、ルーカス-スピルバーグ-フォードの3人が集ってあのテーマ曲が流れてくれば、それだけで期待に違わぬエンターテイメントは見せてもらえる。
個人的には最後の聖戦が一番好きなのだが、あの世界観そのままを求めても致し方ない。舞台設定は大戦前と大戦後でまったく異なるわけだし、核実験や赤狩りといった部分を前面に出しているあたり、「昔はよかった」的な味を出そうとしている意図さえ読み取れる。
ハリソン・フォードも歳をとったが、その分は若いキャストを加えることできちんと補っている。バイク・アクションなどは象徴的なシーンといえるだろう。フォード自身も年相応の演出を加味したアクションで、きちんと見せ場を作っているあたりはさすがだ。

まぁ、この作品は脚本のアラや深みなどはいっさい気にせず、ひたすらアクションとストーリー展開に興奮しつつ、アトラクション気分で二時間を満喫するべし、の作品だろう。
僕は十分に楽しめた。

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2008.07.04

『告発のとき』鑑賞

『告発のとき』を観てきた。
監督ポール・ハギス
主演トミー・リー・ジョーンズ

実話を元にした作品らしいが、実によくできた脚本だった。
トミー・リー・ジョーンズ扮する退役した軍警官が消息を絶った息子を捜して、基地へと乗り込んでゆく。多彩な役を演じるジョーンズにして、今回の役はとりわけ固い役を演じている。きまじめが服を着たような、という使い古しの比喩がぴったりはまる人物。この性格設定が息子との対比、相似性の両面に大きな効果を発揮している。
ストーリーはサスペンス仕立てで進行する。かつてのキャリアを武器に、犯人像へと迫ってゆく過程は、息子の携帯に納められた壊れた映像データ、二転三転する供述書の内容、軍の隠蔽疑惑などが絡まり、中弛みすることなく核心へと迫ってゆく。
ただ、この作品にあってそうしたサスペンスの要素は、あくまでスパイスのひとつととらえたほうがいいかもしれない。
犯人へと近づくにつれて、主人公の意識がどのように変化してゆくか、この映画最大の見所はそこにあると思う。
そしてその象徴的シーンはラストシーンで見られる。イラク戦争に対する国への痛烈な批判が込められている。

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2008.05.28

『砂時計』鑑賞

『砂時計』を観てきた。

少女漫画の映画化で、過去にはTBSの昼ドラ枠でドラマ化もされていたらしい。
そうしたことをまったく知らずに観に行ったのだが、この映画は夏帆の映画だね。エンドロールの一番上には松下奈緒の名前が入っているのだが、全体の半分以上が学生時代のストーリーで占められている。

大枠としては青春映画。母の自殺を扱っているわりに、ストーリーは浅い印象である。悪くはないが、大人が鑑賞するにはやや物足りないのではないだろうか。ちなみに、席の後ろで鑑賞していた女子高生たちの一団が一様に涙ぐんでいた。きっと感性の相違というわけではないだろう。あのエンディングはあまりにストレートすぎるが、学生時代に見たらもっと違った感想をもったかもしれない(さすがに泣きゃしないだろうけど……)。
しかし、この映画に出てくる1年計の砂時計はちょっと見てみたくなるね。

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2008.05.24

『NEXT』鑑賞

『ネクスト』鑑賞。
前半、カジノからの逃走シーンはなかなかスリリングでよかったが、この作品、脚本的にはほぼ破綻しているように思う。
ぼぉっと見ていると流してしまいそうだが、まず、FBIから逃げることに説得力がない。仮に女と会う目的を達成させるためにしても、犯罪者として追われるリスクと釣り合わせるには足りない。
クライマックスでは犯人の逃亡時間を考慮に入れてない。
『マトリックス』もどきの映像も出てくるし、続編を作らんとするかのような終わり方も疑問だ(こういう作り方をすると、作品はエンドレスになってしまう)。
あまり書くとネタバレになるのでこれ以上は黙っているけど、それにしてもあんまりのストーリーだ。

結局そこそこよかったのは最初だけ。
2分先が見えるという設定故という部分もあるが、その設定に甘えすぎてストーリーに厳しさがない。何でもありのご都合主義の展開に陥っている。

コロンボも歳をとったね……。

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2008.05.23

『犬と私の10の約束』鑑賞

少し前になるが、『犬と私の10の約束』を観てきた。

まぁ、動物モノはね。だいたい勘所は似ている。
動物のかわいらしさを見せて、人間とのふれあいを密に描けばだいたいほろりとさせるシーンのひとつやふたつは作れるもの。
ストーリーは主人公の中学生時代から10年くらいが描かれる。子供時代を福田麻由子、社会人以降を田中麗奈が演じている。
全体の印象としてはなんだか作為的なわざとらしさが目立つように思えた。
中でも犬との出会いシーンは象徴的で、BGM、演出とも、作り込みすぎていて逆に不自然な感じを受けた(あのラストシーンもなんだかね……)。
登場人物もほぼいい人ばかり。必然的にそうたいした人間ドラマはない。
犬好きなら特に止めないけれど、映画館で1800円払って観るほどの価値はないかな……。

それにしても豊川悦司はすっかり角が取れてしまったね。『椿三十郎』のように硬派な役柄でさえ、とんがった雰囲気を感じられなくなった。

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2008.04.21

『クローバーフィールド』鑑賞

話題の『クローバーフィールド』を観てきた。

全編、ハンディビデオカメラの映像を再生するという設定。所々に重ね録りする前の映像などが残っており、それが過去を再生していることを思い出させるが、観ているときはあたかもいま起きているかのようなリアルさを感じさせる。

ただし、起きていることに対する説明は一切なし。これは一般市民のカメラを再生するだけの作品だからこそ成立する手法で、もし1カットでも客観的な映像を入れてしまったら、すべて説明しなければならなかっただろう。おそらく、作った側にもこの起きたことに対する説明は用意していないだろうと思う。ネタバレになるのでたとえ話になるが、たとえば『日本沈没』ではなぜ日本が沈没するのか、ということを無理矢理にでも説明して、なんとか回避する方法を模索してゆくわけだが、この作品ではとにかく周りの地面が沈んでゆくなかを逃げまどう姿をドキュメンタリー的に追ってゆくという感じ。もう少し具体的な映像も出てくるが、基本的にはなぜ?に対する答えはない。

さて、そういう作品なので鑑賞するポジションによっては乗り物酔いに近い状態になるというアナウンスが、劇場内にも張り出してある。僕自身はまったくそんなことはなかったが、知り合いには酔ったという人もいたから、酔いやすい人は覚悟が必要かもしれない。とにかくシーンによってはカメラがぶれまくっているうえに、画面自体も暗いから見たいものがよくみえないというところもままある。おそらく意図的なものだろうが、そのあたりは歯がゆささえ感じる。

中身は85分。
最近の映画にしては短めだ(最近、立て続けにこのくらいの尺の作品を見ている。ちょっと流れが変わってきているか?)。

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2008.04.19

『フィクサー』鑑賞も……

寝た。

『フィクサー』を見るには見たのであるが、所々寝てしまった。
よって人間関係のつながりが今ひとつ曖昧で、そういうところをきちんと理解していないと魅力も半減してしまう作品である。

DVDが出たらぜひレンタルでもう一度見直してみたいとは思っている。
最後のどんでん返しは意外とあっさりしている印象かな。ラストで映し続けられる映像にこの作品の硬派な一面が伺える。

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2008.04.17

『ヒットマン』鑑賞

『ヒットマン』を鑑賞した。

ゲームの映画化らしい。ゲームの映画化というと『バイオ・ハザード』『ファイナルファンタジー』あたりが思い浮かぶ。
同名のゲーム自体は名前すら知らなかったけれど、まぁ、知らずともさほど問題はなかった。
アクションはそこそこ見られる。リアル感に欠ける印象はあるけれど、この作品の気質には合っていると思う(テレビCMや予告編で感じるとおり)。
ストーリーは可もなく不可もなくといったところか。深みはない。主人公とヒロインの行動心理にやや曖昧な感じがあるように思えた。
尺は90分ほどでほどよい長さ。さほど中身はないし、いちいち各登場人物の行動に注意をはらう必要もない(1ヶ所ヒロインの行動で不可解なシーンがあったけれど、終わったときには忘れていた。特に問題はなかった)。
まぁ、その程度の映画だ。アクション好きならそこそこ……といったところか。

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2008.04.04

『バンテージ・ポイント』鑑賞

かなりよい出来だと思う。
この作品では大統領暗殺を中心とする前後の一定時間が、視点を変えながら繰り返しリピートされる。その部分がこの作品のもっとも大きな特徴になっているわけだが、一回一回視点を変えて描いてゆくことで、徐々に事件の全貌が明らかになってゆくストーリーの作り方が実に巧み。アクションシーンもまずまず満足できる。ただ、狙撃シーンだけはやや策に溺れたというか、凝りすぎたかなという印象を受ける。さほど距離がなく、周囲を囲まれた中庭のような場所だから風の影響もさほど考慮する必要がないとはいえ、やや無理めの狙撃に思える。まぁ、好意的に見ればあの狙撃方法に説得力を持たせるためにあのような建物に囲まれた舞台環境を設定したという見方もできるが……。まぁ、それでもちょっとあれは無理かな。ストーリー的にはジャストヒットさせなくても十分に成立しえる展開ではあるはずだけど、まぁ、見ていてとりわけ気になったのはそれくらいのもの。
デニス・クエイド、フォレスト・ウィテカー、シガニー・ウィーバーといったメジャー俳優が競演しているが、そうした役者の演技を脇に置いて、ストーリーを追ってしまった。まぁ、さすがに5回も6回もテープが逆回転するシーンを見ると、またか……という気持ちが少しはしないではなかったけれど……。それでも90分という、最近の映画にしては短めの尺がうまく作用して、集中力がとぎれることはなかった。同じ現場での映像が繰り返し流れることを考え合わせると、テンポを保つにはほどよい長さかもしれない。
とりあえずいまのところ今年のNo.1作品。

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2008.04.03

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』鑑賞

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』を観てきた。

原作を読んでいないので断言はできないけれど、印象としてかなりはしょっている感じのする約二時間であった。ライラの行く手には葛藤もなく次々と未来が切り開かれてゆく。仲間となる飛行船の船長やクマとの出会いなど、あっさり描かれているシーンが多く、場所によってはあらすじを見せられているような感じすらあった。
クライマックスも『ロード・オブ・ザ・リング』を見たあとではどうしても物足りなさを感じずにはいられない。
物語の世界観はアイディアと想像力に溢れていると思うが、少なくともこの映画に関する限りは、子供向けと割り切った方が納得してみられるように思う。

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2008.03.28

『ジャンパー』鑑賞

Img012_2 『ジャンパー』を観てきた。

テンポのいい展開でエンターテイメント作品としては悪くない。
約90分という尺も近年の映画としては短いほうだが、この作品についていえばちょうどいい感じだ。
テレポーテーションを題材にした作品のなかでも、映像の見せ方はピカイチだろう。スフィンクスやビッグベン、東京の街路など映像的な見所は多い。とりわけ、後半の車やバス、家ごと移動させるアクションはいままでにみたことのない新しいものだと思う。

ただし、この作品には決定的な欠陥があると思っている。
ジャンパーは際限なくジャンプできるために、逃げ切ろうと思えば際限なくジャンプを繰り返すことで、おそらく簡単に逃げ切れるだろう。追いかける側は電気ショックを与える武器でジャンプを防ぐ以外になく、空間の裂け目から追うにしても、あんなにばかでかい道具を使うようでは時間がかかりすぎる。結果として人質をとるような方法を使って相手をおびき寄せる以外に方法はないと思う(実際、今作でもそういう手段がとられている)。
今回の作品はイントロみたいなイメージがあり、次作以降で戦いが本格化してゆくような予感を抱かせるが、このあたりの問題を解決できない限り、2作目以降は確実に失敗するだろうと思う。
新しい武器やあるいは薬などで、一度ジャンプしたら(あるいは一定距離をジャンプしたら)一定時間はジャンプできなくなるなどのカセが設定されるようなら、次作以降にもちょっと楽しみな作品になりそうだ。

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2008.03.02

第80回アカデミー賞(2008.02.24)

第80回アカデミー賞が発表されて1週間が過ぎた。
脚本家協会のストライキで祭典そのものの開催が危ぶまれていた時期もあったが、無事に開催されたのはなによりだ。
もっとも、アカデミー賞の結果は一応毎年注目しているものの、個人的には好みの指向がやや異なるため、見たいと思う作品が作品賞を取るのは、まぁ、5年に1回がいいところか。今年の『ノーカントリー』は観に行こうと思っている。
今回の全ノミネート作品のなかで、すでに見た作品は『ジェシー・ジェームズの暗殺』『アメリカン・ギャングスター』『レミーのおいしいレストラン』『ボーン・アルティメイタム』『トランスフォーマー』の5作品。これから観に行く予定の作品は『ノーカントリー』『ライラの冒険 黄金の羅針盤』『告発のとき』。これ以外にも数本は見るかもしれないが、まぁ、今年もせいぜい10本がいいところだろう。
見た中からいえば、1本疑問に思ったノミネート作がある。
『アメリカン・ギャグスター』の助演女優賞ノミネートのルビー・ディー。
おそらくデンゼル・ワシントンの妻役を演じた女優だと思うのだけれど、それほど際だってよかった印象がない。たしかに美しい女優ではあったが、作中でそれほど際だったシーンが思い浮かばない。う~む……。ちょっと政治の匂いがするな。まぁ、そんなものなのかもしれないが、このノミネートにはやや露骨な印象があるな。

作品賞[Best Picture]
『つぐない』
『JUNO/ジュノ』
『フィクサー』
『ノーカントリー』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 

監督賞[Directing]
ジュリアン・シュナーベル 『潜水服は蝶の夢を見る』 
ジェイソン・ライトマン 『JUNO/ジュノ』
トニー・ギルロイ 『フィクサー』 
イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン 『ノーカントリー』 
ポール・トーマス・アンダーソン 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

主演男優賞[Actor in a leading role]
ジョージ・クルーニー 『フィクサー』 
ダニエル・デイ=ルイス 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
ジョニー・デップ 『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師』  
トミー・リー・ジョーンズ  『告発のとき』
ヴィゴ・モーテンセン  『イースタン・プロミセズ(原題)』

主演女優賞[Actress in a leading role]
ケイト・ブランシェット 『エリザベス:ゴールデン・エイジ』
ジュリー・クリスティ 『アウェイ・フロム・ハー~君を想う』
マリオン・コティヤール 『エディット・ピアフ~愛の讃歌』
ローラ・リニー 『ザ・サヴェッジズ(原題)』
エレン・ペイジ 『JUNO/ジュノ』 

助演男優賞[Actor in a supporting role]
ケーシー・アフレック 『ジェシー・ジェームズの暗殺』
ハビエル・バルデム 『ノーカントリー』 
フィリップ・シーモア・ホフマン 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
ハル・ホルブルック 『イントゥ・ザ・ワイルド(原題)』
トム・ウィルキンソン 『フィクサー』 

助演女優賞[Actress in a supporting role]
ケイト・ブランシェット 『アイム・ノット・ゼア』
ルビー・ディー 『アメリカン・ギャングスター』
セルシャ・ローナン 『つぐない』 
エイミー・ライアン 『愛しき者はすべて去りゆく』

ティルダ・スウィントン 『フィクサー』 

脚本賞[Original Screenplay]
『JUNO/ジュノ』
『ラース・アンド・ザ・リアル・ガール(原題)』
『フィクサー』
『レミーのおいしいレストラン』
『ザ・サヴェッジズ(原題)』

脚色賞[Adapted Screenplay]
『つぐない』
『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』
『潜水服は蝶の夢を見る』
『ノーカントリー』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

撮影賞[Cinematography]
『ジェシー・ジェームズの暗殺』
『つぐない』
『潜水服は蝶の夢を見る』
『ノーカントリー』

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

編集賞[Film Editing]
『ボーン・アルティメイタム』
『潜水服は蝶の夢を見る』
『イントゥ・ザ・ワイルド』
『ノーカントリー』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

美術賞[Art Direction]
『アメリカン・ギャングスター』 
『つぐない』
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

衣装デザイン賞[Costume Design]
『アクロス・ザ・ユニヴァース(原題)』
『つぐない』
『エリザベス:ゴールデン・エイジ』
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

メイクアップ賞[Makeup]
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』 
『マッド・ファット・ワイフ』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

作曲賞[Music (original score)]
『つぐない』 
『君のためなら千回でも』
『フィクサー』
『レミーのおいしいレストラン』
『3:10・トゥ・ユマ(原題)』

オリジナル歌曲賞[Music (original song)]
『Once ダブリンの街角で』
“Falling Slowly” グレン・ハンサード&マルケタ・クルグロバ

『魔法にかけられて』
“Happy Working Song” エイミー・アダムス
『オーガスト・ラッシュ(原題)』
“Raise It Up” ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ&インパクト
・レパートリー・シアター
『魔法にかけられて』
“So Close” ジョン・マクラフリン
『魔法にかけられて』
“That's How You Know”  エイミー・アダムス

録音賞[Sound Mixing]
『ボーン・アルティメイタム』 
『ノーカントリー』
『レミーのおいしいレストラン』
『3:10・トゥ・ユマ(原題)』
『トランスフォーマー』

音響編集賞[Sound Editing]
『ボーン・アルティメイタム』 
『ノーカントリー』
『レミーのおいしいレストラン』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
『トランスフォーマー』

視覚効果賞[Visual Effects]
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』 
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
『トランスフォーマー』

外国語映画賞[Foreign Language Film]
『ボーフォート レバノンからの撤退』 (イスラエル)
『ヒトラーの贋札』(オーストリア)
『カチン(原題)』(ポーランド)
『モンゴル(原題)』(カザフスタン)
『12(原題)』 (ロシア)

長編アニメ映画賞[Animated Feature Film]
『ペルセポリス』 

『レミーのおいしいレストラン』
『サーフズ・アップ』

アニメーション短編映画賞[Animated Short Film]
『アイ・メット・ザ・ウォルラス(原題)』 
『マダム・トゥトリ=プトリ(原題)』
『イーヴン・ピジョンズ・ゴー・トゥ・ヘヴン(原題)』
『春のめざめ』

『ピーター&・ザ・ウルフ(原題)』

長編ドキュメンタリー賞[Documentary Feature]
『ノー・エンド・イン・サイト(原題)』 
『オペレーション・ホームカミング(原題)』
『シッコ』

『 『闇』へ 』
『ウォー・ダンス』

短編ドキュメンタリー賞[Documentary Short Subject]
『フリーヘルド(原題)』 
『ラ・コロナ(原題)』
『サリーム・ババ(原題)』
『サリズ・マザー(原題)』

実写短編映画賞[Live Action Short Film]
『アット・ナイト(原題)』 
『代理教師』
『ザ・モザート・オブ・ピックポケッツ(原題)』
『タンギ・アルジェンティーニ(原題)』
『ザ・トント・ウーマン(原題)』

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2008.02.19

HD DVD消滅と200ギガ次世代光ディスク

ついに東芝がHD DVDを諦めた。
2008.02.16夜のニュースで公になって以来、売り場での問い合わせ等もあったようだが、今日2008.02.19午後、東芝は記者会見の席でHD DVD事業からの撤退を正式に発表し、今年3月末をもって事業を終了させるということだ。
東芝はHD DVD陣営の本丸。ここが撤退するとなれば、HD DVDが生き残れる可能性は万にひとつもない。
もちろん、この問題は単に据え置き型録再機の問題にとどまらない。東芝ではパソコンなどに搭載していたドライブも当然ながら影響を受けることになる。
同じくHD DVD陣営に属するNECは、この流れを見越していたのか、すでにパソコン搭載ドライブについてはHD DVDを再生のみに限定してしまっていた(ブルーレイ録再)。
また、折しもマクセル、三菱化学メディアといったメディア・メーカーが2倍速記録に対応した、HD DVD-R/RWディスクを発表したが、これらもほとんど価格競争力を持たぬままに埋もれてゆくことになりそう(開発資金をほとんどドブに捨てたに等しく、訴訟問題などに発展することはないんだろうか?)。
さらに重大な影響を受けるのはHD DVDを支持していたマイクロソフトだろう。同社はゲーム機XBOX360に外付けのHD DVDプレーヤーを販売している(東芝製)。日本国内でそれほど売れていたとは思えないが、海外での販売台数はかなりの数に上るのではないかという気がする。ゲーム機本体に対する影響も小さくないはずだ。

以前ここで書いたブルーレイ方式の勝利記事と次次世代光ディスクという記事を読み返してみると、ほぼぴったり2年後のタイミングで東芝が折れた形になる。
幾度となく持たれた規格統一への話し合いを決裂させた報い、と取るのは勝者側の理屈になるだろうが、結果としてはそういういわれ方をしても仕方がないだろう。

思っていたよりもかなり早い決断だったように思うが、と同時に、当時書いた記事にはブルーレイの次世代に当たる200ギガの光ディスクについてもふれている。2005年10月時点では2008年にも民製機が発売になるような話になっていたが、今のところそんな話はまったく聞こえてこない。
実はこの次世代機の開発を行っているのが東芝や松下が出資するベンチャー企業ということで、うがった見方をすれば、すでに東芝はHD DVDに見切りをつけて、200ギガ光ディスク開発に目標を切り替えたのではないか?という気もする(もっとも当時この200ギガ光ディスク開発を行っていたベンチャー企業へはブルーレイ陣営の松下も出資しているわけで、それほど単純な話ではなさそうだけど……)。
いずれにしてもこれからの数年はブルーレイの時代という捉え方でよさそうだ。仮に200ギガ光ディスク発売の報道が近々にあったとしても、ブルーレイですらソニーが初号機を発売してからここまで5年あまりが経っている(しかも当時はまだ規格も固まっていない状態で、現行ブルーレイとは別物)。
ようやくこれからブルーレイ一本化でソフト業界等も本格的に動き出そうで、少なくとも、アナログ地上波が廃止になる2011年7月まではブルーレイが録画再生メディアの中心を担っていくことになりそうだ。

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2008.02.01

アメリカン・ギャングスター鑑賞

2008.02.01封切りの『アメリカン・ギャングスター』をさっそく観てきた。

デンゼル・ワシントン/ラッセル・クロウ競演の話題作。
デンゼル・ワシントンが黒人ギャング役で、ラッセル・クロウはそれを追う麻薬取締局の捜査官を演じている。
とはいえ、この二人が直接、対峙するシーンというのは意外なほど少ない。ギャング映画というと、(たとえば『アンタッチャブル』のように)捜査官やその家族を殺そうとするシーンが必ず出てきて緊迫感をあおる印象があるけれど、この映画にはそういう面でのドラマ性やアクションは希薄である。『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』のように1対1による対決の構図もほとんど感じられない。

そもそもこの作品はマーク・ジェイコブスンによるノンフィクションを原案として作られている。本屋には小説とともにこの原案の文庫本も一緒に並んでいる。

実は予告編などではことさらに二大スター競演ということで、この二人の対決姿勢を前面に出しているけれど、ストーリーの本質はもっと別なところにある。
個人的にはラッセル・クロウはもっと目立たない役者でもよかったのではないかという気がする。そうすればもっと映画の本質を突いた宣伝を打てたのに……と。

ともあれ、悪くない映画ではある。
クラスマックスに訪れる派手な銃撃戦もなかなか見応えがある。

ちなみにハヤカワ文庫のほうが原案となったノンフィクションで、ソフトバンク文庫(ソフトバンクって本まで出してるんだね)のほうが小説版。

アメリカン・ギャングスター (ハヤカワ文庫 NF 331) アメリカン・ギャングスター (ハヤカワ文庫 NF 331)
マーク・ジェイコブスン 戸田早紀 田口俊樹


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アメリカン・ギャングスター (ソフトバンク文庫 サ 1-1) アメリカン・ギャングスター (ソフトバンク文庫 サ 1-1)
スティーヴン・ザイリアン 山下 慧


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2008.01.23

東京湾岸署誕生まであと約1ヶ月ちょい

ドラマ/映画『踊る大捜査線』の舞台となっていた湾岸署はこれまで架空の警察署だったわけだが、今年、その湾岸署が現実に誕生する。
もとは東京水上警察署だったものを廃し、東京湾岸署として生まれ変わることになる。
ウィキペディアによると、この名称が決まったのは昨年2007.06.27らしい。
庁舎は地上9階、地下1階というドラマの舞台よりかなり大きい。
場所は海の科学館と大江戸温泉物語の中間。来月2月に完成予定ということだ。

なお、ドラマの湾岸署に対して、現実のほうは東京湾岸署。
計画当初には臨海警察署となる予定だったらしいが、地域住民の支持により湾岸署の名称が使われることになったのだという。テレビの力は大きいなぁ……。
ちなみに、湾岸署はフジテレビの登録商標になっているのだという。まぁ、使いたいといえばおそらくフジテレビは快諾したであろうが……。

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2008.01.19

TOHOシネマズマガジン

P1060760_2 毎月、一日に発行され、部数限定で鑑賞者に無料配布されているフリーペーパーである。
買うほどの内容ではないが、フリーペーパーとしてなら暇つぶし程度には役立つマガジンだ。
なによりいいところは映画以外のよけいな広告がほぼ皆無なところ。もちろん劇場が発行しているフリーペーパーだから、結果としては宣伝媒体となるわけだが、役立つ情報であればまったく問題ない。
一般情報誌が穴埋め程度に載せている映画記事よりはよほど役に立つ。
P1060761

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2008.01.14

『ジェシー・ジェームズの暗殺』鑑賞

『ジェシー・ジェームズの暗殺』を観てきた。
祝日でTOHOの日だったものだから、映画館はとてもとても混んでいた。

実に160分というかなり長い映画であるが、それほどの長さは感じなかった。
ただし、あまりドラマチックな展開を期待してゆくと、がっかりすると思う。
僕自身はあらかじめ予備知識をもって鑑賞に臨んだから「なるほどな」という程度の感想しか持たなかったけれど、ジェシー・ジェームズの伝説になぞらえたアクションは期待しない方がいいだろう。
また、ストーリーはジェシーを中心に進行するというよりは、ボブを始め、ジェシーを取り巻く周りの人間を描くことで、ジェシー・ジェームズという存在を表現しようとしているように思われる。そのため、ブラッド・ピットの出番は主人公の割には少なめである。表現される人間的な魅力もそれほど強く訴えかけてくることはない。
この作品はジェシー・ジェームズという人間を描きつつも、実際の主人公は彼を殺した人物であり、彼の人間性を表現することがその本質なのだろう。事実、ジェシー・ジェームズを背中から撃ち殺した=卑怯者という印象が、見終わった後にはちょっと違う捉え方に変わるはずだ。
まぁ、個人的にはレンタルして家で見たいたら、途中で飽きてしまったことだろう。
そういった意味では映画館でこそ見る価値のある作品である。

それにしてもボブ役を演じたケイシー・アフレックって、F1のフェルナンド・アロンソに似ているな、と思ったのは僕だけだろうか? すごくよく似ていると思うんだけど……。

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2008.01.12

パナソニック・ビエラでYouTube視聴

パナソニックのビエラでYouTubeが視聴できるようになるらしい。

著作権問題の方向性がいまだ不透明な現状を顧みず、今春発売されるVIERA PZ850からYouTubeがテレビでも視聴できるようになる。
パナソニックも大英断を下したものだなぁと思う。
YouTubeがOKであるならニコ動だってOKという流れはできそうだ。もちろん、ニコ動はYouTube以上に国内における影響が大きくなるが、大手家電メーカーがこういう流れで動き始めた以上、もうこの流れを止めることはできないのではないか、という気はするな。

しかしこの事態、コンテンツの発信元となる放送局は穏やかではいられないのではないだろうか? これがきっかけになってコピーガード等の著作権保護に対する態度を硬化させることがないように願いたいものだ。
コピーワンスやムーブしかできないコンテンツなんてまったく魅力がないし、正直なところ、テレビのデジタル化に躊躇している(個人的)最大の理由はそこにある。

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2008.01.09

『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』鑑賞

『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』を観てきた。
前作『ナショナル・トレジャー』の続編で、主要キャストは一緒。
実は内容も一緒、満足度も一緒だったりする。
違うところと言えば、主人公の母親が出てくることと、海外ロケにカネをかけていること、そして悪役に少しスパイスが加わっていることくらいか。

荒唐無稽なストーリーについては前作で承知しているからあえて言わない。宮殿に忍び込もうが、大統領を誘拐しようが、いちいちチャチャを入れていたらこの作品は楽しめない。
ただ、それとは別に、この作品(前作もそうだったが)、どうもプロットのみに頼りすぎているような印象がある。「次はこうします。その次はここにいきますよ」といった具合に、ただプロットの表面をなぞってストーリーを推し進めているだけのような感覚を受けるのは僕だけだろうか?
フランスでの銃撃戦なんて、アクションシーンを盛り込むためだけに作られているようなブロックで、もしあそこで主人公が死んでいたら、悪役たちは永久にゴールにたどり着くことはなかっただろう。もちろん、主人公が死なないことは観客誰もがわかっているし、どんな映画であってもそれは同じだ。ただしアクションシーンを加えるのであれば、それに見合うの説得力は不可欠だ。そうした根本的な部分がこの作品には欠如している。しかも悪役たちはその木片がなんたるかも知らないときている。なんとも荒っぽいストーリーである。
悪役の性格設定も今ひとつ一貫性に欠けている。感じ方はそれぞれかもしれないが、個人的には前作の悪役のほうが、まだ性格付けがはっきりしていて納得できた。

まぁ、1800円を払ってみるほどではないと思う。月初めに他になにもみたい映画がないのなら、暇つぶしに見る程度には許せる。ともかくエンターテイメント作品には違いないのだから。

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2007.12.14

アイ・アム・レジェンド鑑賞

『アイ・アム・レジェンド』を観てきた。

最近、土曜日ではなく金曜日に封切る作品がちらほら見受けられるようになったが、『アイ・アム・レジェンド』も2007.12.14金曜日の封切りとなった。

原作『地球最後の男』が映画化されるのは今回が3度目ということだ。
ウィキペディアを参照した限りでは、今作はチャールトン・ヘストン主演で映画化された2度目に近い内容なのではないかと思う。
1作目はより原作に近い形で映画化されているらしい。
今作では主人公対ウィルスに冒されたゾンビという単純な構図で描かれているが、原作ではウィルスに冒されながらも死に至らなかった第三の存在が登場するようだ。この設定が故に、原作のオチはより精神的な魅力に満ちているように思われる(少なくともウィキのあらすじを見た限りではそういうふうな印象を持つ)。原作の小説が新版で出ているようなので、いま読んでいる小説を読み終えたらぜひ読んでみたいと思っている。

で、今作。
まぁ、ほぼ9割方、登場する人間はウィル・スミスひとりだが、そこはいまや名前で客を呼べる数少ない役者だけに不満はない(『バッド・ボーイズ』の頃にはこれほどの役者になるとは思ってもみなかったけどね……)。
愛犬サムとともに無人のニューヨークを舞台に孤独な生活を続けているが、前半から緊張感はかなり高め。初期の劇場予告などではちょっと内容をつかみづらかったが、この作品は『バイオハザード』あたりと同じ系統に含まれる作品だと思う(現在のCMにはゾンビもちゃんと登場しているが、身体能力的にはエイリアンに近いか)。いわゆるボス・キャラのような存在がいるところも似ているか。
感染が広がる前のシーンは、なかなか効果的な編集が行われているように感じた。この手の映画は前振りが長いと退屈になりがちだが、ありがちとはいえ、悪くない編集だと思う。個人的には橋が壊れるシーンなど、混乱のシーンをもう少し見たい気はしたけれど……。
特にストーリーをばらしてどうこういう作品ではないような気もするけれど、ほとんど一人と一匹のストーリーなのでちょっと書くと全部ばれてしまいそうなので、このくらいにしておく。
最後にクライマックシーンについて。ここだけは主人公の気持ちの流れ方(具体的には脚本的な問題)にやや疑問を感じた。今作では前2作とは違う結末や主人公の生死についても興味が集まっているようなので、具体的な部分は伏せておくけれど、やや安直な印象を受けた。

まぁ、個人的には悪くない作品、満足できる作品だった。
随所に緊張感がみなぎり、ストーリー的にもいわゆるシド・フィールドが唱えるハリウッド映画の法則に則った流れになっていた(ちなみに、このシド・フィールドについては別冊宝島144に詳しい。かつて僕が通っていた六本木の某脚本家学校でも教本のような扱いで紹介していた。アマゾンではなんだかものすごい金額になっているので下記リンクは参考程度に)。
意外なくらい流血シーンは少ないので(代わりに血は随所で印象的な使われ方をしている)、ゾンビの出てくる刺激に耐えられれば楽しめる作品だと思う。
ただ、正月映画としてはやはりトーンは暗い。
一応、過去のシーンはクリスマス・シーズンで、ツリーなども出てくるのだが、ただそれだけのこと。幸福感のある映像は皆無である。

ちなみに、作中の名脇役犬のサムはエンドロールに2頭の名前が出てくる。
どこでどう使い分けられたのか、当然ながらまったくわからなかった。

アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)
リチャード・マシスン 尾之上浩司
4150411557
シナリオ入門―映像ドラマを言葉で表現するためのレッスン (別冊宝島 (144))
4796691448

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2007.12.07

『椿三十郎』鑑賞

『椿三十郎』を観てきた。

思っていたほどにはヒドくはなかったが、まぁ、考えてみれば、脚本の土台はきちんとできあがっているわけだし、すでにベテランの域にある森田芳光が監督して、主役はともかく、敵方にはベテランがそろっている。普通に作ればそれなりの水準になるのはごく当然といえる。それをふまえた上で、であるが――。

まず、冒頭の御堂でのシーン。
主役である織田の登場の仕方が妙に颯爽とした感じで、三船敏郎が作り出した三十郎のイメージとかけ離れている印象を受けた。そのくせ、織田の立ち居振る舞いはまるで三船の粗悪コピー。織田がしゃべるたびに三船敏郎ならこんな風な口調になるだろうというちょっとした違いを頭に想像してしまう。
順撮りしたわけでもないだろうが、この冒頭のシーンではとりわけそういう印象が強かった(もちろん観ている側の意識もあるだろうが……)。
まぁ、織田裕二に関しては、三船敏郎と比べること自体、意味がないし、気の毒にも思えるので、特にくどくど書き連ねることはしない。
脇役についてもちょっと期待していた松山ケンイチは絶賛するほどではなく、豊川悦司も無難。役者で目立っていたのは悪役三人と若侍の一部(一太郎等)といったところだろうか。

殺陣について。
これも、黒沢版と比べるのはあまりに意味がない。そもそも森田芳光に時代劇で多くを期待すること自体、なんだか間違っている気がするし……。三船敏郎の殺陣は教わってできるものでもない。
R15指定に引っかからないための工夫か、血が流れ出す音など、現実にはあり得ない効果音でかなりごまかしている。ぱっと見派手だが、さほど迫力は伝わってこない。もちろんテレビのチャンバラに比べればはるかにましだとは思うが、まぁ、その程度の印象である。

監督森田芳光について。
森田芳光という監督は昔から好きで、商業映画デビュー作『の・ようなもの』以来、(日活ロマンポルノ2作品も含め)おそらく八割から九割くらいの作品を見ている日本人で唯一の監督(16ミリ作品『ライブイン茅ヶ崎』がいまだ未見)なのだが、良くも悪くも、デビュー当時の尖った角が取れて、作品自体のクオリティが上がった一方で、なんだかデビュー当時に見せていた個性は希薄になった感じがする。
たとえば、意味不明のキャラクターやシーン、必ずといっていいほど印象的に撮る食事シーン等々、作品を見ただけで森田作品とわかる個性がデビュー当時の作品にはあふれていたものだが、(もちろんリメイク作品であり、角川春樹が制作総指揮を執っていることもあるだろうが)今回の作品では一見しただけではそれが森田芳光の作品とはわからないだろう(ちなみに薬師丸ひろ子主演『メインテーマ』は角川映画で、当時の批評はそりゃヒドいものだったが、森田作品の塊のような個性にあふれていた)。せいぜい、その片鱗が風間杜夫演じる竹林に(地味ながら)象徴されている程度か。
そういえば、この風間杜夫が『蒲田行進曲』で演じた新選組(土方歳三だったか?)の役が、なぜか織田裕二演じる椿三十郎にダブって仕方がなかった(それだけ織田の演技が三船の猿まねに見えたということかな……)。

おそらく僕と同じように思う人はかなりいると思うのだが、(むろん黒沢版をすでに見ていることが前提だが)この映画を観ると、黒沢版『椿三十郎』がむしょうに見たくなる。それが狙いなのではないか?という気がするほどだ。
実は、映画館へ行く前に黒沢版を見直してから行こうかという気もしていたのだが、絶対にお勧めしない。もし、黒沢版を見た直後にこの作品を見たら、主役が登場した直後に席を立ちたくなるはずだ。

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2007.12.02

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』鑑賞

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を観てきた。

一作目はレンタルで見たが、まずまずよくできていたので映画館で観る気になった。
一作目の続きになるので、一作目を見ていないと、ややつらいかもしれない。

昭和三十年代を舞台にしたVFXが見せ場のひとつ。とはいえ、やはりハリウッド作品に比べると金のかけ方がまるで違う。作り物っぽさが見えてしまうのはまぁ、仕方がないか……。それでも羽田空港のシーンなどはかなりよくできていたように思う。
個人的にはVFXよりも興味があったのはストーリーのほう。
今回も淳之介を巡るドラマが話の中心になってるが、前回に比べると、その比重は吉岡秀隆演じる茶川竜之介に移っている。他に新たな登場人物のドラマが入ってくることで、まとまりという点では前作のほうがよかったように思う。
尺はやや長い印象だが、さほど長さは感じさせない。
今作で新たな登場人物が多数出てくることを別にすれば、一作目を前編、今作を後編としても成立するくらいのストーリーである。
まぁ、この作品は子役の成長という部分さえ別にすれば、基本的にはナンボでも作れそうだな。

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2007.11.28

『バイオハザード3』鑑賞

『バイオハザード3』を観てきた。

世界観は『マッドマックス』に似てきた感じだ。
とりわけ前半はゾンビ版『マッドマックス』といった趣。

一応続編であるが、作品としてのパワーは一作ごとに確実に低下している印象を受けた。
1.2を観ていなくても、おそらく見ておけばよかったという気にさせられることはなさそうだ。この作品は流れがどうこう言う種類の作品ではないし、たとえば原作のゲームを3作目からプレイしても楽しめるように、主人公がたどった過去の経緯などどうでもいい。たしかに1.2作目のシーンが数多くフラッシュバックされるし、アリスの身に起きる変化についても1.2作目を見ていなかったらよくわからないだろう。もちろん、見ておくに超したことはないだろうが、1.2作目を見た直後に3作目を見比べると、この作品の淡泊な映像表現がさらに際だって見えてしまいそうだ。
そもそもアリスが超人としての能力を発揮する時点で、原作とは別の方向性であるし、画面から伝わってくる緊張感は希薄になる。クライマックスの展開も実にあっさり作られた感じがある。
続編が作られるかどうかはわからないが、作ろうと思えばまだナンボでも作れる感じの終わり方にはなっているな。
100分弱という尺はまぁちょうどいいところか。これ以上長かったらちょっとしんどかったかもしれない。
60点。

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2007.11.06

『キングダム/見えざる敵』鑑賞

『キングダム』を観てきた。

近年の戦争映画にありがちな(といっても本作は戦争映画ではないわけだけど)、主役が誰なのか不明瞭なドキュメンタリー色を意識した作りなのかな、というイメージがあったのだけれど、そういう傾向の作品ではまったくなかった。まぁ、ジェイミー・フォックスが主演している時点でそういう流れにはならないことくらい想像の付きそうなものだけれど……。

ストーリーはよくできているし、アクションシーンの出来もかなりいい。とりわけラスト二十分くらいの展開は秀逸。クライマックスに向けて静かに進行された準備が一気に爆発することになる。
とはいえ、この作品をアクション映画というジャンルに入れることはできないだろう。多くのハリウッド映画がそうであるように、この作品も表向きにはアメリカ側から見た勧善懲悪のスタイルをとっているが、それだけでは終わらせない台詞が最後のシーンに込められている。
扱っている題材も現在進行系のものなので、なかなかエンターテイメントの枠にはめ込むのは難しい。アクションはすごいが、鑑賞後に爽快感のようなものはほとんどない。もちろん、悪くない映画だ。

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2007.10.25

『アップルシード・エクスマキナ』鑑賞

『アップルシード・エクスマキナ』を観てきた。

いわゆるCGアニメである。
昨日の『インベージョン』で書いたように、意識の共有化という点で、このふたつの映画はとてもよく似ている。『エクスマキナ』のほうがよりSF的でアクションに傾倒しているのだが、自己のものではない別の意識に操られ、なおかつそれをもって世界の統一を目指す展開はまったく同じである。操られた人間が走り出すシーンなどは実写とアニメの違いこそあれ、受ける印象はまったく同じ。
なまじ封切り日が同じなだけに、受ける印象がなおさら強い。

作品そのものについては、やはりCGアニメの人物表現はまだまだだなぁという印象を強く受ける。それ以外の背景、メカニカル部分の描写、効果音などの質が高いだけに、なおさらその面での落差を強く印象づける。
アクションシーンについては後半のくらいマックスよりも、むしろ冒頭から中盤にかけてのほうがよくできている感じだ。飽きもあるかもしれないが、たとえば『マトリックス』の三作目のアクションが大味で退屈だったように、アクション・シーンの善し悪しは弾の量で決まるわけではないということだ。
まぁ、決してひどい出来ではないが、70点にあと少しといった印象か。

ちなみに、製作総指揮がジョン・ウーで、例によって白いハトが出てくる。あるいは日本の制作陣の遊びなのかもしれないけど、個人的にはもういいよ……という感想だ。

そういえば、観に行った映画館では公開1週目にもかかわらず、僕の他に5人くらいしか客が入っていなかったのだが、僕以外はすべて女性だった。少し意外だった。

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2007.10.24

『インベージョン』鑑賞

『インベージョン』を観てきた。

眠ると別人になるというところだけが気になって観に行ったのだが、SFだったのね。
タイトルも最初はイノベーションかと思ってたくらいだからな……。
インベージョン=侵入、侵略。これが人になればインベーダー=侵入者、侵略者となる。
チラシは見ていたんだけど、見方がいい加減でまったく知らなかった。
ちなみに同作はジャック・フィニィ作のSF古典小説『盗まれた街』の映画化で、今回は四度目ということだ(前3作はいずれも『ボディ・スナッチャーズ』のタイトルが付き、1965年に作られた最初の作品の監督はなんとドン・シーゲル。2度目は1978年、3度目は1993年製作)。

まぁ、なにもわからずとも冒頭からの流れで、あぁそういう映画か、というところはすぐに了解できる。
意識の共有化によって世界が平和になってゆくというなんとも皮肉なテーマである。そこに介在するのが地球外生命体であるウィルスなのだが、では、なぜウィルスが意識の共有化をはかってゆくのかという部分まではあまり突っ込んで描かれていない。ただ単に寄生したウィルスたちが生き残る術ととればよいだけなら、まぁ単純だが……。
テレビのニュースで紛争が終息に向かうシーンが流れていても、それは世界平和を訴えているわけではなく、ウィルス拡散の事実を表現する手段のひとつとして描かれているに過ぎないだろう。
そう見ると、あくまで純粋スリラーとして見るのが自然に思える作品である。

実は同じ日に『アップルシード・エクスマキナ』を観たのであるが、驚くくらいテーマが一緒だった。
シーン的にもかぶる部分があり、ぜひ見比べてほしい。

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2007.10.22

東京国際映画祭開幕

先週末2007.10.20、今年も六本木で東京国際映画祭が開幕した。
東京国際映画祭も今回でついに20回目という区切りの回を迎えた。
第1回が渋谷で開催され、しばらくは東京国際映画祭=渋谷というイメージが強かったのだが、ここ数年は東京国際映画祭=六本木というふうに流れが変わってきた。

今年の映画祭は主要部門となるコンペディションはともかく、公開前に話題作を見られる特別招待作品がとても地味な印象である。
オープニング『ミッドナイトイーグル』 日本
クロージング『シルク』 日本-カナダ-イタリア合作

オープニング&クロージングの両方でハリウッドの大作が上映されないのはなんとも寂しい限りだ。しかも全20作の特別招待作品のなかで、実に8本が日本映画。合作も含めれば9本と半分近い数字となり、残りの11本の内容もハリウッドの大作と呼べるようなものは1本もないように思う。つまるところ、アクション系の映画が『ミッドナイトイーグル』一本しかないのだ。これまでの東京国際映画祭なら邦画で『続・三丁目の夕日』『椿三十郎』、洋画なら『バイオハザードⅢ』『ボーン・アルティメイタム』『ナショナルトレジャー』『アイ・アム・レジェンド』あたりのいずれかはラインナップに入っていたような気がする。
こう地味な作品ばかりが特別招待にされているのを見ると、映画の興行主が東京映画祭をどうとらえているか?と勘ぐりたくもなってくる。つまり、東京国際映画祭はもはや宣伝媒体としてのプロモーション的価値を失っているのだろう。映画祭のなかで上映作の一本として公開するくらいなら、自らの主催で会場全体を作品の色で統一したプロモーションをしたほうが効果が高いと考えているのかもしれない。

いずれにしても、今年の東京国際映画祭へは行かない。
六本木でやる限りバイクの置き場所がないしね。
映画祭の公式プログラムだけは買おうと思っているけど、まぁ、最近はアマゾンあたりで過去の公式プログラムも買えるくらいだから、無理して会期中に買いに行く必要もなさそうなんだけどね……。ちなみに3年前の17回公式プログラムはアマゾンでまだ売られていた。

第17回東京国際映画祭 公式プログラム 第17回東京国際映画祭 公式プログラム

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2007.10.18

ローグ・アサシン鑑賞

『ローグ・アサシン』を見てきた。

ジェット・リーはやはり今回もジェット・リーだった。ジェット・リーってどの映画に出ても同じような服着て同じようなキャラクターを演じているような気がする。それでいてあれだけの存在感を出せるのだから、それはそれでものすごいことなのかもしれない。まぁ、嫌いではない。今さらジェット・リーがコミカルな役やまったく陰のない明るい役を演じるところはちょっと想像つかないし見たいとも思わないしね……。

内容のほうは予想していたよりもずっとよい出来だった。
ストーリーの端々に引っかかる部分があって、クライマックスのどんでん返しは想像させるものがあるが、それでも話に引き込まれているとやられたなという感想になる。
アクションシーンに関してはまず平均点。取り立てて秀逸と思わせるシーンもないが、随所に見せ場はある。

やくざとチャイニーズマフィアの抗争をあいだに置いているだけに、随所に日本語が出てくるが、その発音が妙にわかりやすさを意識した感じになっていて、やや違和感がある。また、オリジナルがそうなっているのか、日本語の場面に出てくる英語字幕に効果がかかっている。正直なところ、日本で公開するに当たっては邪魔な印象である。そして、これはもう概ねあきらめているが、日本の描き方が中国とごちゃ混ぜになっているシーンが随所に見られる。また、過剰な入れ墨などの誇張表現にもやや醒めた感覚を持たざるを得ない。

まぁ、日本の部分に関しては厳しくもなるが、全体のストーリーはなかなかの出来で、全体の尺も104分ほどとほどよく収まっている。
個人的には映画館に見るに十分値する作品であると感じた。

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2007.10.09

ワーナーマイカルシネマでも6本観て1本開始

P1050677 先日、数年ぶりにワーナーマイカルシネマズにいったら、TOHOシネマズではもう何年も前から行われている6本観たら1本無料というサービスを開始していた。
シックスワンダフリー
というらしい。
どうやらツタヤ系のカードでポイント加算され、同時にTポイントもたまるようだ。
ただ、このシックスワンダフリー、TOHOと違うところは有効期限があること。初回鑑賞日から6ヶ月という制限が設けられている。つまり最低でも月に1回は映画を観なければならないし、6本目を観たら6ヶ月が経過する前に7本目を観ないと無料権利が消滅してしまう。このあたりは特に期限を設けていないTOHOとは大きく異なるところだ。まぁそこそこの映画好きや学生ならいざ知らず、ごくまっとうな社会人は半年に7本も映画は観ないのではないだろうか? いささか中途半端な感じが拒めないな……。

P1050678

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2007.10.08

TOHOシネマズハッピークーポン

先月9月14日のTOHOの日制定初日を記念して配られたTOHOシネマズハッピークーポン。
これがそのハッピークーポン。
P1050692
映画が1200円で鑑賞できる割引券とポップコーンの無料券がペアでついてくる。
期限が今月10月末までだから、あまり時間がないのだけれど、今月は何本か観たい映画があるのでしっかり使いたいと思っている。
それにしてもあと11ヶ月は月に2回TOHOシネマズでは1000円デーがあるわけで、これはありがたいことだな。

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2007.10.05

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』鑑賞

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を鑑賞してきた。

基本的なストーリーはテレビ版の焼き直し。
絵がきれいになって、所々で脚本的な手直しもされている。
テレビ版の映画化というと、どうしてもダイジェスト版的なイメージが強いのだけれど、映像的にみれば、かなりよくできているほうなのではないか、という印象を持った。あとはどこをとって、どこを捨てるかという問題なんだろうが、これについては人それぞれ主観的な面もある。個人的には余計なシーンがけっこう多い割に、必要と思われるようなシーンがカットされているような印象もあった。
今作は第5使徒がクライマックスになるが、それだけにTVシリーズからの手直しにももっとも力が入っている。まぁ、映画のエンディングに持ってくるには絶好ではあるか。
エンディングのあとにテレビ版ライクな予告編がつく。
エヴァ世代の仕事仲間の話では、次作から本当のオリジナルが入ってくるらしいのであるが、さて?

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2007.10.04

『パーフェクト・ストレンジャー』鑑賞

『パーフェクト・ストレンジャー』を観てきた。

まぁ、サスペンスものとしてはまずまずの出来か。
ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない──。
のコピーはその通りではあるが、逆に言えば、そう思わせないための仕掛けも随所にしてあるということ。当然ながら、真犯人とは別の人物に真犯人と思わせるシーンもちりばめられている。

この種の作品はどの程度までレビューしていいのか非常に難しいところであるが、ただ、きちんと真犯人にたどり着くヒントはきちんとストーリー内に置いてある。
ほとんどハッピーな人物が登場しない物語ではあるし、共感するところの少ない作品ではあるのだけれど、ラストカットですべて許そうという気になった。とてもスパイスが効いている。

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2007.09.27

機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス発売

機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックスが発売される。
発売予定日は2007.12.21。
初回封入特典はDVDサイズの劇場アイテム復刻版セットなるもの。
パンフレット3冊(各36P予定)
ポスターアーカイブス(20P予定)

毎回封入特典はブックレット(36P予定)。
表紙イラストは大河原邦男氏の描き下ろし。
毎回映像特典は特報・劇場予告。

この他、
特製BOXにシングルデジパック3枚を収納。
BOXイラストは安彦良和氏描き下ろし。
シングルデジパックは安彦良和氏、大河原邦男氏の劇場ポスターイラストを使用。
ピクチャーレーベル仕様。

となっている。
知らなかったのであるが、すでに発売されているものはオリジナルとは大いに異なるアレンジ演出のなされた音声リニューアル版らしい。今回はオリジナル版の音声が使われるということで、より劇場公開時に忠実なDVDとなっいる。
ちなみに映像の方はHDプレミアムマスターによるハイクオリティ映像。

機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス 機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス
古谷徹 富野喜幸(現:富野由悠季) 池田秀一

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2007.09.11

ドラマ『輪違屋糸里』は60点

2007.09.09/10と2夜連続で放送されたTBSスペシャルドラマ『輪違屋糸里』

まぁ、想像していたほどひどくなかったのは大河ドラマ『秀吉』で有名な竹山洋の脚本に寄るところが大きいか。もちろん、原作には登場しない場所に糸里が出てきたり、言わでものシーンでわざわざ台詞を使ったりと、ぶち壊しのヶ所も多々あるが、まぁ、それは言っても仕方がない……。
とはいえ、このドラマでもっとも厳しかったのは糸里役上戸彩だろう。役柄の年齢を考えればそれでもかなり年齢は上なのだろうが、いかんせん原作で感じられる重みや深みはほとんどない。現代劇ならさほど違和感を感じることもないが、そこが時代劇の難しさなのだろう。
土方役の伊藤英明もさほどいいとは思わなかったが、とりわけひどかったのは新選組のそれ以外の隊士たち。ほとんど誰が誰だかわからない。新選組をある程度知っている人なら沖田くらいは髪型でわかるだろうけど、あとの隊士はテロップなしじゃほぼ判別できない。作中でよく見えたのは中嶋朋子、的場浩司等ごく少数。

二夜連続とはいえ、枠はわずか4時間。実際のドラマは3時間ちょっとか。その中で上下巻700ページあまりの小説世界を描ききることはどだい不可能。それだけに土方、芹沢以外の人物については(平山においてさえ)ほとんど省略せざるを得なくなっているわけで、終わり三十分前にまで役名のテロップなんて出す羽目になっている。
それらを斟酌しても、ひとつ、どうにも残念でならないのは、クライマックスで土方が糸里を殺そうとするシーン。
その直前に糸里が土方を裏切ったことで、取りようによっては原作の意図するところを曲解されかねない結果に陥っている。原作とは別物のエンディングは致し方ないとしても、これは意外と致命的かもしれない。

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2007.08.28

ドラマスペシャル『輪違屋糸里』放送

P1050060 浅田次郎氏の小説『輪違屋糸里』がTBS系列のスペシャルドラマとして放送される。放送日は2007.09.09/10の2夜連続。主演は上戸彩。共演は伊藤英明、中村獅童、中嶋朋子ら。

まぁ、上下巻にわたる長編小説をわずか4時間のドラマ枠に収めるのはかなり難しいだろうが、どのようなドラマになるのかちょっと楽しみではある。一方で、ホームページのキャスト欄の序列を見ると、その内容にかなりの不安を覚えざるを得ないところもある。主演の糸里が一番上にあるのはともかく、それに続くのがお梅、音羽太夫、平山五郎の順。気になるのはお梅の位置づけである。たしかに原作でお梅の存在は重要な位置づけではあるが、主演の糸里とはクライマックスまで直接の接点らしい場面がない。2時間+2時間という枠で必要以上にお梅をクローズアップしすぎると、全体の焦点がブレてしまいやしないか?という不安がある。

新選組の芹沢鴨暗殺を題材としたこの小説、個人的に新選組というと司馬遼太郎のイメージが強く、慣れ親しんでもいるだけにこの小説に出てくる土方や沖田にはちょっと違和感を感じる。一方で、場面によって、一人称で語られる章があったりと、闊達な構成がこの小説の魅力でもある。
新選組を題材にしていながら、題名にもあるとおり、その主役は外の人間。このあたりを受け入れられれば、この小説の魅力は十分に感じ取れるはずだ。ちなみに、本の装丁は文庫版より単行本の方が好みだ。
放送後の感想はこちら→http://tono.way-nifty.com/gpz/2007/09/70_610f.html

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2007.08.07

『トランスフォーマー』鑑賞

『トランスフォーマー』を鑑賞してきた。

まぁ、この映画はハナっから映像を見る映画と割り切って観に行ったので、脚本やキャスティング、演出等々に期待する部分はほとんどなかったが、果たしてその通りの映画だった。
そもそもロボットが意志を持って動き回ること自体、かなり無理があるわけだけど、それについてはこの作品を作る上での出発点だから仕方がない。とはいえ、もう少し説得力のある設定を思いつけなかったのか?という気がする。なぜこの時代になってデストロンが暴れ出したのか、少なくとも作品を見る限りにおいては理解しかねるところだ。
ともかく脚本はご都合主義にあふれている。役者は脇役の方がはるかに有名だったりする。アクションシーンだけはまずまず見られるが、それも後半になるとやや飽きてくるし、そもそも145分という上映時間が長すぎるくらい長い。
あえてストーリーに言及すれば、登場人物の出し方や伏線の張り方があまりに中途半端。やたらめったらボールを投げて、誰も拾いに行かない。結局、エンディングでは拾われないボールがそこら中に散らばったまま終わるような状態になっている。
宣伝でさんざん映像革命と吹きまくった作品。逆に言えば、ほかの部分での弱さも当然といえるわけだが、もし145分という長さでそれを見せるなら、常に刺激的な映像を見せ続けなければならない。飽きてしまうようでは大味な映画といわれても致し方あるまい、と思うのだけれどどうだろう?

まったく関係ないが現在公式サイトでトランスフォームするブログパーツを配布している。上映が終われば表示されなくなるだろうが、貼り付けてみた。

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2007.08.01

レミーのおいしいレストラン鑑賞

レミーのおいしいレストランを観てきた。
不覚にも、夏休みまっただ中とあって、昼間はすべて日本語版で上映されている。
夜まで待つのもなんだし、やむなく日本語吹き替え版を観る羽目になった。しかもとにかく子供が多い。字幕版ならこんなことはないのだろうが、それだけで辟易してしまった。

かなり前の話になるが、当時、プレステ2が発表された際、会見場では水の映像表現を使って「どうです、今度のプレステはこんなにすごいんです」とやった。いまさら水の表現で感心することなどないと思っていたが、冒頭からの数十分はとにかくこの水を扱う映像が多い。まぁ、見所だろう。
とにかくネズミがうじゃうじゃ出てくる。現実を想像するとけっこう気味が悪いが、レミーだけは毛並みもよく、別物として表現されている印象だ。
レミーの想像上の話し相手として登場するグストーとのシーンなどで、ちょっとこれまでの映画とは毛色の違った表現が随所で使われている。どこかで見たことがあるようなといえばその通りだが、オリジナリティーはある。とても印象深く、監督ブラッド・バードならではの見せ方といえるかもしれない。
この作品、ブラッド・バードが監督となる以前からすでに制作は進行していたようで、当時はネズミもディズニーらしく服を着ていたらしい。レミーは人間の言葉や文字を解するネズミとして描かれているが、妥協点はこの一点に限られている。リングイニはレミーの言葉を解さず、よって、両者は力を合わせて料理を作るにもかかわらず、一切会話がない。
もしこの作品を別の監督で制作していたら、今回のものとはかなり違った作品になっていただろうと思わされる。それくらいこの部分で監督が課している枷は厳しく、作品自体の色を方向付けるとともに監督のアイデンティティが強く出ている一面でもある。
作品自体の出来は、映像、ストーリーともに上々。常々僕はストーリー作りでもっとも重要なことは、物語の始まりと終わりで登場人物の誰かに変化が起きていることだと思っているのだが、その課題もしっかりクリアしている。

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2007.07.07

『ダイハード4.0』鑑賞

前作がひどい駄作だったので、4作目が作られると知った時にもそれほどの興味はもてなかったのだが、頻繁に予告編が流されるようになってやや期待。観に行った知り合いのOKとの感想を得ていやが応にも期待が高まったなかでの鑑賞。こういう流れで見る作品は期待が大きくなりすぎてたいていはがっかりして映画館を出ることが多いのだが、この作品は文句なし期待に違わぬアクション映画としてはかなりよい出来だったと思う。「おやっ?」と思うシーンがないわけではないが、それらをチャラにしておつりが来るくらいの仕上がり。
まずストーリーは及第点。アクションはどれかひとつを挙げるのが難しいくらい見所満載。ひとつ挙げるなら、テロ首謀者の殺され方が実にはまっていた。いかにも戦いのプロではないこのテロリストらしい死に方をする。こういう部分でもきらり脚本が光る作品だった。やや残念だったのは事件を仕切るFBI捜査官のよさがあまりでていなかったことか。マクレーンと頻繁に連絡を取り合う役どころの割に、なぜマクレーンが彼をそこまで信頼するのか?という部分で説得力がない。イメージとしては1作目に出てきたファットな警察官的な位置づけなのだろうが、今作はどちらかというとマヌケなFBI捜査官というイメージのほうが強く、クライマックス近くのマクレーンとのやりとりが生きなかった感じだ。

ところで、この4.0というタイトルは邦題なのだろうか? 原題は『Live Free or Die Hard』となっている。サイバーテロに絡めたコンピューター用語的意味合いもあるのだろうが、DVD化する際に未公開シーンなどを加えて4.1とかにする伏線だろうか……。
ちなみに日本では一週目1位を獲得したが、本国アメリカではどうやらオープニング2位だったようだ。1位は『Ratatouille 』(邦題『レミーのおいしいレストラン』。ディズニー・アニメだが、ちょっと観に行きたくなっている。
3同様、今回もパートナーがいるが、3と決定的に違うのは、今回のパートナーが必要不可欠な存在として機能していることだ。役割分担もはっきりしていて、ジョン・マクレーンのパワーがまったく削がれていない(3では結果として二人のマクレーンを作ってしまっていた)。
舞台は3のマンハッタンからさらに拡大されて、もはやその点ではあまたのアクション映画と見分けがつかなくなり、時期もクリスマスとは無縁。とはいえ、すでに前作は10年以上前。そもそも3で1.2の共通項がかなりの部分で反故にされているから、残す部分と切り捨てる部分の取捨は楽だっただろうと想像できる。妻のポリーとは離婚して、登場シーンは写真のみ。変わりに母親顔負けの娘が登場する。冒頭から登場して、それが後半への伏線となって、1.2で母親が演じた役どころを娘が担う格好になる。1と2がそうであったように、4でもマクレーンが一番に守ろうとしたものは同じ(3だけが違っている)。
すでに五十代のウイリスだが、1作目の頃に比べて贅肉がついて頭もスキンになっているが、動きはまだまだ十分アクションに耐えうる。まぁ、5を作れとは思わないけど、作るなら観に行くぞと思わせるに十分な4作目であった。

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2007.07.06

『アポカリプト』鑑賞

スペイン人の侵略直前のマヤ文明を舞台に、生け贄として捕虜にされた一人の男が逃げて逃げて反撃に転ずる話。
アクション映画好きの感想としては、逃げる展開に至るまでの物語が長すぎる。全体の半分以上が捕獲から連行、儀式という流れに費やされる。たしかに、(作品中における)マヤ文明のディテイルをきっちり描きたいという意図は感じられるが、暴力シーンの連続で辟易する面も。とにかく前半分にはショッキングなシーンも多いが、この作品のおもしろさは主人公が逃げ出したあとだろう。
ラスト三十分くらいのスピード感は悪くない。見せ場もあるし、逃げることから反撃に転じてゆく流れも自然だ。
前半を退屈することなく乗り切れる人ならエンターテイメント作品として十分に楽しめると思う。努々、マヤ文明の行く末と現在のアメリカとを結びつけたりせずに楽しむことをおすすめしたい。

以下ネタバレあり。
そろそろロードショーも終わりそうですが、これから鑑賞予定の方は読まないほうがよろしいかと思います。

続きを読む "『アポカリプト』鑑賞"

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2007.06.30

『プレステージ』鑑賞

予告編を見ていると一瞬たりとも見過ごせない緊張を強いられる作品のような印象を受け、見るのにちょっと尻込みしたくなるような気持ちだったのであるが、見てみるとそれほどのことはない。
時間軸が前後するので幾分わかりづらさはあるが、基本的には二人の男の壮絶なライバル関係を描いた作品と思えば中身は意外と単純である。
この作品のキモは瞬間移動のトリック。お互いがお互いのトリックを見破ろうとして、その結果が悲劇へ向かって突き進んでゆく伏線となる。問題はそのトリック。以前、ジャン・レノ主演のサスペンス映画で同様のトリックが使われて憤慨した記憶があるが、この作品はマジックを題材にしているだけにまだ説得力はある。ただ、流れの中でそれを気づかせるシーンはほとんどない。おそらくそれに気づく人はほとんどいないだろうと思う。片やもう一方のトリックは荒唐無稽といえるようなもの(こちらはわかりやすいが……)。つまりそこがキモだとすると、この作品はそれほどたいしたことはないという印象を持つかも知れない。
この作品はライバル二人のマジックを介したケンカと思って見れば意外と楽しめるか。
個人的にはさほど強い満足感は得られなかったが、見て損をしたというほどひどい映画でもなかったかな、という感想だ。
この作品では結末は決してしゃべるなというテロップが流れるけど、これも使い古された言葉になってしまったな。最初に使われたのはどの作品だったけか……。『レイズ・ザ・タイタニック』にそんなキャッチが織り込まれていたような気もするけど、ちょっとよく覚えてないな……。

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2007.06.27

『300』鑑賞

映像表現がとても印象的な映画。
古代ギリシャ、紀元前480年の「テルモピュライの戦い」を題材としているが、いわゆるこの種の映画について回る重厚感は微塵もない。絵画を思わせるようなカットを幾層にも積み重ねて映像化したような作品に思える。背景などはほとんどCGで作られているようだ。BGMも過剰なほどの大音響。近年のドイツ映画や邦画などでたびたび目にする音楽に映像を乗せるいってみればプロモーションビデオのような印象が随所に見受けられる(ことに戦闘シーンで顕著)。
この手の映画は往々にして映像に凝るあまり、脚本のほうがおざなりになっている場合が多いように思うのだが、この作品は意外と脚本もしっかりしている。まぁ、そうはいっても全体の2/3以上が戦闘シーンといってもいいくらいなのだけど……。
個人的な考えとして、こういう映画は風化するのも早いので、どうせ見るなら旬のうちに見ておきたい。こんな映画が続々と作られるようだと見る側としてはとても疲れてしまうと思うけど、たまに見る分には悪くない作品だと思う。おそらく劇場で見るのと家のテレビで見るのとでは感じ方もかなり異なる種類の作品のはずだ。

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2007.06.26

『ザ・シューター』鑑賞

アクション映画好きとしてはとても楽しめた作品である。
ケネディ暗殺に関する推測になぞらえつつ主人公を犯人に仕立て上げ、その後、主人公が真犯人に復讐するまでを描いた作品。
アメリカではコケたという噂を耳にしたが、もし主人公を演じた役者にもっと魅力があれば、そこそこのヒットは望めたのではないだろうか。出来自体は悪くない。原作は連作らしいので、できれば続編を期待したいところだが、本国でコケたとなるとちょっと難しいかな。
以下ネタバレあり。ラストシーンについて具体的な内容を書いています。鑑賞予定の方は見ないでください。

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2007.06.07

『ゲドを読む』入手

P1040554 来月、2007.07.04に発売される『ゲド戦記』DVDのプロモーション用に作られた『ゲドを読む』を手に入れた。
知っている方には今更説明の必要もないことだが、『ゲド戦記』はもともとが全6冊からなるシリーズもの。昨年公開されたジブリ版『ゲド戦記』はその中の3冊目の内容を扱った作品。

で今回、DVDの発売を前に無料配布されている『ゲドを読む』は、このゲド戦記の世界を紹介する内容になっている。単にDVDをプロモーションするための販促品という枠を離れ、全208ページ、三部構成からなるひとつの作品といってもいいようなボリューム感ある作りになっている。
サイズは文庫本サイズ。色は全部で5色あるらしい。おそらく中身は一緒だろう。配布開始が6月6日からというからまだ各所で手に入れることは可能かと思う。

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2007.05.07

一日五本の映画鑑賞

一日に映画5本。
これは今月5月1日に見た作品数だが、一日五本はおそらくずいぶん久しぶりだ。
ここ数年はせいぜい3本程度が限界だったのだが、たまたま見たい作品が多かったことと、翌日休みが重なったことで、朝8時45分から夜11時45分まで15時間も映画館にいた。

こういうふうに映画館のはしごができるようになったのもシネコンの影響が大きい。シネコンができる以前は、映画のはしごは大変だった。移動だけでかなりの労力を要するし、ほとんどは自由席であったから、人気作品ともなれば、前もって劇場入りして席取りの準備をする必要もあった。
現在のシネコン&座席指定という組み合わせは、映画好きにとってはとても幸せな状況なのだと思う。一方で、同じ作品を二度三度と見られる環境も少なくなった。まだシネコンがない時代で学生だった頃はカネもないから同じ作品をよく二度三度と見たものである。いい作品はそれでも飽きなかった。
当時は、深夜の4本立て5本立てを上映する映画館もかなりあったけれど、最近はシリーズ一気見のようなイベントがせいぜい。まぁ、いま当時と同じことやったって客なんて入らないだろうけど。
久しぶりに学生ノリで5本も見てしまったが、意外と疲れなかった。もう一本、『ハンニバル・ライジング』を考えていたのであるが、仕事仲間からそれほどでも……と訊いていたのと、『ブラック・ダイヤモンド』のあとにも一本ヘビーな作品を見るのはきついな、と思って断念した。
機会があれば、次は一日6本にチャレンジしてみるかな。

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2007.05.06

『ブラッド・ダイヤモンド』鑑賞

今月1日は一日で一気5本の映画をはしごしたのであるが、その最後に見たのが『ブラッド・ダイヤモンド』
レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞にノミネートされた作品であるが、ディカプリオを初めていいと思った。フォレスト・ウィテカーが受賞した『ラストキング・オブ・スコットランド』を見ていないのでなんともいえないが、この作品なら獲っていたとしてもなんの文句もなかった。

この種の映画は現実を描く使命感も在るのかもしれないが、両腕を切り落とされたり、けっこう凄惨なシーンも頻出する。そうした現実を描きつつも、エンターテイメントとしてのおもしろさも見事に表現されている。
もしディカプリオが主演していなければ、それほど話題になったかどうかわからない種類の映画だと思うけれど、カネを出してみて損のない映画というのはこういう作品なんだろう。ひじょうに満足度の高い作品だった。

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2007.05.05

『ロッキー・ザ・ファイナル』鑑賞

『ロッキー』シリーズの完結編『ロッキー・ザ・ファイナル』。
実際には2度目の完結編といった方がいいのかもしれない。
前作を見てないし、ストリート・ファイトで終わるという5はおそらく生涯見ることはないと思うけれど、今作に限っていえば、世界チャンプに50代のボクサーが挑むというはちゃめちゃなドラマにしては、ちゃんと見られる内容のワクに収まっていると思う。
実際に戦うシーンは意外とあっさりしていて、その舞台にたどり着くまでのストーリーが中心に描かれている。
妻に先立たれて女々しく残りの人生を送っている主人公ロッキーが、コンピューターによる現チャンピオンとの仮想対決をきっかけに、カムバックしてエキシビジョンマッチを行うまでのストーリーである。若干の無理は感じるにしても、第一印象から受けるほどの破綻的ストーリーではない。
トレーニングシーンにロッキーのテーマを使ったり、入場から試合開始ゴングまでの部分がやたら冗長だったりするところなど、細かく見ると顔をしかめたくなるような部分がないわけではないが、スタローン作品としてはまぁ、上等の部類だろう。1作目の主人公の正当な三十年後というストーリーである。そういえば、スタローンってこういう声だったな、と思い出させる作品になっている。

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2007.05.04

『ナイト・ミュージアム』鑑賞

もうそろそろロードショーも終了か、という感じになっているが、『ナイト・ミュージアム』を観てきた。

観る前のイメージは『ジュマンジ』。
まぁ、実際にそういう感じは多分に感じないこともなかったが、ストーリーはあれよりもちゃんとしている。ロビン・ウィリアムズがこの作品にも出ているところがちょっとおかしかった。
僕がいった映画館ではすでに吹き替え版しか上映していなかったので、やむなく吹き替え版を観たのであるが、それでも十分かな。
感想といっても特に感想らしきものが出てこないというのが、この作品の本質なのかもしれない。なにも考えずに楽しめるし、SFXもよくできている。ストーリーの起承転結もきれいにまとまっている。ベリ・グー。

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2007.05.03

『バベル』鑑賞

『バベル』を観てきた。

それほど期待はせずに観たこともあって、さほどの落胆もなかったが、内容的にはやはりつらい。
特に激しいシーンがあるわけではないのに、どういうわけか冒頭からずっと緊張を強い続ける作品である。とても疲れた。
そもそも娯楽作品と呼べる系統の作品ではないだけに、そこにはなにか考えさせられるような発見がほしいわけだが、個人的にはことさらそういうこともなかった。
まず、時系列がバラバラになっていて、そのこと自体は冒頭早々に何となく引っかかってくるし、観てゆくうちにはっきり意識できるのだが、それが故にというべきか、物語の結末自体を非常に曖昧でわかりづらいものにしているように感じた。
たしかに、それぞれの場所で起きているそれぞれの物語は、観ている観客にはおおむね示されていたと思う。それでもなお、「え、これで終わりか?」という印象を受けたのは、まさかそれこそが『バベル』の本質だというわけでもあるまい。
大きく分けて4つのパートに分けられているそれぞれのドラマが、世界のまったく違う場所を舞台にしながらも絡み合っている世界観はおもしろいし、理解し合えない登場人物たちのドラマにテーマ性を感じることはできるんだけどね。

本来であれば、わからなければわからぬなりにもう一度観ればもうちょっと理解できるのではないかと思うところであるが、この作品はもう一度見ようという気が起きないし、おそらく、もう一度観たところで同じ感想を持ちそうな気がする。
ただ、レンタル開始後に家で観たら、見方はもっといい加減になっていただろうし、さらにひどい感想を持ったかもしれない。そういう点から言えば、映画館で観ておいてよかったという気にはさせられるな。

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2007.05.02

『スパイダーマン3』鑑賞

『スパイダーマン』シリーズもとうとう3作目を数え、今回は1作目から続いてきた流れの締めくくりともいえるような内容になっている。3部作と謳われているのかどうか知らないけれど、奇しくもその完結編ともいえるような内容になっている。冒頭で1.2作目のダイジェストを流すのは、2作目もそうだったか?

個人的にはこの3作目はシリーズ最高傑作と言っていいような印象を受けた。ストーリーは起承転結のお手本みたいな流れ。随所に印象づけられる今作のテーマが、主人公のみならず、主要登場人物それぞれに同じように突きつけられており、終幕のドラマへ向かって流れ込んでいる。

昨日はGW中の1日とあって、ここに初日をぶつけてきた『スパイダーマン3』は朝からかなり混み合った。僕の出掛けたシネコンは3ホールを割いて回していたにも関わらず、上映前にはおおむね満席の状態が続いていた。とりあえず、今年ここまでの最高ヒット作品になることは間違いないだろう。内容を考えれば、今年最高のヒット作になる可能性はかなり高いと思う。願わくば、シリーズはここで終わりにして、4作目を作ろうなんて気を起こさないでもらいたいものだが、まぁ、無理かな。

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2007.05.01

ソニーが有機ELテレビを年内発売

ソニーが年内に有機ELテレビを発売するらしい。
以前、幕張メッセあたりで行われたEXPOで見た有機ELを見たのはもう何年前のことだったか……。厚さ数ミリの板に映像を映し出す技術に驚嘆したものだが、その技術がいよいよ商品化される。どれくらいの大きさのパネルで発売されるかわからないが、出始めはおそらくそれなりの価格になるだろうし、ソニーのファースト機にありがちな不具合も多数出てくるだろう。
しかし、有機ELの実用化はそれらの問題を相殺してあまりある意味がある。薄さだけでなく、電力消費量を格段に下げることができるため、個人的にはノートパソコンへの導入を期待している。テレビに比べてそれほど大きなサイズにする必要もないため、来年中に有機EL版ノートパソコンが登場することはほぼ間違いないだろうと思う。バッテリー駆動で20時間超えも十分可能になりそうだ。当然、パソコン自体の厚みもより薄くなるだろう。

東芝×松下連合による有機ELテレビの発売は2009年。サムスンでさえ来年ということを考えると、先行するソニーの英断は大きなアドバンテージとなりそうだ。軌道に乗れば、液晶からのシフトが急速に進む可能性が高いと思う。
液晶で圧倒的なシェアを誇るシャープあたりは、果たしてどういう対抗措置をとってくるだろう? 低消費電力化は市場ニーズの核であり、今後の製品開発の鍵を握る分野。むろん、有機ELによる大画面化にはまだまだ時間を要しそうだが、液晶にこだわるあまり対応が遅れれば、以前、薄型への移行が遅れたソニー同様に、市場から取り残される可能性もありそうだ。

ともかく、まず当面の問題は価格だろう。
世界初の製品化となる発売日を楽しみに待ちたい。
もちろん購入する資金はないけれど……。

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2007.03.08

『ボビー』鑑賞

『ボビー』を観てきた。

ロバート・ケネディが暗殺される日のアンバサダーホテルの一日を描いた群像劇である。
随所に実際の映像を織り交ぜつつ、確たる主役不在のエピソードが淡々と進んでゆく。

いわゆる、最近のありがちなストーリー。
実際に起きた歴史が背景になっている分だけ興味深い部分はあるし、クライマックスは想像通りの盛り上がりを見せる。
しかし、まぁ、この種の作品はちょっと飽きたな。
ただし役者は豪華絢爛。名優の競演を見るという意味では悪くない作品なのかもしれない。

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2007.03.05

『どろろ』鑑賞

先日、『どろろ』を鑑賞してきた。
公開からすでに1ヶ月。一応は今年のヒット作に数えられるのだろう。2.3の製作も決定したようだ。

だが、続編なんか作って大丈夫なんだろうか?というのが率直な感想である。
たしかに作品自体は途中で終わっている。でも、続きを見たいという気持ちにまったくさせられなかった。ストーリー、台詞、演技、演出、特撮とおおよそ見るべきところにことごとく不満が残る。

ストーリーは親子の愛憎劇にしては薄っぺらで奥行きに欠ける。台詞も平板で目新しさが感じられない。その台詞をしゃべる柴咲の演技がまたひどい。とりわけ前半部分はこんなにへたくそだったっけ?と思い返すほど(後半はそこそこまともになっていたと思うけれど……)。どろろと百鬼丸が心を通わせてゆくくだりにも説得力がないし、随所に見せる百鬼丸の微笑も、性格、人物設定の背景等を考え合わせると違和感を感じざるを得ない。特撮にいたっては、CGシーンがそこそこ見られる程度で、あとはスマスマのコントかと思えるほどだった。

残念ながら、僕にとってはこの作品はちょっときつかった。
少なくとも、続編を映画館で見る可能性はきわめて低そうだ。

そういえば、唯一よかったシーンがある。
百鬼丸に倒された妖怪が爆発するシーンだけはちょっとした爽快感がある。
見所はそこだけだな。

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2007.02.27

第79回アカデミー賞発表 作品賞は『ディパーテッド』

第79回アカデミー賞は『ディパーテッド』
マーティン・スコセッシがついに監督賞共々作品賞を受賞した。
反対に、レオナルド・ディカプリオは今回もまた主演男優賞を逃してしまった。

今回のノミネートでは『タイタニック』以来激太りしてスクリーンからすっかり姿を消していたケイト・ウィンスレットや、トム・クルーズの元恋人ペネロペ・クルスが主演女優賞で、助演男優賞でエディ・マーフィ等、もはやアカデミー賞とは無縁かと思えていたような人がノミネートされて、話題性は大きかったように思う。
日本でも『バベル』の菊地凛子が助演女優賞にノミネートされたり、『硫黄島からの手紙』が4部門でノミネートされるなど、大いにスポーツ新聞などに取り上げられた。
助演女優賞のほうは
同じ作品から2人の女優がノミネートされていたこともあり、票が割れたようだ。前評判通り『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソンに落ち着いた。
いっぽう、『硫黄島からの手紙』は音響効果賞を受賞。作品賞他3部門の受賞は逃したが、こうした作品がアカデミー賞の一部門を受賞した意味は小さくない。
しかし主演男優賞で名脇役のイメージが強いフォレスト・ウィテカー
『ラストキング・オブ・スコットランド』が受賞したというのはちょっと意外であるな。
まぁ、例年通り見ていない作品がほとんど。『ディパーテッド』『バベル』あたりはぜひ劇場で見ておきたいところだが、はたして見ることができるかどうか……。

作品賞[Best Picture]
『バベル』
『ディパーテッド』
『硫黄島からの手紙』
『リトル・ミス・サンシャイン』
『クィーン』

監督賞[Directing]
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『バベル』
マーティン・スコセッシ『ディパーテッド』
クリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙』
スティーヴン・フリアーズ『クィーン』
ポール・グリーングラス『ユナイテッド93』

主演男優賞[Actor in a leading role]
レオナルド・ディカプリオ『ブラッド・ダイヤモンド』
ライアン・ゴズリング『ハーフ・ネルソン(原題)』
ピーター・オトゥール『ヴィーナス(原題)』
ウィル・スミス『幸せのちから』

フォレスト・ウィテカー『ラストキング・オブ・スコットランド』

主演女優賞[Actress in a leading role]
ペネロペ・クルス『ボルベール<帰郷>』
ジュディ・デンチ『あるスキャンダルの覚え書き』
ヘレン・ミレン『クィーン』
メリル・ストリープ『プラダを着た悪魔』
ケイト・ウィンスレット『リトル・チルドレン(原題)』

助演男優賞[Actor in a supporting role]
アラン・アーキン『リトル・ミス・サンシャイン』
ジャッキー・アール・ヘイリー『リトル・チルドレン(原題)』
ジャイモン・ハンスウ『ブラッド・ダイヤモンド』
エディ・マーフィ『ドリームガールズ』
マーク・ウォールバーグ『ディパーテッド』

助演女優賞[Actress in a supporting role]
アドリアナ・バラッザ『バベル』
ケイト・ブランシェット『あるスキャンダルの覚え書き』
アビゲイル・ブレスリン『リトル・ミス・サンシャイン』
ジェニファー・ハドソン『ドリームガールズ』
菊地 凛子『バベル』

脚本賞[Original Screenplay]
ギジェルモ・アリアガ『バベル』
ポール・ハギス『硫黄島からの手紙』
マイケル・アーント『リトル・ミス・サンシャイン』
ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』
ピーター・モーガン『クィーン』

脚色賞[Adapted Screenplay]
『ボラット(原題)』
『トゥモロー・ワールド』
『ディパーテッド』
『リトル・チルドレン(原題)』
『あるスキャンダルの覚え書き』

撮影賞[Cinematography]
ヴィルモス・ジグモンド『ブラック・ダリア』
エマニュエル・ルベツキ『トゥモロー・ワールド』
ディック・ポープ『ジ・イリュージョニスト(原題)』
ギレルモ・ナヴァロ『パンズ・ラビリンス』
ウォーリー・フィスター『イリュージョンVS』

編集賞[Film Editing]
ダグラス・クライス、スティーヴン・ミリオーネ『バベル』
リチャード・チュウ、スティーヴン・ローゼンブラム『ブラッド・ダイヤモンド』
アルフォンソ・キュアロン、アレックス・ロドリゲス『トゥモロー・ワールド』
セルマ・スクーンメイカー『ディパーテッド』
クレア・ダグラス、リチャード・ピアソン他『ユナイテッド93』

美術賞[Art Direction]
『ドリームガールズ』
『グッド・シェパード(原題)』
『パンズ・ラビリンス』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
『イリュージョンVS』

衣装デザイン賞[Costume Design]
Chung Man Yee『カース・オブ・ザ・ゴールデン・フラワー(原題)』
パトリシア・フィールド『プラダを着た悪魔』
シャレン・デイヴィス『ドリームガールズ』
ミレーナ・キャノネロ『マリー・アントワネット』
コンソラータ・ボイル『クィーン』

メイクアップ賞[Makeup]
『アポカリプト(原題)』
『もしも昨日が選べたら』

『パンズ・ラビリンス』

作曲賞[Music (original score)]
グスタヴォ・サンタオラヤ『バベル』
トマス・ニューマン『グッド・ジャーマン(原題)』
フィリップ・グラス『あるスキャンダルの覚え書き』
ハビエル・ナバレテ『パンズ・ラビリンス』
アレクサンドル・デプラ『クィーン』

オリジナル歌曲賞[Music (original song)]
I Need to Wake Up『不都合な真実』
Listen『ドリームガールズ』
Love You I Do『ドリームガールズ』
Our Town『カーズ』
Patience『ドリームガールズ』

録音賞[Sound Mixing]
『アポカリプト(原題)』
『ブラッド・ダイヤモンド』
『ドリームガールズ』
『父親たちの星条旗』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』

音響編集賞[Sound Editing]
『ポカリプト(原題)』
『ブラッド・ダイヤモンド』
『父親たちの星条旗』
『硫黄島からの手紙』
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』

視覚効果賞[Visual Effects]
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
『ポセイドン』
『スーパーマン リターンズ』

外国語映画賞[Foreign Language Film]
『アフター・ザ・ウェディング(原題)』(デンマーク)
『デイズ・オブ・グローリー(原題)』(アルジェリア)
『善き人のためのソナタ』(ドイツ)
『パンズ・ラビリンス』(メキシコ)
『ウォーター(原題)』(カナダ)

長編アニメ映画賞[Animated Feature Film]
『カーズ』
『ハッピー フィート』
『モンスター・ハウス』

アニメーション短編映画賞[Animated Short Film]
『ザ・デニッシュ・ポエット(原題)』
『リフテッド(原題)』
『マッチ売りの少女』
『マエストロ(原題)』
『熱血どんぐりハンター!』

長編ドキュメンタリー賞[Documentary Feature]
『デリヴァー・アス・フロム・イーヴル(原題)』
『不都合な真実』
『イラク・イン・フラグメンツ(原題)』
『ジーザス・キャンプ(原題)』
『マイ・カントリー、マイ・カントリー(原題)』

短編ドキュメンタリー賞[Documentary Short Subject]
『ザ・ブラッド・オブ・インズー・ディストリクト(原題)』
『リサイクルド・ライフ(原題)』
『リハーシング・ア・ドリーム(原題)』
『トゥー・ハンズ(原題)』

実写短編映画賞[Live Action Short Film]
『ちいさなビンタ』
『ワン・トゥー・メニー(原題)』
『ヘルマー&サン(原題)』
『ザ・セイヴァー(原題)』
『ウエスト・バンク・ストーリー(原題)』

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2007.01.19

ドラマ月9『東京タワー』

P1030266_1 今クールのドラマ『東京タワー』 を見ている。
原作本に始まって、単発ドラマ、映画と、いろいろな形で作品が形になっているが、原作の単行本さえ読んでいないのでじゃあ原作と比べてどうなんだという比較がまったくできないし、単発ドラマも見損なっている。
あくまで連ドラ『東京タワー』についていえば、なのであるが、悪くない。その評判通り、やはりこの作品は原作がよいのだろうな、という感じが伝わってくる。
とはいえ、時代的には二十年ほど前を振り返っている1話、2話。とりわけ東京のシーンが激増している2話などは、映像化するはけっこう大変そうである。
下宿のセットなどはどうにでもなるのだろうが、ロケシーンはいかにもきつい。
実際のところ、東京タワーのライティングなどはどう処理しているのだろう? 現在のライティングとはかなり変わっているはずなのだけれど…… 。

まぁ、ともかく、今クールでもっとも楽しんでいるドラマだ。

でも、ブームが去ったのか、視聴率は芳しくないらしい……。

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2006.04.05

南極物語の宗谷見学

P3140013 先日、お台場にある船の科学館に行き、敷地内の桟橋に保存されている宗谷を見学してきた。

現在、ハリウッド版の『南極物語』が公開中だが、1983年に高倉健主演で制作された元祖『南極物語』では、ここで保存されている宗谷が撮影に使用されたらしい。
現在の宗谷は見学用にプロペラが外され、エンジンが見えるように床にも穴が開けられ、船室には船員を模したマネキ